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パイオニアから待望の外付けUHD BDドライブが登場!! 国内シェアNo.1のノウハウを惜しみなく注入する「BDR-X12Jシリーズ」レビュー

以前は当たり前のようにPCに搭載されていた光学ドライブだが、現在では、ライフスタイルやワークスタイルの変化によって、光学ドライブを標準搭載するPCが減少した。例えば、ビジネスシーンでは、薄型軽量のモバイルノートPCの人気が高いが、薄いモバイルノートPCには、光学ドライブが搭載されていない。また、HDDやSSD、USBメモリなどの光ディスク以外のストレージの大容量化と低価格化が進み、音楽や映画などのコンテンツのダウンロード配信の普及などと相まって、光学ドライブの活躍の場が狭まっていることも光学ドライブ標準搭載PCの減少の一因だろう。

しかし、光学ドライブ標準搭載のPCが減っても光学ドライブ自体のニーズが大きく減ったわけではない。広く普及した光学メディアは、CDやDVD、Blu-ray Discなどの過去の資産の利用や失っては困るようなデータの保存、データの受け渡しなど、仕事やプライベートにおいてこれからも必要とされるシーンは数多く考えられる。こういったこともあり、光学ドライブは、現在でも根強い人気がある。中でも取り扱いが簡単な外付けドライブのニーズが増え、市場も拡大傾向にあるという。

そこで注目したいのが、パイオニアが発売する外付け光学ドライブ「BDR-X12JBK」と「BDR-X12J-UHD」の2製品だ。この2製品は、常に高品質な光学ドライブを送り出してきたパイオニアが久しぶりに発売するポータブルではない”ハーフハイト”の外付け光学ドライブである。ここでは、実際の記録品質の結果などを交えて、パイオニアの最新光学ドライブの性能を紹介しよう。

(左)「BDR-X12JBK」実勢価格2万円前後(右)「BDR-X12J-UHD」実勢価格2万8000円前後

内蔵型と同等性能の外付け光学ドライブ
ポータブル型よりも性能や品質面でも有利

外付け光学ドライブは、ポータブル型とハーフハイト型に大別されるが、BDR-X12JBKとBDR-X12J-UHDは、後者のハーフハイト型に属する製品だ。ハーフハイト型の外付け光学ドライブは、形状が大きいため、ポータブル型のように持ち運んで使用することには不向きだが、デスクトップPCで使用される内蔵用光学ドライブと同等の性能を有している点がポイントだ。

BDR-X12JBKとBDR-X12J-UHDの記録再生速度などの基本性能は共通だが、BDR-X12JBKはスタンダードモデル。BDR-X12J-UHDは、差別化が図られたハイエンドモデルとなる。ハイエンドモデルのBDR-X12J-UHDは、BDR-X12JBKをベースに防振部品を各部に実装することでディスク回転時の振動を低減したり、高音質パーツを採用し記録再生信号のノイズのさらなる低減を図ったより高品質なモデルだ。さらにBDR-X12J-UHDでは、現在主流のHD解像度のBlu-ray Discの視聴だけでなく、4K解像度の「Ultra HD Blu-ray(UHD BD)」の視聴も楽しめる製品となっている。

スタンダードモデルの「BDR-X12JBK」

ハイエンドモデルの「BDR-X12J-UHD」。ハイエンドモデルでは、ベゼルが異なり、より高級感がある

また、ハーフハイト型の光学ドライブは、ポータブル型と比較して、最大記録再生速度が優れるほか、記録品質に関しても優位というメリットがある。光学ドライブの記録再生速度や記録品質は、回転する光ディスクのブレやバタツキ、振動をいかにして抑え込むかということが設計上の重要なポイントになるが、ポータブル型は小型軽量という構造上、これらを向上させるための対策を入念に行えない。ポータブル型の小型軽量という最大のメリットは、記録再生速度や記録品質に対してはデメリットとして働いてしまうのだ。

実際にハーフハイト型のBDR-X12JBKとBDR-X12J-UHDの最大記録速度は、BD-R SLで16倍速、DVD-R SLで16倍速、CD-Rで40倍速だが、一般的なポータブル型の光学ドライブは、BD-R SLが6倍速、DVD-Rが8倍速、CD-Rが24倍速とかなりの差がある。少しでも高速に記録再生を行いたいといったケースや高品位な記録を行いたいといったケースでは、ハーフハイト型の外付け光学ドライブが適している。BDR-X12JBKとBDR-X12J-UHDは、そういったユーザーを満足させる製品だ。

