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こんなに便利だなんて!一家に一台「モバイルモニター」、仕事と遊びで使えるおすすめモデル教えます
- 提供:
- 株式会社アイ・オー・データ機器
- エムエスアイコンピュータージャパン株式会社
2024年7月29日 06:12
簡単に持ち運べて、手軽にデスクトップの拡張や大画面化が可能なモバイルモニターが人気だ。ノートPCと一緒に携帯すれば、機動力の高さを生かしつつマルチモニター環境にできるので、仕事の生産性アップ間違いなし。他方、プライベートではスマートフォンやポータブルなゲーム機と組み合わせて、いつでもどこでも迫力の大画面でプレイできたりもする。
今回は、「なんとなく便利そうだけれど実際にどう使えるのか知りたい」、あるいは「自分の用途にはどんな機能があるといいのか把握しておきたい」という読者の皆さんに向けて、モバイルモニターの選定ポイントと仕事/プライベートでの活用例を解説するとともに、おすすめの製品を紹介していこう。
前半ではモバイルモニター購入時の注意点や使い方を紹介していく。製品について先に知りたい方は目次から直接飛んでいただきたい。
出張先やオフィスを手軽にマルチモニター化したい!
まずはモバイルモニターを購入するにあたり、どんなことに注意して選ぶとよいかを解説したい。モバイルモニターは種類が多いだけに、使用目的によって異なる必須条件を満たす製品を見つけることが大事。いくつかの利用シーンとともに、それぞれで注意すべきポイントを挙げてみた。
持ち歩きでも据え置きでも、シーンに応じて柔軟に使える
軽量・薄型で持ち運びに特化したモバイルモニターは、同じ特徴を持つノートPCとの相性が抜群。16型以下のモバイルモニターであればバッグなどにも収納しやすく(もちろん容量にもよるが)、ノートPCと同時に携帯するのも難しくない。外回りや出張など、外に持ち出すことが多くなりそうなら16型以下を検討しよう。
加えて、出先でのモバイルモニター活用においては接続が容易であることも重要だ。その意味では、USB Type-Cケーブルを1本接続するだけで映像出力でき、同時にモバイルモニターへの給電もできるモデルがおすすめとなる。配線を減らせるだけでなく、ノートPC自体やスマホの充電に使うケーブルとしても兼ねられるので一石二鳥だ。
デスクトップPCと組み合わせて使うことももちろん可能だ。NUCのような手のひらサイズPCと一緒に使えば省スペースのデスクトップPC環境ができあがるし、既存の据え置き型モニターと併用すればその時々に応じてフレキシブルに配置変更できるマルチモニター環境になる。
そのほかにも、たとえばフリーアドレスのオフィスで、各席にコンパクトなモバイルモニターを設置するなど、あえて据え置きで使うパターンも考えられるだろう。
そういった利用スタイルでは「PDパススルー」対応モデルが適している。これは2つのUSB Type-Cを搭載している場合に、一方を電源と、もう一方をノートPCと接続することで、モバイルモニター経由でノートPCに給電できる機能だ。要するに、USB Type-C対応の据え置き型モニターと同じような使い方が可能になる。
スタンドがあれば横置き・縦置きも自在
軽量なモバイルモニターの強みを生かして、場面に応じて横置き/縦置きを変えながら使いたい、と思うこともあるかもしれない。横置きは仕事の資料作成や画像・動画編集などに都合が良く、縦置きは縦スクロールするWebサイトやチャットのほか、プログラムのコーディングなどにも向いている。
このときに注意したいのが、モバイルモニターのスタンドの構造だ。スタンドを標準で備えているモバイルモニター製品がほとんどだが、横置きに特化しているものもあれば、横置きと縦置きの両方に対応しているものもある。さらにはカメラ用三脚に取り付けやすいねじ穴を用意しているモデルや、一般的なモニターアームへの装着が可能なVESA準拠のネジ穴がある製品も存在する(別売アタッチメントでVESA対応するパターンもある)。
ただ、誤って横置きオンリーのモデルを購入してしまったとしても、縦置きを諦める必要はない。汎用のタブレットスタンドなどを併用する方法もあるからだ。これも軽量・薄型のモバイルモニターだからこそ可能なワザと言える。
プライベートで最大限ゲームや動画を楽しみたい!
