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不要PC処分2025。実は「あの方法」が一番おすすめ!
2025年12月11日 06:04
使わなくなったPCやゲーム機、スマートフォンなどの電子機器をどうするのか?その方法は人によってさまざまで、筆者の周りを見渡してみれば、メンテナンスをして使える状態にして大事に保管する人もいれば、ちょっとでも古くなったところで早めに下取りに出して最新モデルに買い替える人、使えなくなるまでガッツリ使い込んで処分する人、何となく買い替えて古いPCは放置、気が付くと部屋の片隅には今では使うことのないPCが積まれている人などなど……。
筆者はもちろん最後のパターンで、気が付くと古いノートPCやタブレット、スマートフォンなどが山のように積まれているカオス空間で暮らしている。スマートフォンについてはバッテリの膨張問題や価格高騰の下取り事情などもあり、現行モデル以外は処分するように心掛けているが、PCについては割と放置気味だ。
というのも、我らライターの業務はオンラインに接続ができてテキストが書ければ、それで最低限の仕事ができてしまうため、古いPCであってもついつい「予備機」の名目で保管しておきがちなのだ。こうして定期的に起動してメンテをしていた「予備機」たちも気が付けば長らく放置され、そのうち場所が狭くなるとどんどん隅に追いやられていくことになるわけだ。
そこで今回は手元にあるうち、さすがにもう処分した方がいいだろうと思われた2台のPCを処分していくことにする。
1台はデスクトップPCで、もう1台はノートPC。デスクトップPCは今回中身の写真などを撮ってはみたが、起動できず。BIOSの電池が切れている可能性を考慮して電池交換とCMOSリセットは試したが、それでも動作しなかったため、おそらくマザーボード、または電源内部のコンデンサなど、どこかが故障してしまっているのだろう。
ノートPCは親戚が新しいノートPCを購入した際に引き取ったもので、OSにはWindows Vistaがインストールされていたが、動きが遅かったため、OSのアップデートなどは諦めて放置し、現在に至っている。
なお、冒頭で先に結論をいってしまえば、最強の処分方法は「リサイクルショップ(個人的にはハードオフ)に持ち込む」ことだ。悩ましいポイントとして、店舗によって差がある可能性があるため、ここでの断言は危険だが、買い取りや引き取りにおいてもっとも幅広く引き取ってくれるのがリサイクルショップなのは間違いなさそうだ。
ということで、本稿ではハードオフなどのリサイクルショップへの持ち込みも含めて、リサイクル事業者を利用する方法などについて紹介していきたい。
リネットジャパンリサイクルの「パソコン無料回収」サービスを試した!
PCやモニター処分などについては弊誌でも過去に何度か記事が掲載されている。特にリサイクルマークを生かす形での処分方法として、一般社団法人パソコン3R推進協会のホームページから処分方法をチョイスしてリサイクルを利用する方法がかなり細かくまとめてあるので、興味がある人はこちらの記事も併せて参照されたい。
リサイクルマークの有無に関係なく、手軽に処分する方法としては、以下の3つが挙げられる。
- 無料のリサイクル会社を利用する(リネットジャパンなど)
- リサイクルショップに持ち込む
- オークションサイトを利用する
筆者は売買含めて昔からリサイクルショップ巡りやオークションサイトの利用が中心だったこともあり、あまりほかの事業者を利用したことはなかったが、今回、デスクトップPCについては、持ち運びが大変なので、無料で引き取ってもらえるというリネットジャパンリサイクルが手掛ける「パソコン無料回収サービス」を利用することにした。
