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マクニカ、メッシュネットワークを低コストで構築できる通信機器の提供を開始

~米国ブロードバンド通信テクノロジー企業「Rajant」と正規パートナー契約締結~


株式会社マクニカ(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:原 一将、以下マクニカ)は、Rajant Corporation(本社:米国ペンシルベニア州マルバーン、共同創業者:ボブ・スキーナ、ポール・ヘルヘイク、以下Rajant(ラジャント))と正規パートナー契約を締結し、堅牢性に優れたメッシュネットワークを低コストで導入できる通信機器「BreadCrumb(ブレッドクラム)シリーズ」及びそれに関連したソフトウェアの提供を開始することを本日発表いたします。


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マクニカでは、これまで多種多様なモビリティの開発や運行を支援するため、データをクラウド環境で可視化したり、分析や解析を行ったりするためのプラットフォーム「マクニカモビリティデータプラットフォーム(以下MMDP)」の開発に注力してきました。MMDPを開発するにあたっては、通信インフラの構築が重要なポイントとなります。つまり、離れた場所で稼動するモビリティを遠隔で管理・制御するためには、安定したインターネット環境の構築が必要不可欠なのです。

しかしながら、これまで多く使われてきた通信インフラであるLTEやWi-Fi回線では、障害物の多い場所で通信の接続が途切れてしまったり、そもそも接続ができなかったりといったリスクがありました。不安定な環境では運行管理に支障をきたす可能性もあります。また、クライアント端末が接続するベースステーションやアクセスポイントに対して距離の制限があり、広範囲でネットワークを構築するためには、それらの数を増やす必要がありました。

この度取り扱いを開始した「BreadCrumbシリーズ」は、大容量データを途切れずに継続して通信可能なRajantのダイナミックなメッシュネットワークを構築できるシステム「Kinetic Mesh(キネティック メッシュ)」を活用することで、安定したネットワーク環境の構築を実現します。また、それぞれの端末がクライアントとインフラ両方の役割を果たすため、動的な無線メッシュネットワークを容易に構築することが可能となります。

高速で安定性の高いネットワークを構築する手段としてローカル5Gがありますが、専用サーバー機器の設置や専用基地局の敷設、免許の取得などが必要となり、膨大な手間とコストが発生します。それに対し、本シリーズは、Wi-Fiなどで利用されているISMバンドを利用し、高速で途切れにくい堅牢なネットワークを素早く容易に構築できます。また、本シリーズでは、インフラ向けのモデルから、小型のロボットなどにも実装しやすいコンパクトなモデルまで、用途に合わせて選択できるよう、幅広い製品をラインナップしているため、柔軟なネットワーク構築が可能となります。

データ通信にとってセキュリティの確保は極めて重要となっており、Rajant製品の特長の一つでもあります。本シリーズは、パケット暗号と MAC アドレス暗号双方の設定が可能で、デバイスや直接メッシュネットワークにアクセスする人々のパケットを保護します。「Kinetic Mesh」はミリタリーグレード、政府グレードのセキュリティ機能を備えネットワーク全体でエンドツーエンドの情報保証を提供します。
本シリーズは、車両開発におけるテストコースでのデータ収集や、柵や棚など障害物が多い物流倉庫内での自動搬送ロボットの運行管理、鉄道の駅や空港、通信状況の悪い鉱山の採掘現場など様々な場所や用途での導入実績があります。


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<Rajantの「Kinetic Mesh」>

マクニカは、これまで標準的に活用してきたLTEやWi-Fi回線にこの度のRajant製品を選択肢に加えることによって、トンネルなど通信が届きにくいエリア等においても、堅牢なネットワークを構築するケイパビリティを拡充することができました。マクニカでは、オリジナルの自動運転EVバスの運行管理における遠隔監視システム「everfleet(エバーフリート)*」を提供しており、「everfleet」を用いた運行管理ソリューションや、自動運転・自律動作に対応したモビリティの提案も可能となっています。今後は、これらマクニカのソリューションと本シリーズを組み合わせることで、安定した通信インフラと一貫したシステムの構築をワンストップで提供することができます。これからも課題を解決するための新しいサービス・製品を提案し、お客様の事業拡大に貢献していきます。

【製品の詳細はこちら】
https://www.macnica.co.jp/business/maas/products/145370/

【製品に関するお問い合わせ先】
株式会社マクニカ スマートシティ&モビリティ事業部
MAIL :auto-solution@macnica.co.jp


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*:everfleet (マクニカ製遠隔監視システム)
 自動運転を実用化するためには、車室内の乗客や車両周辺の状況を遠隔地からモニタリングすることが求められます。everfleet(エバーフリート)ではモビリティの位置情報や車内外のカメラ映像に加え、車速・ステアリング・バッテリー残量などの車両データを統合して一元的に可視化し、信号機などの交通インフラと協調した外部データとの連携も可能です。これにより、運行状況を遠隔地からリアルタイムに把握し、安全・安心に自動運転モビリティを運用することができるようになります。さらに、複数地域の多種多様なモビリティを同時に群管理することや運行時の異常をシステムによって自動的に検出・通知することができるため、1人の遠隔オペレータによって、効率よく自動運転モビリティを運行管理することで、オペレーションの省人化を実現し、交通採算性の改善にも貢献します。

※本文中に記載の社名及び製品名は、株式会社マクニカおよび各社の商標または登録商標です。
※ニュースリリースに掲載されている情報(製品価格、仕様等を含む)は、発表日現在の情報です。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご承知ください。


Rajant Corporationについて


Rajantは、2001年10月、共同創業者のボブ・スキーナとポール・ヘルへイクによって米国ペンシルバニア州ウェインに設立されました。2001年9月11日にニューヨークで発生したテロの惨劇を受け、短時間で簡単に構築でき、セキュリティの万全なシステムの構築を目指しました。特許取得済みInstaMesh®ネットワーキング・ソフトウェアを搭載したBreadCrumb®無線通信機器からなるKinetic Mesh®ネットワークと関連した多彩な機器・システムを製造・販売しています。


株式会社マクニカについて


マクニカは、半導体、サイバーセキュリティをコアとして、最新のテクノロジーをトータルに取り扱う、サービス・ソリューションカンパニーです。世界26か国/地域92拠点で事業を展開、50年以上の歴史の中で培った技術力とグローバルネットワークを活かし、AIやIoT、自動運転など最先端技術の発掘・提案・実装を手掛けています。
マクニカについて:www.macnica.co.jp

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