次に、プライベートでの使い方を紹介しよう。ゲームや動画などのエンタメもモバイルモニターでもっと快適に楽しめる。
スマホゲームやポータブルゲーム機を大画面で楽しむ
スマートフォンやポータブルゲーミングPC、Nintendo Switchのようなゲーム機は、本体のディスプレイで遊べるのが特徴ではあるものの、画面サイズは決して大きくない。代わりにモバイルモニターを使うようにすれば、より迫力のあるゲーム体験が可能だ。
ポータブルゲーミングPCは大抵DisplayPort Alt Modeでの出力に対応しているため、USB Type-Cケーブルを接続するだけで映像出力できる。ただし、スマートフォンなどでは非対応の機種も少なくないため、注意が必要だ。加えて、モバイルモニター側の電力が不足することがあり、ゲーム機側も内蔵バッテリを消費してしまう可能性があるので、別途電源と給電用ケーブルも必要だ。
HDMIで接続する場合は、電源を確保するとともに変換コネクタやドッキングステーションの用意も不可欠となる。電源や変換コネクタも合わせて必要になるので、ポータブルゲーム機やモバイルモニターが持つ機動力を完全には発揮できなくなってしまうが、それでも大画面でプレイできることのメリットが上回るはずだ。
キャストデバイスをつなげば映像コンテンツも楽しめる
TVにつないで映像コンテンツなどを楽しめるGoogle ChromecastやAmazon Fire TVシリーズなどのキャストデバイス。これらをモバイルモニターと組み合わせることで、プライベートなミニシアターが完成する。セットで持ち運ぶのも容易なので、自宅のリビング、寝室、庭先だけでなく、キャンプ場のようなアウトドアなど、リラックスできる場所に置いてじっくり動画鑑賞するのにもぴったりだ。
ただし、キャストデバイス側の標準サイズのHDMI端子に合わせて接続することになるので、多くのケースで変換コネクタが欠かせない。また、モバイルモニターとキャストデバイスの両方の電力も確保する必要がある。アウトドアのように電力供給が難しい場所では、モバイルバッテリやポータブル電源を利用するのもいいかもしれない。
それともう1つ、著作権保護技術であるHDCPに対応しているかどうかも念のため確認しておきたい。最近ではほとんどのモバイルモニターがクリアしているとはいえ、もし非対応だとキャストデバイスからの映像が表示されないからだ。
このように、仕事かプライベートかを問わず至るところで活躍してくれるモバイルモニターだが、実際の製品にはどんなものがあるだろうか。ここでは使い勝手と価格のバランスに優れた3製品を紹介する。
高機能スタンドが抜群に使いやすい
アイ・オー・データ「EX-YC172A-F」、「EX-YC162H-F」
PC用周辺機器を幅広く扱うアイ・オー・データは、17.3型の「EX-YC172A-F」と、15.6型の「EX-YC162H-F」などをラインナップしている。
どちらかというと据え置きに近い形で使いたいなら大画面の17.3型を、出先に持ち運ぶことも想定されるならひと回りコンパクトな15.6型を、というのがざっくりとした選び方になるだろう。実売価格は17.3型が3万7,000円前後、15.6型が2万7,000円前後。
サイズ以外の基本スペックは両モデルでほぼ同一となっている。上下/左右ともに178度の広視野角パネルを採用し、解像度は1,920×1,080ドット、リフレッシュレートは60Hz。非光沢タイプなのでビジネス用途にもマッチしている。重量は17.3型が約1kg、15.6型が約0.8kgだ。
映像入力はUSB Type-C×2とMini HDMIが用意されており、USB Type-C入力1系統(DisplayPort Alternate Mode)、HDMI入力1系統の計2系統の入力切り替えに対応する。
