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とんでもねーな!RyzenとGeForceがガチだとこういうゲーミングノートができあがる
~GeForce RTX 5090搭載「MSI Raider A18 HX A9Wシリーズ」の実力を検証
- 提供:
- エムエスアイコンピュータージャパン株式会社
2025年5月30日 06:25
MSIからゲーミングノートPCとして現役最高峰のスペックを備えた「Raider A18 HX A9Wシリーズ」が登場した。 4K+解像度の18型ディスプレイにRyzen 9 9955HX3D、GeForce RTX 5090 Laptop GPUを搭載。それを400WのハイパワーACアダプタでブン回す、まさに“超ヘビー級”仕様だ。 その実力はどれほどのものか、最新のヘビー級ゲームを中心に試してみた。4K+解像度かつ最高画質でも余裕で遊べる恐るべきパワーをとくとご覧あれ。
Ryzen 9 9955HX3DとGeForce RTX 5090の最上位タッグ
MSIのゲーミングノートPC「Raider」シリーズは、世代最高クラスのスペックを搭載するハイエンドモデルだ。本製品は最新かつ最上位のCPU/GPUを搭載し、まさに“最強”と言えるスペック。さらに大画面ディスプレイ、大出力ACアダプタ、強力な冷却システムとスキのない仕上がりとなっている。
まず、CPUはAMDの ゲーミングノート向けでは最上位の「Ryzen 9 9955HX3D」 を搭載。16コア32スレッドというメニーコアなのに加えて“X3D”と付いている通り、そのうち8コアには第2世代3D V-Cacheを搭載。大容量の3次キャッシュによって多くのゲームでフレームレートを高められるのは、デスクトップ版のX3Dシリーズでも証明されている通りだ。
動作クロックも最大5.4GHzと非常に高く、クリエイティブワークでも高い性能を発揮できる。全方位に強いCPUと言える。対応メモリはDDR5-5600で、本機にはそれが64GB(32GB×2)搭載されている。
ゲーミングノートの心臓部と言えるGPUは、NVIDIAの 最新世代にしてノート向けとしては最上位の「GeForce RTX 5090 Laptop GPU」 を搭載。CUDAコア10,496基、ビデオメモリGDDR7 24GB、AI性能1,824TOPSというモンスター仕様だ。前世代最上位のGeForce RTX 4090 Laptop GPUがCUDAコア9,729基、ビデオメモリGDDR6 16GB、AIが686TOPSなので、いかにスペックが強化されているのが分かるだろう。
さらに、ハードウェアエンコーダのNVENCを3基も備えており、それらを同時に使った高速エンコードが可能と動画編集にも強い。大容量ビデオメモリが求められる画像生成やLLM(大規模言語モデル)といったAI処理もこなせるとゲーム以外の汎用性も非常に高い。
GeForce RTX 5090 Laptop GPUは、ノートPCの設計に合わせてカード電力を80~150Wで調節できるようになっているが、本機はそれを超える175Wに設定されている。このため、性能を十分に引き出せるようになっている。
強力なCPUとGPUだが、そのパワーを最大限引き出せるようにするため「MSI OverBoost Ultra テクノロジー」を採用。GPUに最大175W、CPUに最大85W、合計で260Wの電力供給を可能にしており、どちらもフルパワーで動作させられる。
ストレージはPCI Express 5.0 x4接続のNVMe SSDで容量は2TBだ。超高速なデータ転送速度に加えて、複数のゲームをインストールできる余裕があるのはうれしいところ。さらにM.2スロットには1基空きがあるので、SSDをさらに追加できるのも心強い。
すべてにおいて欠点は見えないスペック
そのほか、今回試用した「Raider-A18-HX-A9WJG-0153JP」のスペックは以下の通りだ。
| Raider-A18-HX-A9WJG-0153JPの仕様 | |
|---|---|
| CPU | Ryzen 9 9955HX3D(16コア32スレッド) |
| GPU | GeForce RTX 5090 Laptop GPU |
| メモリ | DDR5-5600 64GB |
| ストレージ | 2TB NVMe SSD |
| 液晶 | 3,840×2,400ドット表示対応18型(120Hz) |
| OS | Windows 11 Pro |
| インターフェイス | USB4 2基、USB 3.2 Gen 2 3基、2.5Gbps LAN、SDカードスロット、HDMI、Webカメラ、クアッドスピーカー、2ウーファ、音声入出力端子 |
| 無線機能 | Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4 |
| 本体サイズ | 404×307.5×32.05mm |
| 重量 | 約3.6kg |
ディスプレイ
ディスプレイは18型と大型かつ3,840×2,400ドットという高解像度だ。画面比率が16:10なので一般的な16:9の4K(3,840×2,160ドット)よりも縦の解像度が高くなっている。
さらにMini LEDパネルを採用しており、ハイレベルな黒の表現と高い輝度が求められるDisplayHDR 1000認証を取得。色域についても高い色の再現性が必要なデジタルシネマ向けの「DCI-P3」規格相当となっている。
リフレッシュレートも120Hzと高く、大画面、なめらかな表示、明暗の効いた映像の組み合わせによるゲームプレイはすばらしい没入感をもたらしてくれる。もちろん、この色域の広さは動画の視聴やクリエイティブワークにも向く。
インターフェイス
インターフェイスは左側面にUSB 3.2 Gen 2 2基、SDカードスロット、右側面にUSB4 2基、USB 3.2 Gen 2、ヘッドセット端子、背面にHDMI出力、2.5Gbpsの有線LANを用意。ワイヤレス機能はWi-Fi 7とBluetooth 5.4を搭載している。