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ユーザーのニーズに応える多彩な機能
パイオニア独自の機能で差別化

ハーフハイト型の外付け光学ドライブは、さまざまなメーカーから販売されているが、BDR-X12JBKとBDR-X12J-UHDは、老舗光学ドライブメーカーとしての「品質への強いこだわり」が凝縮されている。これが他の外付け光学ドライブとの差別化のポイントでもあり、本製品を選択するメリットでもある。

例えば、ハイエンドモデルのBDR-X12J-UHDにみられるような高品質パーツの採用や防振・防音対策は、パイオニア独自の工夫である。このような工夫を凝らした外付け光学ドライブは、BDR-X12J-UHDをおいて他にない。パイオニアは、光学ドライブを設計する上での最重要部品の1つ、光ピックアップを自社で設計するだけでなく、光学ドライブを自社で開発・製造している数少ないメーカーでもある。だからこそ、前述したような他社では真似できないカスタマイズが行えるのだ。

また、BDR-X12JBKとBDR-X12J-UHDは、パイオニアが光学ドライブの開発において長らく蓄積してきた知見や技術が活かされた独自の機能を数多く備える。その代表的な機能の1つが、音楽CDの読み出し精度を高める「PureRead」だろう。PureReadは、音楽CDが正しく読み出しできなかった場合に読み出し方法を調整し、再読み出しを行い、エラーによるデータ補間の発生を極力低減する機能である。BDR-X12JBKには「PureRead 3+」、BDR-X12J-UHDには、最新の「PureRead 4+」が搭載されている。PureRead 3+とPureRead 4+の違いは、再読み出しを行う場合の読み出し方法の調整の仕方にある。従来のPureRead 3+では、1回の読み出しで複数備えている内の1つの設定値でしかエラー訂正を行えなかったが、PureRead 4+では、1回の読み出しで複数の設定値を同時に使ってエラー訂正を行えるように進化している。パイオニアによるとこれによって、著しい読み出し性能の向上を実現しているという。

PureRead 3+とPureRead 4+の比較

驚愕の高い読み出し能力を発揮した「BDR-X12Jシリーズ」

PureRead 4+が、話通りの実力があるのか、興味がある読者は多いだろう。そこで、PureRead 4+の実力をチェックしてみたのでその結果をここで報告しておこう。チェックに使用したのは、WAVEファイルから自作した記録品質の悪い音楽CDである。

この音楽CDは、記録品質の検査機能を備えるパイオニアの業務用光学ドライブ「BDR-PR1MC」で検査したところ、エラー(C1エラーと呼ばれる訂正可能なエラー)が盛大に検出されているだけでなく、訂正不能エラー(「CU」と呼ばれ、検査機によって「E32エラー」とも呼ばれる)も発生していることを確認している。つまり、この音楽CDは、通常であれば、訂正不能エラーが発生部分で再生が止まったり、音飛びが発生したりする可能性があるほか、楽曲の取り込みを行ってWAVEファイルを作成すると、作成元となったオリジナルのWAVEファイルとは異なるデータが検出される可能性もあるという代物だ。

パイオニアの販売している業務用光学ドライブ「BDR-PR1MC」。アーカイブディスク用の製品であるため、記録したディスクの記録品質をチェックする機能を備えている

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読み出しチェックに使用した音楽CDの検査結果。訂正不能エラーである「CU」が検出されている。完全にNGの記録品質だ

読み出しチェックに使用した音楽CDの検査結果のエラーレートのグラフ。紫色の点が、長期保存用のディスクの基準を超えるエラー。上のピンクの点が、訂正不能エラーを検出した地点だ

まず、この音楽CDを再生したときの状態だが、特に再生が止まったり、違和感を感じたりすることなく、拍子抜けするほど”普通”に再生が行えてしまった。耳で聞いてもわからないだけで、実際のデータには違いがあるのではないかと考え、この記録品質の悪い音楽CDからWAVEファイルを作成し、オリジナルのWAVEファイルと違いがあるかどうかを、WAVEファイルの相違を検出するソフトウェアを使って比較を行ってもみたが、データは”完全一致”しており、データの相違を見つけることもできなかった。

