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イルミナ、日本法人ゼネラルマネージャーを任命 遺伝子解析ソリューションの普及およびプレシジョンメディシンの可能性実現に向けて日本事業に注力強化へ

イルミナ株式会社(本社:東京都港区、以下「イルミナ」)は、アジュナ・クマラスリヤ(Arjuna Kumarasuriyar)博士をゼネラルマネージャーとして任命しましたので、お知らせします。この任命は、グローバル組織変革の一環で、日本の医療分野におけるゲノム技術の更なる普及促進を目的としています。

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アジュナ・クマラスリヤ

クマラスリヤはイルミナに15年以上在籍し、アジア太平洋地域の営業およびマーケティングにおいてさまざまな職務に就いてきました。本職に任命される前は、アジア太平洋および日本のコマーシャルオペレーションを統括するシニアディレクターとして、データ解析、プロセス・エクセレンス、コンプライアンス、トレーニング、カスタマーケアなどを担当しました。2023年半ばにオーストラリアより日本に赴任する予定です。

クマラスリヤは、今回の就任について次のように述べています。「ゲノミクスの幅広い活用が医療費の削減につながることは、世界中で証明されています。高齢化が進む中で、誰もが確かな医療を受けられるようになることが、ますます重要になります。私は、日本の素晴らしいチームとともに、パートナーや顧客の皆様に会い、新しい関係を築き上げ、日本の皆様の健康を改善できるよう、ゲノムの解明の加速に貢献することを楽しみにしております。」

昨年、イルミナは厚生労働省にTruSightTM Oncology Comprehensiveパネルシステムの承認申請を提出しました。本検査は、腫瘍サンプルを用いて、ターゲットシーケンスにより517遺伝子の変異を検出することができます。国内の固形がん患者さんに対して、医師が適切な治療方針を決める際に役立ちます。

「オンコロジーは当社の注力領域であり、TruSight Oncology Comprehensiveパネルシステムを通じて、当社のゲノムプロファイリング検査技術を日本に導入できることを心待ちにしています。」と、TruSight Oncology Comprehensiveパネルシステムにおける日本での展開に期待を述べました。

日本における全ゲノムシーケンス(WGS)の普及が進まない主な要因のひとつは、病院やクリニックのような日常の医療現場で生成された膨大なデータの解析や解釈を行う体制が整っていないことです。

「ゲノムシーケンスにより膨大なデータが生成されるため、規模に応じた迅速かつ精確な解析が不可欠です。当社は、ゲノミクスとデータサイエンスを組み合わせることで、サンプルからインサイトへのシームレスなソリューションを提供し、パートナーや顧客の皆様をサポートしてまいります。これにより、診断の確定までにかかる長い時間や不必要な検査、効果が限定される治療を回避し、患者さんの治療を改善することができます。」とクマラスリヤは述べています。

その他の課題として、データの機密性、患者への遺伝カウンセリング、遺伝子検査の結果による差別への懸念が挙げられます。

これらの課題に対し、クマラスリヤは、「私たちは、これらの問題のソリューションを見出す一助となることを目標としています。当社の技術や収集するデータが安全かつ倫理的に、責任をもって使用されるよう徹底してまいります。この分野が進化していく中、当社は政府や研究者、顧客、患者の皆様との対話を進め、ゲノミクスの倫理的な活用方法の確立に貢献していきたいと考えています。」と述べ、日本の課題に取り組んでいくことを表明しました。

イルミナのアジア太平洋・中東・アフリカ地域のシニア・バイスプレジデントであるグレッチェン・ウェイトマン(Gretchen Weightman)は次のように述べています。「ゲノミクスは、非常に速いペースで医療を変革しています。日本における事業の投資や意思決定を顧客により近づけるために、当社は日本法人のゼネラルマネージャーを任命することで、研究者や医療従事者へのサポートをより一層強化します。
日本はいち早くゲノム技術を取り入れました。しかし、その可能性を最大限に発揮するためには、特に患者さんの遺伝子プロファイルと利用可能な治療法をマッチングさせるプレシジョンメディシンにおいて、まだ多くの課題が残されています。プレシジョンメディシンにおける進歩は、治療や生活の質に大きな変化をもたらす可能性があります。
クマラスリヤは熱意にあふれた献身的なリーダーです。彼の下で、さまざまなステークホルダーとの協力と関係構築を通じて、日本の事業の成功に導くことを期待しています。」

■イルミナ株式会社について
イルミナ日本法人は2004年に設立され、2013年に最初のオフィスとイルミナソリューションズセンター(ISC)を開設しました。ISCは、顧客の研究室における当社の技術活用を促進する目的で設立され、当社のシーケンスシステムやワークフローの実践的な経験を提供するトレーニング施設です。現在、日本には約100名の従業員が勤務しており、1,000台以上のシーケンスシステムが設置されています。 また、国立がん研究センター、岡山大学、シスメックス、大塚製薬、栄研化学など、国内において多くの重要なパートナーシップを結んでいます。詳細については https://jp.illumina.com/ もしくは https://www.facebook.com/illuminakk/ をご覧ください。

■Illumina, Inc.について
Illumina, Inc.(NASDAQ:ILMN)は、ゲノムのパワーを解き明かすことにより、人々の健康を改善することを目指しています。革新的な取り組みに注力することにより、研究、臨床、および応用市場でお客様に製品を提供しながら、DNAシーケンスおよびアレイベースの技術におけるグローバルリーダーとしての地位を確立してきました。私どもの製品は、ライフサイエンス、腫瘍学(がんゲノム)、生殖医学や遺伝医学、農業およびその他の新たなセグメントでの応用に利用されています。当社は米国カリフォルニア州サンディエゴに本社を置いており、グローバルではアジア太平洋・中東・アフリカ、中華圏、欧州、米国の4つの地域に分かれています。詳細については https://www.illumina.com/ もしくは Twitter、Facebook、LinkedIn、Instagram、YouTubeをご覧ください。

Twitter : https://twitter.com/illumina
Facebook : https://www.facebook.com/illuminainc/
LinkedIn : https://www.linkedin.com/company/illumina/
Instagram: https://www.instagram.com/illuminainc/
YouTube : https://www.youtube.com/user/IlluminaInc

■TruSight Oncology Comprehensiveパネルシステムについて
日本で承認申請を行ったTruSight(TM) Oncology ComprehensiveパネルシステムはNextSeq(TM) 550Dx システムを用いて、固形悪性腫瘍患者のホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)腫瘍サンプルから核酸を抽出し、ターゲットシーケンスにより517遺伝子の変異を検出するがん遺伝子パネル検査です。この検査は、DNAからは一塩基変異、多塩基変異、挿入、欠失および遺伝子増幅をRNAからは遺伝子融合およびスプライスバリアントの検出に使えます。

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