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スマホは2台持ちがおすすめ。その理由とは?
2024年3月4日 06:13
スマートフォンを複数台持つというのは、今ではあまり珍しくない光景です。
ただ、その多くは「社用携帯を持たされている」や「仕事用の電話番号を別にしたく、2台目を契約した」といった、公私を分けるための複数台持ちが主です。
また、最近ではデュアルSIMのようにSIMカードが2枚挿せたり、eSIMを使い2回線以上の電話番号を1台のスマートフォンで利用できる仕組みもあるため、番号の使い分けだけなら2台以上持ち歩く必要もなくなっています。
しかし、仕事のためでもなく、そしてデュアルSIMやeSIMといった仕組みを使わず、2台以上のスマートフォンを持つメリットがあります。
今回はさまざまな便利な機能をあえて使わず、2台以上のスマートフォンを持つメリットをご紹介していきます。
なんでも「スマホで済ませられる」からこそ、バックアップの2台目
この数年で大きく普及したのが「キャッシュレス決済」でしょう。
スマートフォンさえあれば電車やバスなど公共交通機関に乗ることができ、お店での支払も電子マネーやバーコード決済が利用できるため、現金の出番がほとんどありません。
またどうしても現金が必要になった場合も、銀行によってはコンビニATMとスマートフォンアプリの組み合わせでキャッシュカードなしでも現金の引き出しができるため、スマートフォンさえ持っていれば財布を持っていないでもなんとかなります。
このようにスマートフォンは財布の代わりになる場面が多く、むしろ財布からスマートフォンにさまざまなカードなどを移行したことで財布以上にスマートフォンなしには支払いなどがままならないという人は多いでしょう。
そのためもしスマートフォンを忘れてしまったり、スマートフォンの電池が切れてしまったらかなり不便でしょう。
そこで便利なのが2台目のスマートフォンです。
バーコード決済アプリの一部は複数台にインストールでき、さらに同一アカウントでログインすることで残高も2台目のスマートフォンからでも利用することができます。
また交通系の電子マネーも残高の共有はできませんが、予めいくらかをチャージしておけば、1台目の電池が切れていても公共交通機関を利用することができます。
もしもの紛失時、2台目のスマホがあればすぐに見つけられる(かも)
スマートフォンは紛失時に備え、別のスマートフォンやPCから現在位置情報を元にどこにあるかを探すことができる機能が設けられています。
iPhoneなどApple製品であればiCloudの「探す」、Android端末であればGoogleの「スマートフォンを探す」を、アプリやブラウザから利用できます。
もし紛失してしまった場合、家族や友人といればスマートフォンを借りてこれらの機能を使うこともできますが、もし一人だった場合には一度自宅に帰るなど、ほかのPCやタブレットなどが利用できる場所まで行く必要があります。
紛失した場所が現在地のすぐ近くだったとしても、その場所を確認する術がないので、紛失場所から離れ探し、もし見つかっても取りに行くのにそれなりの時間がかかってしまいます。
ところが、もしスマートフォンを2台持っていたらどうでしょうか。
気付いた時点でもう1台のスマートフォンからすぐに紛失したスマートフォンを探すことができます。
先ほどまで使っていたスマートフォンの紛失であれば近くに置き忘れたり落としたりしているだけでしょうから、すぐに見つけられるはずです。
上で書いたようにスマートフォンには電子マネーやバーコード決済など、財布の代わりになる機能やアプリなどをまとめて入れていることも珍しくありません。
いち早く見つけないと日常生活に支障をきたすことも考えられるため、すぐに見つけるための手段として「2台目のスマホから探す」は有力な自衛手段です。
圏外やパケ止まり対策の2台目のスマートフォンを使う
携帯電話が使えるエリアは一昔前と比べると圧倒的に広がり、大型商業施設の奥まった場所や地下街などでも圏外の場所は少なくなりました。
そのためつながらないことを考えることも稀になったのですが、たまに圏外の場所はありますし、エリア内でも混雑する場所ではつながりにくいこともあります。
これが一時的な滞在や移動中の一瞬の出来事ならいいのですが、そうでない場合には別の通信手段を用意しないと不便極まりないでしょう。
スマートフォンに詳しい人であれば冒頭にも書いたように「デュアルSIM」や「eSIM」といった機能で、普段使っているのとは別の電話番号・回線に切り替えることで通信できるようにする手もありますが、まだまだマニアックな機能です。
そこで2台目のスマートフォンの出番です。
ここまでにご紹介した通り、2台目のスマートフォンは1台目のスマートフォンが使えない際にそれを補助する役割として便利に活用できます。
