2024年3月6日 13:00
NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)、株式会社NTTドコモ 北陸支社(以下、ドコモ)は、金沢市と共に北陸新幹線の金沢―敦賀間開業を祝して、金沢―東京間をIOWN構想(※1)の構成要素である、オールフォトニクスネットワーク(以下、APN)でつないだ遠隔音楽ライブの実証実験を実施するなど、「つながる」をテーマにしたデジタルイベントに参画します。
金沢―東京間をつなぐ光ファイバー長は約1,000kmにおよび、IOWN実証実験では世界最長であり、北陸初のIOWN実証実験となります。
1. 背景
ドコモグループは、2019年9月に金沢市、西日本旅客鉄道株式会社と締結した「5G等の高度ICT技術を活用した地域資源の共創に関する連携協定」に基づき、5Gなどを活用した地域の魅力づくりに取り組んでいます。この度、自治体の協力のもと、新幹線延伸という北陸地域における大きな変革を、先進的なICT技術を活用し盛り上げるため、デジタルイベントに参画します。
令和6年能登半島地震からの復旧・復興を後押しできるよう北陸地域の皆さまと連携しながら地域の活性化に取り組んでいきます。
2.イベント内容
(1)遠隔音楽ライブ実証「金沢―東京がリアルにつながる」
[1] 実証概要:
金沢、東京に分かれて遠隔音楽ライブを実施します。演者が離れた会場から、APN関連 技術を用いて、違和感なく遠隔音楽ライブが実施できるかを検証します。金沢側の会場は、金沢駅もてなしドームの鼓門下となり、金沢―東京間の接続には、NTT Comが提供する「APN専用線プラン powered by IOWN」(※2) を用います。本実証では、光ファイバー長が約1,000kmとなり、遠隔地においても遅延を感じない演奏が実施できるか検証します。金沢会場は無料公開します。
<実証イメージ>
[2] スケジュール、会場など:
・日程:2024年3月16日(土) 14:00開演
・演奏会場:<金沢会場>
金沢駅東もてなしドーム内 鼓門周辺 特設会場
<東京会場>
東京都千代田区大手町2-3-1 大手町プレイスウエストタワー29階
NTT Com OPEN HUB Park内
・実証の観覧について:
<金沢会場>観覧無料
<東京会場>観覧不可
[3]出演者:
<金沢会場>金沢ジュニア・ジャズ・オーケストラJAZZ-21
金沢ジュニア・ジャズ・オーケストラJAZZ-21は中学生・高校生を中心に、2005年5月に結成。金沢市民芸術村を拠点にジャズ音楽の楽しさ、醍醐味を体感し、より良い演奏表現を身につけることを目的に練習しています。演奏会や様々なイベントに参加、音楽を通じて交流の輪を広げる活動を行っており、その活動は、県内のみならず、東日本大震災の被災地への訪問演奏のほか、東京JAZZ、横濱ジャズプロムナードなど、国内各地のジャズフェスティバルに出演。さらに米国バッファロー市・ニューヨーク市、ベルギーゲント市への演奏旅行を通じた国際交流へと広がっています。
<東京会場>木嶋 真優
2016年第1回上海アイザック・スターン国際ヴァイオリン・コンクールなど、数多くの国際コンクールで優勝。2002年度文化庁海外派遣研修員。2015年秋にはケルン音楽大学大学院を満場一致の首席で卒業、ドイツの国家演奏家資格を取得。2020年12月にはキングレコードより新譜CD「seasons」をリリース。使用楽器は宗次コレクションより特別に貸与されたAntonio Stradivari 1699 ”Walner。
[4] 実証に関する各社役割:
金沢市:実証環境の構築、実証会場の提供・運営
NTT Com:APN伝送装置の提供 、東京会場の提供
[5] 実証模様の観覧について:
遠隔音楽ライブ実証に合わせて、ドコモの5G通信を活用した映像伝送システムを利用し、近日中に発表される金沢市の実証用メタバースにおいてもライブ配信を予定しています。これにより、金沢会場での観覧だけではなく、ご自宅などでも観覧が可能となります。実証用メタバースでの観覧をご希望される方は近日中に公開される金沢市HPをご覧ください。
・利用サービス:ブラウザ仮想空間プラットフォーム 「DOOR」(※3)
・動作環境:PC、スマートフォン、タブレットからのWEBブラウザアクセス
詳しくは、右記を確認ください。https://door.ntt/web/faq/index.html
・その他:本イベントに合わせて期間限定で通常の入室上限を超える人数が同時に入室できる
ハイドモード(※4)をドコモより提供します。
一般公開されているメタバース空間における音楽イベントでの利用は、
全国初事例となります。
(2)鼓門のスマートライティング「鼓門とつながる」
[1] イベント概要:
5G通信やIoT技術を用いて、鼓門をインタラクティブにライトアップします。鼓門周辺に用意されるタブレットを用いて8パターンの選択肢から、イベント参加者が自分の好みのライトアップに変更ができ当日だけの特別感のあるライトアップや写真撮影が可能となります。
<イメージ>
[2] スケジュール、会場:
・日程:2024年3月16日(土)18:00- 20:00
・会場:金沢駅東もてなしドーム内 鼓門
(3)ゴーグル不要の新感覚VRディスプレイ「他拠点とつながる」
[1]イベント概要:
北陸新幹線沿線各地から提供いただいた観光コンテンツなどを広視野角ディスプレイで観覧・体験ができます。通常の動画だけではなく、360度映像やメタバース空間などをVRゴーグル不要で複数人で同時体験が可能です。また、北陸新幹線が延伸された区間の新幹線運転席からの映像も特別体験可能となっています。
<イメージ>
画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/387537/img_387537_5.png
[2]スケジュール、会場:
・日程:2024年3月16日(土)9:00 - 16:00
・会場:金沢駅東もてなしドーム地下広場
3. 今後の展開
今回のイベント実施で得た知見をもとにIOWN APN関連技術の活用検討など、新たな技術を取り入れることにより金沢市のみなさまや金沢市を訪れるお客さまへの新たな価値提供に取り組むとともに、魅力発信により地域の活性化にも貢献していきます。
(※1):IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)構想とは、最先端の光技術などを使って豊かな社会を創るためのネットワーク基盤構想のことです。「IOWN(R)」は、日本電信電話株式会社の商標又は登録商標です。https://www.rd.ntt/iown/index.html
(※2):IOWN構想に基づき、NTTコミュニケーションズが2024年3月1日より提供を開始した、お客さまの通信インフラに対する高度化ニーズに対応した都道府県間を跨ぐAPN通信サービスです。
https://www.ntt.com/about-us/press-releases/news/article/2024/0229.html
(※3):2022年10月1日よりNTTグループにおけるXR事業のさらなる推進を目的として、NTTドコモの100%子会社として事業を開始した、株式会社NTTコノキュー( https://www.nttqonoq.com/ )が提供するサービスです。バーチャル空間で、イベントの開催、コンテンツの展示等に活用でき、法人・個人問わず、様々な業界の方にご活用いただけます。
(※4):通常1ルームあたりの入室は24人までを推奨させていただいておりますがハイドモードを使用すると、1ルームに数百人が入室できるようになる有料オプションサービスです。
ハイドモードで入室したユーザーは、一部機能が制限されます。詳しくは、以下をご覧ください。
https://door.ntt/web/faq/index.html