訂正不能エラーが発生していた楽曲をWAVEファイルとして取り込み、それをオリジナルと比較したときの画面。オリジナルと一致している

記録品質が悪いはずの音楽CDだが、何もしなくても問題なく事が運ぶため、なにか設定が間違っているのではないかと確認してみたところ、驚愕の事実を発見した。それは、この音楽CD再生時およびWAVEファイルの作成時に、PureReadが全く発動していなかったことである。これには、筆者も驚いた。訂正不能エラーが検出されるほどの低品質な音楽CDを準備してPureRead 4+の検証を行ったにも関わらず、パイオニアの「BDR-X12Jシリーズ」は、筆者の想像を超え、問題のない”普通のディスク”として読み出しを行っていたのだ。PureRead 4+の実力をチェックするはずが、それにたどり着くことすら叶わなかった。

Pioneer BD Drive UtilityのPureRead Error Indicatorの画面。訂正不能エラーが発生し、PureReadが発動すると「Error Indicator」に赤い四角が表示されるが、記録品質が悪い音楽CDを再生しても、PureReadが発動しないため赤い四角が表示されていない

これからわかるのは、パイオニアのBDR-X12Jシリーズが、非常に優れた音楽CDの読み出し能力を有していることである。市販の光学ドライブにBDR-X12Jシリーズと同等の読み出し能力を備えた製品が存在するかどうかわからないが、少なくともパイオニアの光学ドライブは、現状でトップクラスの読み出し能力を備えているとみて間違いない。

数年前にCD-Rで作成した音楽CDやレンタルCDなどでは、傷や経年劣化などで読み出し品質が劣化しているものも多い。このような品質の低くなった音楽CDの読み出しにおいて、BDR-X12JBKとBDR-X12J-UHDは、大きな力を発揮するはずだ。BDR-X12JBKとBDR-X12J-UHDは、もともと備える優秀な読み出し能力に加え、訂正不能エラーが検出されたときの保険としてPureReadも備わっている。もちろん、PureReadをもってしても読み出せないような品質の悪い音楽CDもあると思うが、他のドライブで読めないような音楽CDをBDR-X12JBKとBDR-X12J-UHDで試して見る価値あるだろう。

この他、BDR-X12JBKとBDR-X12J-UHDには、パイオニアBDドライブユーティリティが付属する。このユーティリティを使用すると、PureReadのモードの切り換えが行えるほか、映画や音楽の再生時の静音機能のコントロールなども行える。

内蔵型ドライブ譲りの高精度の記録を実現
大切なデータのバックアップにも最適

BDR-X12JBKとBDR-X12J-UHDは、光学ドライブの生命線ともいえる記録品質の高さも魅力だ。記録品質の高さは、それだけ多くの光学ドライブで確実にデータを読み出せる他、作成したディスクの長期保存には欠かすことができない絶対条件でもある。つまり、それだけ信頼性の高いディスクを作成できることにつながる。これは、消えては困るような大切なデータのバックアップや保管などを行う場合に重要なポイントだ。

特に近年では、ビジネスシーンにおいて重要なデータの長期保存用の媒体(アーカイブディスク)としてBD-RやDVD-Rなどの追記型光学メディアの注目度は高く、市場も増加傾向にあるという。光ディスクは、HDDなどとは異なり水に濡れても問題なく使用できるほか、きちんとしたディスクやドライブで記録し、保管しておけば、HDDやUSBメモリとは比較にならないほどの長期間の保管も行える。また、追記型ディスクは、HDDやUSBメモリなどとは異なり、記録したデータを消去できないという点も重要なデータの保存に適しているというメリットもある。

というのも、BD-RやDVD-R、CD-Rなどの追記型ディスクは、仮に記録済みデータに変更を加えても、変更前のデータを消すことができないため、後から簡単にその痕跡を追跡できる。つまり、追記型ディスクに保存されたデータを改ざんしてもそれを簡単に発見できてしまうのだ。これは、HDDやUSBメモリなどのような自由にデータの書き換えを行えるストレージにはない追記型ディスク固有の大きなメリットである。追記型ディスクは、会社の会計データの保存や重要書類など改ざんされては困るようなデータの保存用としては、これ以上ない適正をもった記憶媒体なのである。

では、BDR-X12JBKとBDR-X12J-UHDの記録品質は、どのぐらい優れているか。これが気になる読者も多いと考え、記録品質に定評があるパイオニア内蔵型ドライブである「BDR-S12J-BK」と比較を行った。

