プレスリリース提供元:@Press

本コーナーは、「@Press」から提供されたニュースリリースを原文のまま掲載しています。本コーナーに掲載したニュースリリースの内容に関するお問い合わせは「@Press」に直接お願いします。

日本初 幅広い端末でキャリア冗長を実現できるIoT向けSIMを開発、トライアル提供開始

NTTコミュニケーションズ株式会社(以下 NTT Com)は、1枚のSIMで複数のキャリアを利用でき、一方のキャリアで障害などが発生した際にSIMで自律的にもう一方のキャリアに接続先を切り替えることができる「Active Multi-access SIM」(以下 本SIM)の開発に成功しました。本SIMは主にIoTへの利用を想定している、データ通信用のSIMです。

1.背景
近年IoTソリューションを活用して事業を展開する企業が増加する中、信頼性の高いネットワーク構築のために複数のキャリアを利用した冗長化を必要とするお客さまが増加しています。NTT Comではこのようなご要望にお応えするため、ローミング方式により日本で複数のキャリアに接続できるモバイルデータ通信サービス「IoT Connect Mobile(R) Type S」(TSLプロファイル)や、「ドコモIoTマネージドサービス」におけるDual SIM対応ゲートウェイを用いたモバイル回線冗長化ソリューションを展開しています。
しかし、これらの方法による冗長化は、監視・切り替え動作を追加するために端末を改修したり、特定の端末を用いる必要があるため、より多くのお客さまが通信の冗長化を簡易に実現できるよう、モバイル端末の機種に依存せず汎用的にご利用できるサービスの開発を進めてきました。


画像1:
ドコモロゴ

2.新技術の概要
本SIMは1枚のSIMで2つのキャリア(※1)に接続することが可能です。また、通信状態の監視や切り替えに関する機能を内包しているため、端末側には監視や切り替えの機能が不要となります。そのため、機種に依存することなく幅広い端末でご利用いただけます。これにより、新たに専用の端末を購入したり機能開発を行ったりすることなく既存の端末でキャリア冗長化を行いたいケースや、小型IoTデバイスなど複数 SIMの採用が難しいケースでも、より簡易にキャリア冗長化を実現することができます。

<特長>
(1)通信障害を自動で判定しキャリア切り替え(特許出願中)
本SIMに実装されたアプレット(※2)は、インターネット上のホストに対して定期的に通信確認を行うことで通信が正常に行われているかを監視します。一定の条件下でメインのキャリアの通信障害を検知すると、予備のキャリアに自動で切り替えを行います。また一定時間経過後はメインのキャリアへの切り替えを自動で行います。このため、多数の汎用的な端末にSIMを利用している場合でも、一つ一つ手動でキャリアの切り替えを行う必要はありません。
<イメージ図>

画像2:
ドコモロゴ

(2)汎用的な端末で利用可能
本SIMは、ETSI(※3)/3GPP(※4)で標準化された仕組みにより動作します。そのため、これらの標準に準拠したモバイル端末(SIM Toolkit(※5)が動作するもの)であれば動作可能です。ただし機種によっては標準で規定されたコマンドなどの一部または全部に対応しておらず正常に動作しない場合があります。今後、お客さまにて動作確認を行える枠組みや、動作確認済機種リストの公開などを検討していきます。

(3)アプレット領域分割技術の活用(特許出願中)
本SIMは、NTT Comの独自技術である「アプレット領域分割技術」(※6)を活用しています。アプレット領域分割技術とは、SIM内において通信に必要となる情報を書き込む通信プロファイル領域と、アプリケーションなど通信以外の情報を書き込むアプレット領域を完全に分離して管理する技術であり、通信以外の機能をパートナー企業などが独自に実装できるようにしたものです。本SIMはこの技術を活用し、SIM内の情報へのアクセスに関して安全性を高めることによって、通常SIMに求められる耐タンパ性(※7)を確保しています。

画像3:
ドコモロゴ

3.トライアル提供について
本SIMのIoT向けトライアル提供を2023年6月より開始する予定です。ご参加企業から本SIMの有効性や課題に関するフィードバックをいただき、機能向上をめざします。
(1)トライアル期間:2023年6月~2023年9月(予定)
(2)参加方法:こちら( https://sdpf.ntt.com/services/docs/icms/service-descriptions/others/others.html#am-sim )よりお申し込みください。
なお応募者多数の場合、トライアルの参加をお待ちいただく、もしくはお断りする場合があります。
(3)内容:IoT Connect Mobile(R)サービスに準じたトライアルサービスとして本SIMを提供します。参加企業の皆さまにはIoT用途における本SIMの実用性、有効性や課題についてアンケートでフィードバックをお願いします。
(4)対象:IoTサービス提供事業者さま、IoTに関する端末開発・提供もしくはシステムのインテグレーションなどを担う事業者さまを対象とします。

4.今後の展開
本SIMはトライアル提供後、2023年度内に「IoT Connect Mobile(R) Type S」において商用サービス提供を予定しています。

NTTドコモ、NTT Com、NTTコムウェアは、新ドコモグループとして法人事業を統合し、新たなブランド「ドコモビジネス」を展開しています。「モバイル・クラウドファースト」で社会・産業にイノベーションを起こし、すべての法人のお客さま・パートナーと「あなたと世界を変えていく。」に挑戦します。

画像4:
ドコモロゴ

https://www.nttdocomo.co.jp/biz/special/docomobusiness/

NTT Comは、事業ビジョン「Re-connect X(R)」にもとづき、お客さまやパートナーとの共創によって、With/Afterコロナにおける新たな価値を定義し、社会・産業を移動・固定融合サービスやソリューションで「つなぎなおし」、サステナブルな未来の実現に貢献していきます。
画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/350565/img_350565_5.png
https://www.ntt.com/about-us/re-connectx.html

(※1): 本SIMではNTT ComおよびTransatelの2つのキャリアを利用できます。前者はNTTドコモを活用したフルMVNOサービスを指し、NTTドコモの回線に接続が可能です。後者は2019年よりNTTグループに加わったフランスのグローバルコネクティビティプロバイダーです。IoTモバイルコネクティビティプロバイダーのパイオニアとして、自動車・航空機・センサー・デバイスなどあらゆるIoT分野向けにグローバルソリューションを提供しています。本SIMではTransatelのローミングカバレッジを利用して日本でNTTドコモ以外のキャリア回線に接続が可能です。
(※2): アプレットとは、Java で書かれ、他のアプリケーションの中に組み込まれて実行される小さなプログラムのことを指します。
(※3): European Tele communications Standards Instituteの略で、欧州における電気通信にかかわる標準化団体のことです。
(※4): 3rd Generation Partnership Projectの略で、移動体通信にかかわる国際標準化団体のことです。
(※5): SIM Toolkitは、ETSI/3GPPで標準化された、SIM上のアプレットが端末に対して能動的にコマンドを発行するための規格です。
(※6):報道発表「NTT Comとトレンドマイクロ、IoTデバイスに依存しないセキュリティ対策が可能なeSIMを共同開発」 (2022年2月14日)
https://www.ntt.com/about-us/press-releases/news/article/2022/0214.html
(※7):耐タンパ性とは、外部から、端末内部のハードウェアやソフトウェアの構造を不当に解析・改ざんする行為(英語で tamper)に対する耐性のことです。

(※)「IoT Connect Mobile(R)」はNTT Comの登録商標です。

【関連リンク】
・「IoT Connect Mobile(R)Type S」
https://www.ntt.com/about-us/press-releases/news/article/2022/0214.html
・「ドコモIoTマネージドサービス」
https://www.ntt.com/business/services/managed_services.html

詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press