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日本限定のBLUETTI製ポータブル電源が今なら4万円オフ!災害対策だけじゃない、PCユーザーやゲーマーも普段使いで必携の理由とは?

BLUETTI「AORA 100」

 スマホなどの小さなデバイスの充電から、大型家電の長時間稼働まで可能にする大容量・大出力バッテリ搭載のポータブル電源。災害時における停電対策のほか、キャンプ・車中泊のようなアウトドアアクティビティには欠かせない存在となりつつある。

 ただ、これまではそういった非常用設備、あるいは余暇を充実させるアイテムという観点で語られることが多く、インドア派にとってポータブル電源のメリットは、(非常時はともかく)あまりピンとこなかったかもしれない。が、製品や使い方によってはPCユーザーやゲーマーにとっても必須と言えるほどのポテンシャルを発揮するのだ。

 とりわけ今回紹介するBLUETTI(ブルーティ)の「AORA 100」は、ポータブル電源としての性能は申し分なく、加えてUPS(無停電電源装置)という、PCと一緒に使うのに最適な機能を備える。

 日本限定モデルでなじみやすい作りになっており、しかも5月14日までなら、通常10万9,800円のところ、6万6,800円というお買い得価格で購入可能だ。その魅力をPCユーザーの視点から徹底的にチェックしてみよう。

余裕の定格出力1,800W、ハイエンドゲーミングPCにも対応

製品正面

 AORA 100でまず注目したいのは、パワフルさ。バッテリ容量は1,152Wh、定格出力は1,800Wと大きく、その上で独自の「電力リフト」機能によって最大2,700Wの電力供給を可能にしている。

 デスクトップPCユーザーであれば、この時点でAORA 100の有用性が分かるはずだ。昨今はGPUの高性能化に伴ってPCの消費電力が底上げされており、たとえばNVIDIA GeForce RTX 5080/5090のようなハイエンドGPUを搭載しているとそれ単体で360W、もしくは575Wもの電力を必要とする。

 PC本体の電源ユニットも高出力なものが求められ、場合によっては1,000W超に対応する製品が推奨されることもあり、さらなる安心感を得るべく1,200Wや1,500Wといった、より高性能な電源ユニットを選んでる人もいるだろう。

 中〜大容量のポータブル電源だと定格出力は1,500Wまでのものが多く、そうしたハイエンドなPCで使うには少しばかり不安だ。しかし、定格1,800WのAORA 100なら余裕をもって対応でき、ゲーミングモニターや周辺機器、デスクライトなども一緒にまかなえる。

大容量電源を搭載する高性能PCと、ゲーミングモニターなどを一緒につないでもOK

 また、AORA 100は最大2,700Wの電力リフト機能を持つ。電力リフトとは、電化製品の出力を抑制し、その定格電圧を下げ、より多くの家電を使えるようにする機能で、たとえば、定格消費電力1,200Wの電化製品を600W以下で安全に稼働させることができる。これにより、ハイエンドPCを使いながら、PCデスク上に置いたコーヒーメーカーなどの電熱器具をAORA 100につなぐことも可能というのだから驚きだ。

こういった電熱器具は「電力リフト」機能により最大2,700Wまでカバー
専用の「BLUETTI」アプリや本体のボタン操作で「電力リフト」機能をオンにしておこう

停電時にはUPSとしても機能、データを失うことなくPCを使い続けられる

 ここのところの気候変動、あるいはインフラ設備の老朽化などにより、停電のリスクは高まっている。PCで仕事しているとき、もしくは対戦ゲームのプレイ中にもし停電が起こってしまったらどうなるのか。内蔵バッテリで動作するノートPCならそのまま使い続けられるが、デスクトップPCだと当然電源が切れてしまう。

停電したその瞬間にも、AORA 100は大活躍する

 場合によっては作業中のデータが失われてしまう可能性があり、ストレージに保存されているさまざまなファイルが破損して読み込めなくなることも考えられる。その日1日の仕事が無意味なものとなったり、ゲームでの実績もなかったことになるかもしれない。

 そうした停電トラブルの予防安全装置として、昔からUPS(無停電電源装置)というものが利用されてきた。停電で使用できなくなると特にダメージが大きい業務用機器がある場所、たとえばサーバールームなどに設置されることが多かったが、大事なデータやシステムを守るという意味では一般の家庭やオフィスでもUPSの導入メリットは大きいはずだ。

