PC短評
バッテリ25時間駆動!あえて1世代前CPUで高コスパな1kg切りモバイルノート「LAVIE NEXTREME」
2026年7月8日 06:07
NEC PCから、軽量モバイルノート新モデル「LAVIE NEXTREME」2026年夏モデルが登場。プロセッサに1世代前となるCore Ultraシリーズ2を採用することで、Copilot+ PCとして必要十分なパフォーマンスを確保しつつ価格を抑えたモデルとなっている。今回、Core Ultra 7 258V搭載のハイスペックモデルを試用する機会を得たので、ハード面を中心に紹介する。直販サイトでの実売価格は30万8,400円。
あえてLuner Lakeを採用することでメモリコストを削減
LAVIE NEXTREME 2026年夏モデルは、冒頭でも紹介したように、プロセッサとして1世代前のモデルとなるLunar LakeことCore Ultraシリーズ2を採用している。すでに国内メーカーからも最新のPanther LakeことCore Ultraシリーズ3搭載PCは登場しており、その点で見劣りするのは事実。しかし、ここにこの製品の割り切りが見て取れる。
Lunar Lakeでは、プロセッサパッケージに16GBまたは32GBのLPDDR5X-8533メモリを統合した、オンパッケージメモリを採用する点が特徴となっている。これにより、別途メインメモリを搭載する必要がない。
Lunar Lake登場当初は、メモリの増設が不可能という点が大きな弱点として取り上げられることも多かった。しかし去年(2025年)来のメモリ価格の高騰により、この点が逆に長所となった。メモリ増設はできないが、高価なメモリを調達し搭載する必要がないため、それだけコスト的に有利になるというわけだ。
実際、LAVIE NEXTREME 2026年夏モデルがそのような意図で製品化されたかどうかは不明だが、今となってはそれがコスト的に有利に働いているのは間違いないはずだ。
気になるパフォーマンスに関しては、もちろんPanther Lakeのほうが優れている。とはいえLunar LakeもCopilot+ PCとして申し分ないパフォーマンスを備えており、実利用上大きなマイナスとはならない。そういった意味でも、Lunar Lakeは悪くないチョイスと感じる。
今回試用したモデルは、32GBのメモリを統合するCore Ultra 7 258Vを搭載していたが、それ以外に16GBメモリを統合するCore Ultra 7 256VまたはCore Ultra 5 226Vを搭載するモデルも用意している。
モバイルPCとして申し分ないスペックを実現
LAVIE NEXTREME 2026年夏モデルは、13.3型ディスプレイを搭載し、重量も1kg切りを実現した、本格モバイルPCだ。同時に、天板に東レ最新技術のカーボン素材を採用。これにより薄型軽量ボディながら優れた堅牢性も実現しており、安心して持ち運べる。
本体表面には防指紋、防摩擦コーティングが施されている。ただ実際には、指紋の跡が残ることもあるので、あまり過信はできないかもしれない。
このコーティングによって、手触りはややしっとりとした印象で、ツルツルとした一般的なノートPCの外装にはない感触だ。また、このコーティングによって適度な摩擦感が生まれ、しっかり掴んで持てる点も安心感を高めてくれる。
サイズは299×214×17.9mm、重量は約994g。試用機の実測の重量は978gだった。近年、本格モバイルPCでは14型モデルでも1kg切りが当たり前になっていることを考えると、もう少し軽くても良かったようにも思う。ただ本製品は重量的に不利となる容量74Whの大容量バッテリを搭載しており、動画再生時で約20.1時間と非常に長時間の駆動を実現している。そのため、重量と駆動時間のバランスで考えると、大きな不満はない。
試用機では、先に紹介したようにプロセッサは32GBのメモリを統合するCore Ultra 7 258Vを採用。内蔵ストレージは512GB SSDを搭載していたが、直販モデルでは256GBまたは1TBのSSDも選択できる。
ディスプレイは、WUXGA(1,920×1,200ドット)表示対応の13.3型IPS液晶を搭載。IPS液晶らしく広視野角で、視点を大きく移動しても明るさや色合いの変化はほとんど感じない。発色性能はモバイルPCの液晶ディスプレイとして標準的だが、十分メリハリがあり鮮やかな映像を表示できるため、不満は感じない。
そして、標準で10点タッチ対応のタッチパネルを搭載する点は大きな特徴。特にスマートフォン世代にとっては、大きく操作性を高めてくれるだろう。それでいてディスプレイ表面は非光沢仕様となっており、外光の映り込みが気にならない点もうれしい部分。オフィスでの作業時にも天井の照明が写り込むことはなく、快適な作業が可能だ。
