パソコン工房新製品レビュー
きらめくLEDにみなぎるパワー!しかも冷えて静かなんて満足度高すぎのゲーミングPCが登場
~パソコン工房「LEVEL-R889-LC265K-UKX [RGB Build]」
2025年11月27日 10:00
パソコン工房のミドルタワーゲーミングPCブランドのLEVEL∞ R-Classに、性能・冷却力・静音性・ライティングが充実した新モデル「LEVEL-R889-LC265K-UKX [RGB Build]」が登場した。早速レビューをお届けしよう。
あまりにも映える作り
LEVEL-R889-LC265K-UKX [RGB Build]は、タワー型のデスクトップゲーミングPCで、サイズは突起物を含まず約275mm×530mm×500mmとやや大型。CPUクーラーは360mmクラスの簡易水冷で天面に設置、前面に3基、右側面に3基、背面に1基のケースファンを配置して強力なエアフローを確保している。
さらに簡易水冷の12cm角ファン3基も含む、10基のファンおよび水冷ヘッドにはLEDを内蔵。加えてPCケースの下部にはLEDのラインが入っており、そのすべてを制御可能だ。カスタマイズを利用すればメモリまで光らせられる。“魅せる”ことにこだわれるのも大きな特徴だ。
筐体は継ぎ目のない3枚のガラスパネルによる立体構造と、ピラーレスの内部フレーム構造を融合させた高級感のある多面体デザイン。プリズムカットにより、光を受けて角度ごとに輝きが変わり、フレームレスのパノラマビューが美しさを際立たせる。
なお、LEDの光らせ方だが、製品に添付されている説明書記載のアプリをインストールすることで細かく設定できる。
ハイエンド構成のスペック
ゲーミングPCの心臓部と言えるビデオカードには、NVIDIA最新世代の「GeForce RTX 5070 Ti」搭載モデルを採用。Blackwellアーキテクチャで、CUDAコアを8,960基備えるRTX 50シリーズのアッパーミドルだ。
こちらのブーストクロックは定格の2,452MHzとなっていた。ビデオメモリに高速なGDDR7を16GBも搭載しており、大容量メモリを求める本格的な4Kゲーミングが快適に楽しめるのはもちろん、画像生成、LLM(大規模言語モデル)といったAI処理にも強い。ハードウェアエンコーダの第9世代NVENCを2基搭載しており、動画の高速エンコードも可能と幅広いニーズに応えられるビデオカードだ。
CPUは、Intel最新世代から上位の「Core Ultra 7 265K」を搭載。CPUは性能重視のPコア8基、効率重視のEコア12基で合計20コア20スレッドというメニーコア仕様。しかも、ゲーミングで重要になるPコアの数は最上位のCore Ultra 9 285K(Pコア8基、Eコア16基)と同じなのがポイント。それで価格はグッと下がるためお買い得感が高く、人気のモデルとなっている。
そのほかスペックは、メモリがDDR5を16GB×2枚搭載で合計32GBとゲームプレイには十分な容量を備えており、ストレージは1TBのNVMe SSDを採用。とりあえずゲームのインストールに困ることはないだろう。電源ユニットは850W出力で、80PLUS Gold認証を取得したものが搭載されていた。
なお、カスタマイズしての注文にも対応しており、メモリやストレージの容量などを変更しての注文も可能だ。今回試用したモデルは標準構成からメモリをRGB LED内蔵タイプに変更したもの。原稿執筆時点ではプラス3,000円で変更できるのでライティングにこだわるならぜひ選びたいところだ。
メンテナンス性の高いPCケース
次はPCケースをチェックしよう。左側面のガラスはツールレスで取り外せるようになっているのでメンテナンスしやすい。天面と底面にはダストフィルタがあり、ホコリの侵入を防いでくれるだけではなく、簡単に外せるので掃除も容易となっている。天面の前部にはType-AのUSBポート2基にType-Cポート、ヘッドセット端子もあり使い勝手は良好だ。
4K&レイトレーシングでも余裕で快適にプレイできる高性能
ここからは、実際の性能をチェックしていく。まずは、定番のCPUパワーを測定する「Cinebench 2024」、PCの基本性能を測る「PCMark 10」、3Dベンチマークの「3DMark」を実行する。
Cinebench 2024はさすが20コアだけあってMulti Coreは高いスコアが出ている。さらにSingle Coreのスコアもかなり高く、Core Ultra 7 265Kはコア単体の性能も優秀だ。3DMarkに関してはほぼアベレージのスコアを出しており、RTX 5070 Tiの性能を問題なく引き出せている。PCMark 10のスコアも総じて高く、クリエイティブワークも十分こなせる性能があると言ってよいだろう。
実ゲームはどうか。今回はApex Legends、モンスターハンターワイルズ、サイバーパンク2077の3タイトルを用意した。解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類。 モンスターハンターワイルズ、サイバーパンク2077は1フレームから最大3フレームをAIで生成するマルチフレーム生成に対応したタイトルだ。
Apex Legendsは最大300fpsのゲーム。フルHD、WQHDはほぼ上限に到達。4Kでも高いフレームレートを出している。モンスターハンターワイルズとサイバーパンク2077は描画負荷の高い重量級ゲームと言えるが、マルチフレーム生成の威力もあって4Kでも高いフレームレートを維持。当分の間はゲームプレイで性能不足を感じることはないだろう。
ゲームプレイ中はかなりの静音! 冷却力も十分過ぎるほど高い
最後にサイバーパンク2077とCinebench 2024を10分間実行したときのCPUとGPUの温度をシステム監視アプリの「HWiNFO Pro」で測定した。室温は23℃だ。合わせて動作音も前面と上部、背面のそれぞれ10cmの位置に騒音計を設置して測定している。
注目はサイバーパンク2077実行時の温度と動作音だ。CPU負荷の高いゲームではあるが、それでもプレイ中のCPU使用率はPコア2基が70%前後、そのほかのPコアが40%前後、Eコアは25%前後とまだまだ余裕のある状態。それに加えて、簡易水冷の数多くのファンによって低回転でもCPUは平均52.2℃、GPUは平均62.2℃とガッツリ冷えている。重量級のゲームプレイ中でも前面からの騒音は41.2dBとファンの音がほとんど気にならないレベル。PCの動作音を気にする人でも満足できるのではないだろうか。
また、Cinebench 2024はCPUの全コアに100%の負荷をかけるテストであるため、CPU温度が高くなり、CPUクーラーのファンの回転数が大きく上がるために動作音はちょっとファンの音が気になるな、というレベルまで上昇する。CPUをフルに使うような作業では、静音性は若干落ちるのは覚えておきたい。なお、Cinebench 2024はCPUだけ使うテストなのでGPU温度は低いままだ。
満足感の高いゲーミングPC
パソコン工房のLEVEL-R889-LC265K-UKX [RGB Buildは、ゲーミングPCとして満足感の高い1台だ。重量級ゲームを4Kでも快適に楽しめるパワーを持ち、高い冷却力を持ちながらゲームプレイ中の動作音は控えめで、ハデなライティングも楽しめる。高いGPUパワーは、クリエイティブワークやAI処理にも活用でき、PCとしての汎用性も高い。見た目も性能も静音性も求めるならチェックして損のないモデルだ。
※本記事は掲載時点の情報であり、記事で紹介した実機の仕様などは最新のものとは異なる場合があります。







































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