2つあるUSB Type-Cについては、デバイスからはどちらに接続してもOK。もちろんUSB Type-Cケーブル1本での映像出力と給電にも対応している。
また、空いている方のポートに外部電源から接続することで、モバイルモニターとデバイスに給電するPDパススルーを実現する。ノートPC、スマホ、ゲーム機のいずれもバッテリ切れの心配なしに使い続けられるだろう。
スピーカーは内蔵していないものの、ヘッドフォン端子があるので、お気に入りのヘッドフォンや外部スピーカーを接続すれば臨場感のあるサウンドで映像コンテンツやゲームを堪能できる。
使い勝手の面で特徴的なのは、横置きに対応する無段階調整可能な本体一体型スタンドを備えつつ、それとは別に高機能スタンドも付属していること。高機能スタンドでは横置きはもちろん縦置きも可能で、左右360度回転させられるスイベルや、上下方向の幅広い角度調整(チルト)も可能だ(高機能スタンドが付属しない単体モデルも販売している)。
マグネットを内蔵しているため、モバイルモニターを載せるだけのシンプルな構造にもかかわらず保持力が高く、チルト機能でモニターを対面側に倒していっても脱落しない。会議で向かいの相手にプレゼン資料を見せるときなどに便利に使えるだろう。モバイルモニター本体用のケースだけでなく高機能スタンド用のケースも用意されているので、持ち運び時も安心だ。
入力3系統、L字コネクタ、カメラねじで高い応用性
MSI「PRO MP161 E2」
PCおよび周辺機器メーカーとして知られるエムエスアイコンピュータージャパン(MSI)は、モバイルモニターのスタンダードなモデルとして「PRO MP161 E2」を用意している。15.6型のIPS液晶ディスプレイで、反射が抑えられた非光沢タイプ。解像度は1,920×1,080ドット、リフレッシュレートは60Hzで、視野角は上下/左右ともに170度、重量約0.75kg。実売価格は2万1,000円前後となっている。
機能面でのポイントは、映像入力が3系統独立して利用できること。USB Type-C×2とMini HDMIの3ポート用意されており、3つそれぞれに別のデバイスを接続しておけば、入力元をOSDで切り替えられる。
たとえばデスクトップPCとノートPC、さらにゲーム機を同時につなぎ、2台のPCをフル活用しながら仕事をこなした後、プライベートタイムはゲーム機に切り替えて息抜きする、みたいな使い方もOK。1.5W×2のステレオスピーカーが内蔵しており、ヘッドフォンなどを用意することなく気軽にサウンドを鳴らせるのもいいところ。
付属のUSB Type-CケーブルとMini HDMIケーブルはコネクタ部がL字形状になっていて、側面のポートに接続するスタイルでありながらケーブルの飛び出しは最小限だ。デスクの広さに余裕がなくても利用しやすいのがありがたい。
スタンドは本体一体型のスリムなもの。360度自由に回転させられ、傾きも無段階調整可能。単体で横置きにも縦置きにも対応でき、姿勢に合わせて微調整しながら使える。しかも、スタンドのヒンジ付近には1/4インチサイズのねじ穴が設けられている。これを使えばカメラ用の三脚やアームなどにモバイルモニターを簡単に固定できるだろう。
三脚やアームなどを利用すればモバイルモニターを高い位置に固定できるので、カメラ撮影時の映像プレビュー、あるいは動画配信する時のプロンプター(カンペ)にも使えそうだ。
ほかには、PC対応の独自ユーティリティ「Display Kit」も提供されている。モバイルモニターの設定変更が容易になるほか、一発で特定のウィンドウレイアウトにできる機能などを使ってデスクトップの使い勝手をアップさせられる。モバイルモニターによる利便性向上をさまざまなところで実感できるモデルだろう。