キーボードは、19mmフルピッチ、ストローク1.5mmの85キー日本語キーボードを搭載。Enter付近のキーも含めてフルピッチを確保し、タッチタイプも快適だ。タッチはやや軽めだが、押し込むとやや強めのクリック感が感じられる。個人的には、やや乾いたような打鍵音が少々気になったが、特別うるさいと感じるものではなく、静かな場所でも安心だ。
ポインティングデバイスはクリックボタン一体型のタッチパッドを搭載。サイズは実測で100×63mmと十分な大きさを確保。ただ、搭載位置がキーボードのホームポジションよりも右にずれている点は気になった。
側面インターフェイスは、左側面にUSB 3.2 Gen 2 Type-C 2基(DisplayPort Alt Mode、USB PD対応)、USB 3.2 Gen 2、3.5mm音声入出力を、右側面にmicroSDカードスロット、USB 3.2 Gen 2、HDMI、Gigabit Ethernetをそれぞれ用意。USB Type-CがThunderbolt 4ではないという部分は少々残念だが、種類が豊富で拡張性は必要十分だ。
生体認証機能は、顔認証機能を標準搭載。顔認証カメラは1080p(約200万画素)Webカメラとしても利用可能だ。
付属ACアダプタはUSB Type-C接続で、出力は最大65W。
ユーザーが交換できる着脱式バッテリを採用
LAVIE NEXTREME 2026年モデルでは、ユーザーが交換できる着脱式バッテリを採用する点も特徴の1つ。本体底面にネジで固定された蓋があり、そちらを開けるとバッテリに到達できる。
バッテリ自体もネジ止めされているため、着脱式とはいえツールレスで簡単に交換できるわけではない。それでもバッテリが劣化した場合などに修理に出すことなく簡単にバッテリを交換できる点は、ビジネスを止めないという意味でも大きな魅力といえる。
Lunar Lakeとして申し分ない性能を発揮
では、ベンチマークテストの結果を紹介していこう。以下がその結果だが、PCMark 10、CINEBENCH 2024、3DMarkのいずれも、Lunar Lakeらしい申し分ない結果が得られている。Core Ultra 7 258VはLunar Lakeの最上位モデルではないが、それでもこれだけのパフォーマンスが発揮されるのであれば、少々重い作業でも快適にこなせるだろう。そういう意味でも、Lunar Lake搭載が大きな弱点とはなっていないといえる。
Copilot+ PC準拠ということで、念のためGeekbench AIでCPU、統合GPU、NPUのAI処理性能をチェックしてみたが、こちらもNPUがあることで優れたAI処理能力を備えている。ローカルAI処理を軽快にこなせるのはもちろん、これから増えてくるNPU活用アプリも快適に利用できるはずだ。
そして、驚きなのがバッテリ駆動時間だ。今回はディスプレイ輝度を50%、省電力設定をバランスにして、PCMark 10のBatteryテスト「PCMark 10 Battery Profile」の「Modern Office」で計測したところ、25時間21分と1日を超える駆動時間が確認された。
駆動時間が長いといわれているPCでも、ベンチマークテストでは20時間を超えるものは少ない。そう考えるとLAVIE NEXTREME 2026年夏モデルの駆動時間の長さは驚異的。これなら1泊2日の出張でも充電不要で乗りきれるかもしれない。
上で、もう少し軽いといいと書いたが、これだけの長時間駆動が可能なら重量にも満足できる。特に常に持ち運んで外出先でPCを利用する機会が多いという人にとっては、これ以上ない魅力となるだろう。
このようにLAVIE NEXTREME 2026年モデルは、スペックだけ見ると旧世代プロセッサを採用するなど競合の最新モデルと比べ見劣りする部分があるのは事実。しかし実際には、申し分ない性能を備え、軽さと堅牢性を兼ね備え安心して持ち運べる筐体、そして圧倒的な長時間駆動と、本格モバイルPCとして全く見劣りする部分がない。そして価格面でも比較的手頃に抑えられているため、コストパフォーマンスにも優れる。
PC部材が高騰する中、コストパフォーマンスに優れる本格モバイルPCを探しているなら、ぜひ検討してみてもらいたい。












































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