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伊藤忠丸紅鉄鋼、NTT Com、メタル便、鉄鋼物流業界の脱炭素化に向けた実証実験を開始

伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社(本社 東京都中央区、代表取締役社長 石谷 誠、以下 伊藤忠丸紅鉄鋼)、NTTコミュニケーションズ株式会社(本社 東京都千代田区、代表取締役社長 小島 克重、以下 NTT Com)、 メタル便株式会社(本社 千葉県浦安市、代表取締役社長 梶 大吉、以下 メタル便)は、伊藤忠丸紅鉄鋼が提供する脱炭素ソリューション「MIeCO2(ミエコ)」を活用し、鉄鋼物流の脱炭素化をはじめとする持続可能な鉄鋼物流の構築のための実証実験(以下 本実証)を2024年8月1日より開始します。

1.背景
物流業界では「2024年問題」による輸送能力不足への対応と、2050年までのカーボンニュートラルへの取り組みが急務となっています。特に鉄鋼物流業界は「専属便」と呼ばれる各企業が自社貨物しか積載しない配送方法が慣習となっており、少量の貨物でも1台のトラックが配送しているため、輸送効率・CO2排出量の両面で課題を抱えています。これらの課題の解決策として、異なる荷主の貨物を同じトラックで配送する「共同配送」や、輸送方法をトラックなどではなく環境負荷の小さい鉄道や船舶の利用へと転換する「モーダルシフト」への関心が高まっています。

2.本実証実験の概要
メタル便は、2000年より「共同配送」を提供しています。「共同配送」は従来の「専属便」より効率的でCO2排出量も少ないとみられていますが、定量的な評価はされていません。そこで3社は、本実証においてメタル便が提供している「共同配送」のCO2排出量の可視化をはじめとする以下の取り組みを行います。
<本実証における取り組み>
(1)共同配送と専属便によるCO2排出量の算定方法を策定し、実際の事例で算定。
「共同配送」が鉄鋼物流業界のCO2排出量削減に与える効果を検証
(2)CO2排出量をステークホルダーに開示する仕組みの検討
(3)共同配送によるCO2排出量削減分をカーボンクレジット化することの検討

画像1:
【専属便と共同配送のイメージ】

【専属便と共同配送のイメージ】

3.役割
伊藤忠丸紅鉄鋼:サプライチェーン全体の脱炭素化に関する知見の提供、MIeCO2の提供
NTT Com:カーボンクレジットに関する知見の提供、CO2排出量算定・情報開示・カーボンクレジット創出に関するICTを活用した仕組み化の検討
メタル便:実証フィールドの提供、鉄鋼物流業界の知見提供

4.実証実験の開始時期 2024年8月1日

5.今後の展開
3社は、本実証の結果を2024年12月末までに取り纏め、共同配送によるCO2削減を定量的に示す仕組みを確立し、メタル便の実業務への展開を目指します。また、鉄鋼物流の脱炭素の取り組みに賛同する企業と連携することで、共同配送を活用した持続可能なサプライチェーンの実現に貢献します。

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