◯リネットジャパンリサイクルのホームページ
https://www.renet.jp/
同社の「パソコン無料回収サービス」はさまざまな家電などの中にPCが含まれる場合に限り、最初の1箱のみを無料で回収するサービスだ。現時点では2026年1月31日までという期限が設けられており、2月1日以降は有料になるのか、無料期限が延長になるのかについては不明だ。
PCの状態についてはどれだけ古くても壊れていても問題はなく、回収の対象となるのはノートPC、タブレットPC、デスクトップPC、一体型PCなどで、回収可能な箱のサイズは縦×横×高さの三辺合計が140cmを超えないこと、重量は20kg以内。
ただし、PCとしての原型をとどめていない場合は対象外になる場合もあるとしている。また、ブラウン管(CRT)モニターについては、無料回収の対象外で、別料金が発生する点には注意が必要だ。
回収の単位は箱なので、箱の中に収まる範囲なら複数のPCや家電なども一緒に入れて回収してもらえる。ただし、前述の条件に合うPCが含まれない場合は料金が発生することになる。
PC内のデータ消去については自身で行なう場合は無料だが、同社に依頼する場合は1台あたり3,498円が必要だ。データ消去用ソフトについては同社から無料提供されているので、PCが動作する場合なら個人で行なう方が安上がりだ。消去証明書も発行できるが、郵送を希望する場合には1台あたり581円がかかるので、企業など消去証明書が必要なケースでは留意しておきたい。
申し込みは非常に簡単で、同社ホームページにて必要事項や回収日時を登録するだけ。ただし、箱その物は同社が1箱あたり548円で販売しているものを購入するか、別途自分で調達する必要がある。また、同社で購入する場合には箱自体の到着に2~4日を要するため、同社で段ボールを購入する場合には回収が1週間以上先の日程になる点には注意が必要だ。
今回筆者はとにかく早めの回収を依頼したかったので、段ボールは自前で用意することにした。利用したのはヤマト運輸の営業所窓口で段ボールを1箱購入した。同社で段ボールを購入する場合、最大サイズの「クロネコボックス14」が400×600×400mmで370円、1つ小さいサイズの「クロネコボックス12」が380×530×290mmで260円。回収予定のデスクトップPCは、340mm×330mm×150mmのため、クロネコボックス12を1枚購入してきた。なお、ヤマト運輸は同社の直販サイト「クロネコマーケット」でこうしたアイテムを販売しているため、通信販売のみで完結させたい場合は、こちらを利用するのもいいだろう。
余談だが、営業所の話によると、営業所窓口で段ボールを購入する場合、タイミングによっては在庫がない場合などもあるようだ。
段ボールにデスクトップPCを入れたら、あとは回収を担当する佐川急便の到着を待つのみ。特に問題もなく、自宅を訪れた佐川急便のドライバーに箱を渡して、伝票を受け取ったらとりあえずは回収完了だ。
正直な感想をいうと、かなり楽ができるのはありがたい。何よりどんなPCでも1箱限定ながら、無料で引き取ってもらえるのはかなりうれしいところ。佐川急便に集荷の手間がかかってしまうのは申し訳ない気分にはなるが、とにかく自宅から出ることなくPCを簡単に処分したい場合には選択肢の1つとして候補に入れてもいいのではないだろうか?
ノートPCは買い取り成功という予想外の展開に!
記事の冒頭では、2台のPCを処分するという話をしており、リネットジャパンの無料回収についても2台のPCを1台の箱に入れて処分するというストーリーで展開していたはずが、前述の箱の写真を見ると、デスクトップが1台しか入っていないことにお気づきだろうか?
