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サイファ・コア、中村 宇利代表が九州大学で特別講演

サイファ・コア株式会社(本社:東京都、代表取締役:中村 宇利)は、九州大学大学院システム情報科学研究院 情報学部門 サイバーセキュリティセンターにおいて、「量子耐性・完全暗号技術(Quantum-Proof Complete Cipher Technology)」をテーマとした特別講演を実施しました。

本講演には、暗号理論、AI、通信セキュリティを専門とする博士課程研究者、研究生、ならびに産業界関係者が参加し、ポスト量子時代における情報セキュリティの課題と将来像について活発な議論が交わされました。

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九州大学 特別講演1


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九州大学 特別講演2

■量子コンピュータ時代に直面する暗号の限界
講演では、同社代表取締役であり技術開発者の中村が、情報理論研究の歴史を踏まえながら、AIと計算能力の進化が暗号技術に与える影響を解説しました。
特に、RSAなど既存の公開鍵暗号方式が、量子コンピュータの進展により将来的に解読されるリスクを指摘し、「Store Now, Decrypt Later(今保存し、後で解読する)」と呼ばれる脅威の深刻化について言及しました。

中村は次のように述べています。

「量子コンピュータは暗号アルゴリズムを破るだけでなく、デジタル社会における“信頼”そのものを崩壊させる可能性を持つ。」

■ネットワーク防御に依存しない「情報そのものを守る」発想
現在主流となっている境界防御型・ネットワーク重視型のセキュリティモデルは、一度侵入を許すと内部データが無防備になるという構造的課題を抱えています。
中村は、真の情報セキュリティは「システムを守ること」ではなく、「情報そのものを守ること」から始まると強調しました。

■次世代暗号基盤「Complete Cipher(完全暗号)」の紹介
講演の中核として、サイファ・コア株式会社が研究・開発を進める情報理論的安全性に基づく次世代暗号基盤「Complete Cipher(完全暗号)」が紹介されました。

Complete Cipher は、計算能力の大小に依存せず、理論上いかなる計算資源を用いても解読不可能であることを前提とした暗号概念であり、量子コンピュータに対しても耐性を有するとされています。

中村は次のように述べています。

「たとえ機密情報が窃取されたとしても、完全暗号で暗号化された情報は、もはや“情報”ではない。」

■国際動向と産学連携の展望
講演では、米国、日本、EUにおけるポスト量子暗号(PQC)導入の動向や、量子コンピュータ開発の国際的な進展にも触れ、量子時代がすでに現実的な課題であることが示されました。

また今後に向けて、学術界と産業界の緊密な連携の重要性を強調し、九州大学および関連機関との共同研究協定(JRA)締結を視野に入れた協議が進められています。
協力分野としては、以下が想定されています。

量子耐性通信システムの研究・構築
AIによる情報汚染への対策技術
安全な医療データアーキテクチャの設計
ポスト量子暗号技術の統合研究

■講演を終えて
講演の締めくくりとして、九州大学の櫻井幸一教授は、中村代表の講演について
「ポスト量子時代の情報セキュリティの方向性を示す、極めて示唆に富む内容であった」
と述べ、今後の研究連携への期待を示しました。

参加者からも、「従来の常識を覆される内容だった」「理論と実装の双方に通じた非常に刺激的な講演だった」といった声が寄せられています。

【会社概要】
商号 : サイファ・コア株式会社
代表者 : 代表取締役 中村 宇利
所在地 : 東京都
事業内容: 情報理論的安全性に基づく次世代暗号技術
「Complete Cipher(完全暗号)」の研究・開発、量子耐性通信、
セキュアデータ基盤、AI時代の情報セキュリティソリューションの提供
URL : https://cipher-core.co.jp/

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