BDR-X12JBKで記録したBD-Rの記録品質

内蔵型ドライブBDR-S12J-BKで記録したBD-Rの記録品質

両者の記録品質はいずれも長期保存が可能なレベルとなったほか、ほぼ同等レベルの記録品質であった。エラーレートのグラフを詳細に見ていくと、全体的な傾向は内蔵型のBDR-S12JBKとほぼ同じで、かなりの類似点が見て取れる。特に外周部付近のエラーレートの傾向は、非常に似通っている。この結果を見る限り、BDR-X12JBKとBDR-X12J-UHDの記録品質は、内蔵型ドライブの血筋を受け継いでいることは間違いない。

機能だけでなくユーザーの使い勝手にもこだわる
業務から個人ユースまで幅広く使える製品

BDR-X12JBKとBDR-X12J-UHDは、スリット機構を備え縦置き/横置きのどちらのスタイルでも使えるように設計されている。また、Macユーザーでも安心して使用できる最新のmacOS Catalinaにも対応。シンプルだが、剛性が高く、機能性の高いデザインも好印象の製品に仕上がっている。

スリット機構

どちらの面でも縦置き可能

横置き

Macでも使用可能

また、これまで行った検証結果からもわかるようにBDR-X12JBKとBDR-X12J-UHDの読み出し/記録性能は非常に優れている。この製品を使えば、光学ドライブにまつわる「あるある話」、作成したディスクがなぜか読めないといったトラブルの発生頻度は、明らかに少なくなるはずだ。そういった意味では、パソコンやそれを取り巻くハードウェアに明るくないユーザーにぜひとも使ってみて欲しい製品だ。コスト的に無理なら、スタンダードモデルのBDR-X12JBKで良いのでぜひとも使ってみてほしい。

そして、パイオニアの光学ドライブは、さまざまな部分にこだわった懐が深い、かゆい所に手が届く製品でもあるので、音楽CDにこだわるようなマニアックなユーザーにもうってつけだ。とにかく品質を求めるユーザーには、ハイエンドモデルのBDR-X12J-UHDをオススメしておきたい。

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パイオニアが販売しているハイレゾワイヤレスオーディオ「Stellanova」やワイヤレスドック「APS-WF01J-2」と組み合わせて使ってみてもおもしろいだろう。音楽CDの読み出し能力が高いBDR-X12JBKとBDR-X12J-UHDは、それだけ音楽CDの信号をキレイに読み出す能力が備わっているともいえる。高音質で音楽CDを再生するには、信号をキレイに読み出せる能力をもつ光学ドライブの存在が欠かせない。この条件を満たすBDR-X12JBKとBDR-X12J-UHDをStellanovaの音楽CD再生用ドライブとして使用すれば、高音質な音楽CDの再生が楽しめるのではないだろうか。

また、ハイレゾワイヤレスオーディオ「Stellanova」やワイヤレスドック「APS-WF01J-2」と組み合わせて使うと、WindowsパソコンやMac、iPhone、iPad、iPod touch、Androidスマホ/タブレットからUSBケーブルを接続せずにワイヤレスでBDR-X12JBKとBDR-X12J-UHDを操作できる。たとえば、BDR-X12JBKとBDR-X12J-UHDにセットした音楽CDをiPhoneやiPad、Androidスマホ/タブレットで再生したり、リッピングを行って楽曲を取り込んだりできる。さらには、iPhoneやiPad内の写真や動画をワイヤレスでBDディスクに保存するといった使い方もできる。

ハイレゾワイヤレスオーディオ「Stellanova」

長期保存用のアーカイブディスクとして販売されている「M-DISC」にも対応するBDR-X12JBKとBDR-X12J-UHDは、ビジネス用途にも向く。一般的な光ディスクよりも高価なM-DISCだが、大切なデータをM-DISCに記録して保存しておけば、データの長期期間保存が期待できる。

現在の光学ドライブは、PCパーツの中では大きなトピックも少なく、どちらかというと”枯れた”ハードウェアと感じる人がいるかもしれない。また、カタログスペック的には、どこの製品も横並びで同じような特長が並び一見しただけでは、どこに違いがあるのか解り難くなった。しかし、実際は違いがないようにみえて、いろいろと違いがある。光学ドライブは、短期間で何度も買い換えるような製品ではない。購入するときは、いろいろなメリットをもつパイオニアの光学ドライブの購入を検討してはいかがだろうか。

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