今回、本稿の執筆に際して、ノートPCの方については、事前に近所のリサイクルショップに持ち込んで、どのような対応をしてもらえるのかを確認してみることにしたのだ。というのも筆者が最後にリサイクルショップに不要なPCを持ち込んで処分してもらったのはかなり昔のこと。この数年で対応が変化している可能性も高いと考えたからで、現状がどのようになっているのかを確認してみた。
最初に訪れたのは神奈川県を中心に展開するリサイクルショップのチェーン店「ワットマン」だ。家電やPC以外にもおもちゃや洋服、靴、カバンなど豊富な品目のリサイクルに対応する同店において、どのような対応になるのかをチェックしてみた。
なお、以前持ち込んだ際には10~100円といった低価格ではあるものの、買い取りしてもらえる可能性は高く、買い取りできない製品であっても、無料での引き取りは行なってもらえていたので期待値は高かった。
久しぶりに綾瀬市のワットマン店舗を訪れ、買い取りカウンターに行き、ノートPCを渡してみたところ、その場でざっと見た担当者から「買い取りはできないが、引き取りは可能」という回答を得られた。かなり古い製品のため、買い取りの値段がつけられないが、引き取りは無料で対応できるという。
なお、デスクトップPCについても無料での引き取りには対応しているが、CRTモニターについては、残念ながら引き取れないとした。なお、これら回答についてはあくまでも筆者が訪れたワットマンの担当者の回答であり、「ワットマン」の公式見解ではない点は留意しておきたい。
続いて訪れたのは全国展開のリサイクルショップ「ハードオフ」だ。こちらは言わずと知れた歴史のあるリサイクルショップであり、筆者の知る限りは最強のリサイクルショップといえる。
ということでノートPCを渡して待つこと30分、査定を終えて受け取りにいった査定結果は……なんと100円! あのノートPCに値段がついたのだ! 正直、たとえハードオフであっても無料引き取りで終わるだろうと予想していたので、あまりの予想外の査定結果に思わず売ってきてしまった。
なお、担当者と簡単に会話したところ、デスクトップPCはいわずもがな、CRTモニターであっても、正常に動作するのであれば値段がつく場合もあるとしており、よほど劣悪な状態でなければいろいろな製品が買い取り、または引き取りをしてもらえる可能性が高そうだ。なお、これについても同様で、あくまで筆者が訪れたハードオフの担当者の回答であり、「ハードオフ」の公式見解ではない点は留意してほしい。
ということで、こうした経緯から、やはり最強なのは、「ハードオフ」だわ、という結論に至ったのである。
PC処分はリサイクルショップがおすすめ!
こうして2台のPCが筆者の手元から処分されていった経緯について簡単に紹介した。お手軽に処分できる方法がいくつも用意されているのは、さまざまなPCなどのデバイスを購入した結果、自宅内に多くのデバイスを眠らせがちな筆者のような人間にとってはありがたい限りだ。
なお、今回紹介はしていないが、第3の選択肢である「オークションサイトの利用」については、方法としては列挙しているが、よほどレアなアイテムや状態のいい物でなければなかなか買い手がつかないため、今回はあまりおすすめしていない。
また、古い製品の場合、たとえ正常動作品であっても、送料を落札者に負担してもらい、無料で引き取ってもらうくらいの感覚で値段を設定しないとなかなか買い手がつかないので、これで一儲けというよりは、無料で処分するつもりが、飲み物代がプラスになってラッキー、くらいの感覚でいた方が精神面の負荷は少ない。
さらには売買成立後であっても、個人対個人であるため、クレーム対応など面倒な展開になる可能性が常につきまとうことになるため、個人的には積極的におすすめはしていない。一方で過去の名品やマイナーながら人気のあるレアアイテムについては、ただ廃棄処分されるのは忍びないので、こうしたオークションサイトに流れることで、求めている人に安価に届く道も残しておきたいところだ。
資源としてのリサイクルが重要なのは間違いないので、円滑にリサイクルが行なえる環境が整っている現状はかなり理想的な状況といえるだろう。一方で製品がそのままの形で生き残る、リサイクルショップやオークションでの売買についても見方を変えれば立派なリサイクルの1つだ。
昨今のレトロブームにより、古いゲーム機やPCについては、レア度が高ければ状態に関係なく、また、レア度が低い場合も状態さえよければ、それを欲しがる層が一定数いるという現状なので、どのように処分するのがベストか、処分を実行する前に現状を調べて様子をみるのもまた、趣があるリサイクルといえるのではないだろうか?





























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