 そこで活用したいのが、今回のAORA 100。家電などにも汎用的に使えるポータブル電源であるとともに、実はUPSとしての役割も果たせる設計になっている。

 UPSとして機能させるのに難しい準備は必要ない。宅内の壁面ACコンセントからAORA 100に電力供給しつつ、AORA 100にPCの電源ケーブルをつなぐだけ。こうしておくと、平常時は壁面コンセントからの電力をスルーしてPCに供給するが、停電が発生して壁面コンセントからの電力が途絶えれば、瞬時にAORA 100からの電力供給に切り替わり、何事もなかったかのようにPCを動作させ続けるのだ。

AORA 100にACコンセントから給電しつつ、デスクトップPCの電源をAORA 100から取るだけ
UPSとして機能させたいときは専用スマホアプリから「グリッド自己適応モード」の設定をオフにしておく

 切り替えはわずか20msというごくわずかな時間で行なわれるため、デスクトップPCが稼働中でも電源が瞬断されてリセットがかかったりはしない。そのまま仕事もゲームも続けられる。オンラインゲームだと停電で回線断は免れないかもしれないが、大容量を生かして、ネットワーク機器も含めてAORA 100につないでおけば影響を最小限に止められるだろう。

親しみやすい日本語インターフェイスに豊富な出力ポート、ワイヤレス充電も

 ところで、AORA 100は国内のみ販売される日本限定モデルだ。ということで、日本ユーザー向けに作り込まれているところがいくつかある。1つは正面のステータスモニターやポート周りの表記で、全体的に日本語化された親しみやすい見た目だ。各ポートの出力上限などが分かりやすく、こういった製品が初めてというユーザーでも使い方に戸惑うことはないだろう。

ステータスモニターやポート周り、背面の説明書き、パッケージも大部分が日本語で表記されている

 もう1つは「フォレストグリーン」と呼ばれるボディカラー。日本の一般家庭だと、おそらく派手な色合いはあまり好まれず、かといって真っ白や真っ黒は似合う部屋が限られる。しかしこういったアースカラーのような中間色だと、ちょうどいい感じに存在感が薄まり、和室でも洋室でも室内風景に溶け込んでくれそうだ。

 使い勝手の面では、コンパクトサイズながら充実の出力ポートがポイント。エアコンなどで使われる特殊な形状のプラグにも対応する100VのAC出力が4つ、最大100WのUSB Type-Cポート1つに、最大15WのUSB Type-Aポートも4つある。最大120Wのシガーソケットも利用可能だ。

AC出力は4つ、USBポートは5つ備え、シガーソケットもある

 加えて、天板部分にはQi対応のワイヤレス充電器が埋め込まれており、対応スマホを載せるだけで最大15Wで充電できる。これだけ出力ポートが多ければ、ノートPC、スマホ、タブレット、スマートウォッチなどなど、身の回りのデバイスをまとめて充電できるし、停電時に家族が一斉にデバイスを充電したくなったとしても困ることはないはずだ。

スマホを置くだけで充電できるワイヤレス充電機能付き

 ポータブル電源自体の充電はACコンセント経由はもちろんのこと、市販のソーラーパネルやクルマのシガーソケットからの充電にも対応する。ACコンセント経由の場合は、充電速度を「静音」、「標準」、「高速」から選択でき、「静音」なら満充電まで少し時間がかかってしまうものの、本体冷却ファンのノイズはほとんど目立たない。一般的にポータブル電源には冷却ファンが搭載されていて、人によってはそのノイズが気になる人もいるが、静音モードがあるのはありがたい。

ACコンセントからの接続時は高速な充電が可能
ソーラーパネル接続用のMC4ケーブルと、シガーソケット用の充電ケーブルが付属する
「標準」だと1,000W以上、「高速」は最大1,440Wで充電
両側面にファンを内蔵
アプリでも稼働状況が分かる。「静音」では200W台での充電となり、冷却ファンの音は静かだった
ハンドル付きで移動も比較的楽

 わずか45分で80%まで充電できる「高速」充電のスピードも魅力だが、よほど急いで充電しなければならない理由がない限りは「静音」の方がいいだろう。静音動作にすると、充電速度が抑えられることで負荷が低くなり、内蔵バッテリの寿命を延ばすことにもつながる。また、静かな環境で仕事に対する集中力をより高められるに違いない。

家電やゲーミングPCはどれくらい使える?