このほか、ディスプレイ上部にはWebカメラ(207万画素)、マイクを搭載する。
キーボード
ゲーミングデバイスで知られるSteelSeriesとの共同開発で高耐久を実現したPer-Key RGB 英語キーボードを採用。各キーにはRGBバックライトを内蔵しており、個別にライティングを制御したりマクロやショートカットなどを割り当てが可能と高いカスタマイズ性を備えている。
ゲームでの使用率が高いWASDキーと矢印キーのキーキャップはスケルトン仕様でライティングが目立ちやすいのも特徴的だ。このほか、キーボードの右下には指紋認証リーダも備わっており、Windowsのログインに割り当てもできる。
3,840×2,400ドットかつ最高画質でも余裕でゲームを楽しめる
ここからはベンチマークテストに移ろう。「MSI Center」アプリに複数の動作モードが用意が、今回はもっとも性能を引き出せる「エクストリーム」に設定してテストを行なった。
ディスプレイが画面比率16:10の3,840×2,400ドットなので、それに合わせて以下の3パターンで測定した。
- 3,840×2,400ドット
- 2,560×1,600ドット
- 1,920×1,200ドット
ゲームが最高画質設定でレイトレーシングに対応していれば、それを有効化している。テストしたゲームは以下の9種類。測定条件はこちらのページに記載した。
- 【軽量級】Apex Legends
- 【軽量級】オーバーウォッチ2
- 【軽量級】マーベル・ライバルズ
- 【重量級】モンスターハンターワイルズ
- 【重量級】Clair Obscur: Expedition 33
- 【重量級】黒神話:悟空
- 【重量級】サイバーパンク2077
- 【重量級】The Elder Scrolls IV: Oblivion Remastered
- 【重量級】DOOM: The Dark Ages
上3つの「Apex Legends」、「オーバーウォッチ2」、「マーベル・ライバルズ」は比較的描画負荷が軽めのゲーム。それ以外は描画負荷の高いゲームと言える。
「マーベル・ライバルズ」、「黒神話:悟空」、「サイバーパンク2077」、「The Elder Scrolls IV: Oblivion Remastered」、「DOOM: The Dark Ages」は、1フレームから最大3フレームをAIで生成するマルチフレーム生成が可能なDLSS 4をサポート。マルチフレーム生成はGeForce RTX 50シリーズだけで使える機能なので、どこまで高いフレームレートが出るのか注目だ。
ゲーム中のフレームレート
まず注目したいのは「サイバーパンク2077」と「黒神話:悟空」だ。この2本はすべての光源の経路(パス)を再現するパストレーシングという強烈な描画負荷がかかる処理が入っているが、それでも3,840×2,400ドットで平均100fpsを超えて、なめらかな描画を楽しめる。RTX 5090とマルチフレーム生成の威力がよく分かるところだ。
話題のフランス産RPGである「Clair Obscur: Expedition 33」はフレーム生成に対応していないタイトルだが、それでも平均69.5fpsに到達できている。
「モンスターハンターワイルズ」は通常のフレーム生成だが、3,840×2,400ドットで平均97.2fpsと快適にプレイが可能だ。現在のゲームなら4K/最高画質で楽しめるパワーがある。まさにモンスターだ。
ちなみに、本機のリフレッシュレートは120Hz。解像度を1,920×1,200ドットにすれば、今回の9タイトルすべてでそのリフレッシュレートを生かし切れる平均120fps以上に到達できる。2,560×1,600ドットでも全体的に高フレームレートだ。
なお、「Apex Legends」が1,920×1,200ドットと2,560×1,600ドットで平均フレームレートが変わらないのは、300fps上限のゲームであるため。
強烈な性能をガッチリと冷やす優秀な冷却システム
冷却力と動作音も確かめておこう。今回は、サイバーパンク2077を10分間動作させたときの動作音を正面、右側面、背面のそれぞれ10cmの位置に騒音計を置いて測定、サーモグラフィーでキーボード全体の温度をチェックしてみた。動作モードはエクストリームだ。
動作音については静かではないが、爆音ではないという印象だ。ノートPC最高峰のスペックを備えていると考えると、抑えられていると見るべきだろう。本体サイズが大きめなのもあって、熱がこもらず効率よく冷却できている。
最後にゲームプレイ中の温度をチェックしておこう。サイバーパンク2077を10分間プレイしたときのCPUとGPUの温度推移を「HWiNFO Pro」で測定している。CPUが「CPU (Tctl/Tdie)」、GPUが「GPU Temperature」の値だ。
CPUは動作クロックの変動が大きいこともあって温度の変動幅が大きいが、平均すると80.4℃と問題なく冷却できている。GPUに関しては平均70.2℃とGeForce RTX 5090としては低いと言ってよい。冷却システムは強力だ。
なお、ゲームプレイ中のGPUクロックは2,030MHz前後で推移。ブーストクロックの設定は1,597MHzだが、実際にはそれより高いクロックで動作する。
現役最高峰の“バケモノ”が欲しいアナタへ
「Raider-A18-HX-A9WJG-0153JP」は、AMDの最上位CPUとNVIDIAの最上位GPUを組み合わせ、3,840×2,400ドットの18型大型ディスプレイによってゲーミングノートPCとして現役最高峰のゲームプレイ環境が整った1台だ。
4Kを超える高解像度かつ最高画質設定でのゲームプレイを余裕でこなす驚異的なパワーは、性能に妥協したくない人には魅力的に映るはず。約80万円と価格もモンスター級だが、長く快適に遊べる存在であることは間違いない。最強・最高を目指したい人に向けた製品だ。




































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