そして通信するためには2台目のスマートフォンにも何かしらの通信契約をしているので、その回線で通信をすればいいのです。
2台目のスマートフォンをそのまま使ってもいいですし、テザリング機能を使って1台目のスマートフォンを2台目につないで使ってもいいでしょう。
もちろん1台目のスマートフォンと同じ通信会社の契約だと2台目のスマートフォンも同じ場所で圏外やつながりにくい状況になりますので、2台目は別の通信会社の契約にしておくといいでしょう。
またデュアルSIMやeSIMと、2台目のスマートフォンを持つ場合の通信費はほぼ同じですから、スマートフォンの複数台持ちがコスト的に高くなることも稀です。
自分用の合鍵としての2台目
家中の家電がネットにつながり、スマートフォンやスマートスピーカーから操作できる「スマート家電」を使っている人も多いでしょう。
特に最近人気の高いスマート家電といえば、玄関ドアをスマートフォンやスマートウォッチから解錠できる「スマートロック」です。
このスマートロックですが、原則「スマートフォンのアプリからの操作」でなければ鍵の操作を行なうことができません。
そのため、万が一鍵を持たずにスマートフォンだけ持って出かけ、そしてスマートフォンの電池が切れてしまうと最悪、玄関ドアを解錠できず締め出しを喰らってしまう場合があります。
もちろん自宅の玄関ドアに限らず、スマートフォンが鍵の代わりになる場所や物は増えています。
そこで2台目のスマートフォンの出番です。
2台目のスマートフォンにもスマートロックの操作ができるよう設定を行なっておけば、1台目のスマートフォンの電池が切れていたり、物理的な鍵を持っていないときでもドアを解錠することがでできます。
2台目のスマートフォンはどのように契約をするとおトク?
ここまでにご紹介した通り、現代的な日常生活において、スマートフォンに依存する機能も多いがゆえにスマートフォンが使えなくなった場合の保険として、2台目のスマートフォンを持つことはかなりメリットがあります。
が、この2台目のスマートフォンを用意しようと思ってもコストの部分が気になる人は多いでしょう。
毎月の通信料はオンライン専用プランやMVNOを選ぶと安い
2台目のスマートフォンは「もしものとき」を想定しているため、1台目のスマートフォンに比べ月間に使えるデータ通信量なども少ないプランを選ぶのがオススメです。
そしてデータ通信量の少ないプランが安価に契約できるのは、携帯電話各社が用意している「サブブランド」や「オンライン専用プラン」、また格安SIMとも呼ばれているMVNOのプランを契約すると安価に抑えることが可能です。
会社によってデータ容量に差はありますが、月間に3GB~5GB程度利用できるプランで1,000円を切るものが現在多く提供されています。
もちろん2台目のスマートフォンをもっともっと活用したい場合はより容量の大きなプランを選んでもいいと思いますが、その場合でも大手携帯電話会社のメインブランドのプランではなく、サブブランドやMVNOの大容量プランを選んだ方が通信料は安く済ませられます。
スマートフォン本体は「お古」を使うか、キャンペーンや中古で安く購入
2台目のスマートフォン本体ですが、最も安く済ませる方法としては手元に「お古」があればそれを使うのがオススメです。
もちろんあまりにも古すぎるとバーコード決済アプリなどが動作しない可能性もあるため、お古のスマートフォンにそれらがインストールできるかどうか確かめ、利用できるようであればそれを使うといいでしょう。
もしお古のスマートフォンを2台目のスマートフォンにできない場合は、2台目のスマートフォン用の回線契約時にキャンペーンを利用して安価に購入するか、中古スマートフォンを購入するのがオススメです。
回線契約と同時であれば性能はそこまで高くないものの、2台目として利用するには十分なスマートフォンを1円~1万円程度で購入できるキャンペーンは多く実施されています。
また中古スマートフォンの取扱店で旧モデルながら高性能な機種を安価に購入したり、携帯電話会社が取り扱う認定中古で旧モデルを安価に購入するのもオススメです。
選ぶ機種やキャンペーン次第ではあるものの、2台目のスマートフォンは初期費用も1円~と安く、月々の通信費も1,000円以下と、意外と安く持つことが可能です。
スマートフォンの複数台持ちは便利で安心
スマートフォンの複数台持ちは仕事用に持ったり、マニアが複数台持って歩くような「特別な事情」向けのイメージがありますが、今回ご紹介したようにスマートフォンに生活の多くを依存している現代からこそ、多くの人で「便利」や「安心」を得ることができます。
コスト的にも意外と安価に2台目を持つことができるため、生活スタイルの中で今のスマートフォンにもしもがあった場合を想像し、少しでも不安を感じた場合はぜひ前向きに検討しみてはどうでしょうか。