 余裕のある出力、UPSとしても使える機能性の高さ、豊富な出力ポートによる使い勝手の良さなど、AORA 100のいろいろなメリットを紹介してきたが、実際のところPCや電化製品をどれくらいの時間使えるのか、というのも気になるところだ。

 ポータブル電源では内部的な変換によって失われる電力や、ポータブル電源自体が消費する電力などもあるので、つないだ機器への給電だけに全容量を使い切れるわけではない。しかし、AORA 100のバッテリ容量は1,152Whもあるので、消費電力の大きい家電でもそれなりに長時間使い続けられるはず。

 ということで最初に検証してみたのが、デスクトップPCとゲーミングモニターの2つに電力供給して高負荷な3Dゲームをプレイし続けたときにどれくらいもつか。試したところ、概ね計360W前後(うちモニターは約40W)の消費電力で推移し、2時間経過時点でバッテリ残量は13%。あと20分余り稼働させられそうな予測となった。

PCとモニターをつなぎ、処理負荷の大きいゲームをプレイしてみる
常時360W前後の電力消費で、2時間以上遊ぶことができた

 ゲームを楽しんでいる最中にもし停電したとしても、キリのいいところまで進めて正しくシャットダウンできるくらいの余裕はあることになる。停電しているなかで、のんきに遊んでいられる心の余裕があるかどうかは別としてだが……。もちろん、在宅勤務中などは、しっかりデータを保存し、緊急のメールを書いたりもできる。

 次に検証してみたのは、キッチンにある冷蔵庫、電子レンジ、IH炊飯器の家電3種セット。災害時を想定し、それらを確実に使うことになる夕方にAORA 100を設置してみた。スタートは15時半頃。

冷蔵庫、電子レンジ、IH炊飯器を使ってみる

 冷蔵庫はほとんどの時間帯が0〜50Wと省電力なので、これだけなら数日もつ予感。800Wで温められる電子レンジは最大1,350Wほど消費するものの、定格1,800WのAORA 100だと安心感が違う。ただ、IH炊飯器は500W以上消費するので、電子レンジとの同時使用は避けた方がいいだろう。

冷蔵庫は時々50Wくらいまで上がるが、ほぼ0〜20Wという無視できるレベルの消費電力
IH炊飯器は保温時70W、電子レンジは800W稼働時1,350Wほどで、計1,400Wを超えた。が、AORA 100ならまだまだ余裕

 結果的に、1日の中で最も電気を使用する夕食どきもAORA 100で難なく乗り切れた。食事後、片付けが落ち着いた20時半頃のバッテリ残量は25%、冷蔵庫のみが稼働する状態で残り3.5時間という予測だったので、日が変わる頃まで活躍してくれそうだ。

電気代を気にせず充電できるソーラーパネルやカーチャージャーもある

 AORA 100が採用している内蔵バッテリは、耐久性の高さで知られるリン酸鉄リチウムイオンだ。70%の容量を保証する充電サイクルが3,500回以上という長寿命が特徴で、毎日充電したとしても10年は使い続けられる計算になる。5年間の製品保証も付帯しているので安心感も大きい。

 2025年4月現在、BLUETTIの公式通販サイトではキャンペーンが開催されており、AORA 100単体価格は前述の通り4万3,000円オフの6万6,800円とかなりお買い得だ。他にはカーチャージャー「Charger 1」やソーラーパネルとのセット販売もあり、最大8万3,000円オフの8万6,800円。自家発電で可能な限り低コスト運用を目指すならこちらもおすすめしたい。

 ちなみにアウトドアで頻繁にAORA 100を活用したい人向けには、「Charger 1」とのセット品がなかなか便利そうだ。これは、車載バッテリとAORA 100との間に設置することで、車載バッテリの状態を健全に保ちながら、走行中にAORA 100を効率よく充電できるようにするものだ。

「Charger 1」を使うと走行時に車載バッテリからAORA 100を高速充電できる。ドライブ好きなら必携

 クルマのシガーソケットを使った充電方法だと120W、セット品のソーラーパネルでは350Wがせいぜいだが、Charger 1なら最大560Wを出力し、AORA 100を最短2.5時間で、スピーディかつ買電コストなしに充電できてしまう(ガソリン代は別)。ドライブが趣味の人、クルマで旅行することが多い人、あるいはクルマでの移動中にもPCを使いたい(ゲームしたい)人は、検討の価値アリだ。