2022年10月4日 12:45
Interop Tokyoなど、情報通信分野を中心としたイベント主催/運営を行う株式会社ナノオプト・メディア(東京都新宿区、代表取締役社長:大嶋 康彰)は、2022年のInterop Tokyoにて構築されたShowNetについて、その結果を踏まえた詳細な内容をみなさまと共有するべく「shownet.conf_」(以下「本イベント」)を開催します。
本イベントでは、ShowNetが取り組んだ各分野において、それぞれの技術背景、設計、運用結果、今後の展望などについて、各担当のNOCチームメンバーが深く解説します。
さらに、ShowNetが構築されるまでの過程と、構築・運用に関わるShowNet独自の工夫やテクニック、ShowNetの構成の歴史などについても紹介します。
2017年以来shownet.conf_を開催してきましたが、これまでの会場を使ったカンファレンス形式やライブ配信形式では、1日開催で最大5セッション程度の開催が限界でした。もっと伝えたい、もっと見ていただきたい、という気持ちを込めて、今回はオンデマンドセッション方式を採用しました。これによって「ファシリティ」「モニタリング」「セキュリティ」「Wi-Fi」「バックボーン」「光伝送技術」「インターネット回線」「ローカル5G」「データセンター」「クラウド」など、ShowNetが取り組んだすべての分野を網羅した、全16セッションをお届けします。
これまでにないボリュームで開催する本イベントをとおして、ネットワーク構築やサービス設計・構築や今後の技術選定などに活かせる多くの情報を共有します。
■「shownet.conf_」とは
2022年6月に幕張メッセで開催されたIT総合イベント「Interop Tokyo 2022」(実行委員長:慶應義塾大学 村井 純教授)では、最先端技術を駆使し、約80社から400名を超えるトップエンジニアが集結して、会場内に大規模ネットワークを構築する「ShowNet」というプロジェクトを実施しました。
このShowNetでは近未来のネットワークにおいて解決すべき課題を設定し、いかにそれら課題を乗り越えるかということにチャレンジしてきました。shownet.conf_では結果を踏まえた詳細な内容を皆さまと共有することを目的としています。
開催概要は以下の通りです。
オンデマンドセッションの視聴申込みは、公式サイトより受付中です。
■shownet.conf_ 開催概要
開催形態 : オンライン開催(オンデマンド視聴のみ)
公開期間 : 2022年12月23日17:00まで公開
申込受付期間: 2022年11月30日(水)17:00までにお申し込みください
視聴料金 : 一般 15,000円(税込)/学生 7,500円(税込)
公式サイト : https://www.interop.jp/2022/shownet/shownetconf/
■主な講演
【SC01】
◆Interop Tokyo 2022 ShowNet コンセプト~前提を超えろ!~
ShowNet NOCチームメンバー ジェネラリスト
ジュニパーネットワークス
渡邊 貴之
「前提を超えろ」というShowNet 2022の全体コンセプトにそって、ShowNetの全体像を解説します。
セッションのなかで今後のShowNetの成果共有についての発表もあります。
【SC04】
◆大容量かつ多彩なデモを支えるShowNet 2022のExternal
ShowNet NOCチームメンバー
インターネットマルチフィード
榎本 淳志
インターネットを始めとした対外接続部を“External”と呼んでいます。
今回初めて“1Tbps”を超える帯域となった今年のExternal回線の収容設計について解説します。
【SC05】
◆SRv6によるSingle-Stack Multi-Serviceバックボーン
ShowNet NOCチームメンバー
NTTコミュニケーションズ
廣瀬 真人
今回のShowNetではバックボーン全体にSRv6を採用。さらにアンダーレイはSRv6 Single Stackバックボーンとするなど、様々な工夫を凝らして設計、構築、運用されています。マルチベンダ間の相互接続検証結果などとあわせてShowNetのバックボーン技術について解説します。
【SC07】
◆ShowNet 2022におけるローカル5Gの取り組み
ShowNet NOCチームメンバー
トヨタ自動車
岡田 和也
今回のShowNetで実施した、合計7ラインものローカル5Gシステムの概要、実際にユースケースを想定して実施したデモの数々、相互接続実験の結果を共有します。
【SC10】
◆進化するゼロトラスト実装技術が守る大規模イベントネットワーク
ShowNet NOCチームメンバー
情報通信研究機構
神宮 真人
ShowNet全体をサイバー攻撃から守る取り組みについて解説します。ゼロトラストアーキテクチャを積極的につかうことで解決した課題とは。またInterop Tokyoの会期中に発生したサイバー攻撃の検出結果などについても解説します。
【SC13】
◆これからの映像制作を支えるネットワーク基盤
ShowNet NOCチームメンバー ジェネラリスト
情報通信研究機構
遠峰 隆史
「前提を超える」チャレンジとして新たに立ち上がったMedia over IP分科会。
IP化された映像制作現場に着目し、ShowNetバックボーンを使った新たなメディア制作の可能性にネットワーク側からのアプローチを試みました。今後の映像制作にどのような可能性が見えたのか、ご紹介します。
【SC16】
◆できなかったことから振り返る、ShowNetバックボーンの変遷
ShowNet NOCチームメンバー
東京大学
中村 遼
たくさんのテクノロジーが幕張メッセで実際に「動く」ShowNet。このセッションでは、なかなかお話する機会の無かった「できなかったこと」にスポットを当て、ここ10年のShowNetバックボーンにおける技術と設計の変遷を振り返ります。