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ウィルヘルムセン・シップ・マネジメントとアフィニティ・シッピングが提携し、EU排出権報告・取引サービスを開始

ウィルヘルムセン・シップ・マネジメント(WSM)とアフィニティ・シッピングは2月7日、EU ETS(EU排出量取引制度)に関する包括的なコンプライアンス・サービスを提供する独立企業を共同で設立する覚書に調印しました。

同社の提供するサービスは、EU ETSの管理に関する完全なアウトソーシングサービスを提供する、この種のものとしては初めてのものとなります。このサービスは、船舶の技術管理と炭素排出権の調達を統合し、排出権コンプライアンスの新時代に向け、船主、船舶管理会社、オペレーターをサポートするものです。12月にEUの交渉担当者が海運をEU ETSに含めることで合意したことを受け、船主やオペレーターは、2024年に適用排出量の40%、2025年に70%、2026年以降毎年100%の排出枠を取得する必要があります。
WSMは、排出量の報告書に係る検証や既存のEU MRV(燃費消費実績報告制度に関する欧州規則)の準拠など、技術管理の専門知識を提供し、アフィニティは、炭素製品の売買、EU排出枠(EUA)登録管理、排出権市場に関する規制上のアドバイスに関する経験を提供します。

この重要な取り組みにおいて、アフィニティと協業できることを嬉しく思います。WSMのCEO兼社長であるカール・スコウは、「このパートナーシップは、EU ETSに向けたスムーズな移行はもちろん、最も効率的な方法で排出権を管理することで、お客様の利益を優先することを目的としています」と述べています。

アフィニティ・シッピングのマネージング・パートナーであるリチャード・フルフォード-スミスは、「WSMと協力して、船主やオペレーターのニーズに応える排出権報告および取引支援のターンキーソリューションを提供する会社を立ち上げることを楽しみにしています」とコメントしています。
「今回の提携は、専門知識を結集させることで、迫り来るエネルギー転換に向けた、お客様の財務リスク管理に対する支援をより進める、という当社の目的をさらに推し進めるものです。」とコメントしています。

WSMはウィルヘルムセングループの船舶管理部門であり、より広範なグローバル海事ネットワークを持つ業界最大級の第三者船舶管理会社の一つです。アフィニティ・シッピングは、2018年からカーボンデスクを設置し、炭素排出管理に関する顧客ごとの規制アドバイスや代理店仲介サービスを提供しています。新合弁会社は、ノルウェーのオスロに拠点を構える予定です。

■ウィルヘルムセン・シップマネジメントについて
ウィルヘルムセン・シップマネジメント(WSM)は、ウィルヘルムセン・マリタイム・サービス(Wilhelmsen Maritime Services)の一部であり、ウィル・ウィルヘルムセン・グループの一員です。WSMは、450隻以上の船舶と11,000人以上の現役船員を擁する世界最大の第三者船舶管理会社の一つであり、またWSM社は、LNG/LPG船、Ro-Ro船、PCC/PCTC船、FPSO/FSO、コンテナ、クルーズ、バルク、資源調査船 、オフショアなど、様々な船舶のセグメントに対して技術および船員管理サービスを提供しています。WSMは、世界7カ所の事務所で船舶管理を行うとともに、13カ国21カ所にマンニングオフィスを構え、乗組員配乗の ネットワークも有しています。
その他、ドライ・ドッキングサービス、レイアップサービス、新造船の監督・検査サービスなど、主要なサービスを提供しています。

■アフィニティ・シッピング LLPについて
アフィニティ・シッピング LLPは、タンカー、ドライカーゴ、LNG、S&P、新造船、オフショアをカバーする独立系のシップブローカーです。また、アフィニティ・カーボン・ソリューションズは、船舶のポートフォリオ排出量管理のための炭素市場アクセスサービスを提供しており、FCAの規制を受けて排出権や先物オプションなど船舶に係るデリバティブについてのアドバイスを行っています。

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ウィルヘルムセン・シップ・マネジメント社 CEO兼社長のカール・スコウ氏(左)とアフィニティ・シッピング社 マネージングパートナーのリチャード・フルフォード-スミス氏(右)


ウィルヘルムセン・シップ・マネジメント社 CEO兼社長のカール・スコウ氏(左)とアフィニティ・シッピング社 マネージングパートナーのリチャード・フルフォード-スミス氏(右)

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