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ビル内の混雑状況などを予測した自律的かつ効率的な「ロボットによるフードデリバリ」の実証実験開始について

NTTアーバンソリューションズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:辻上 広志(※)、以下NTTアーバンソリューションズ)、NTT都市開発株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:辻上 広志(※)、以下NTT都市開発)、NTTコミュニケーションズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:丸岡 亨、以下NTTCom)、日本電信電話株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:島田 明、以下NTT)の4社は、ビル内でのロボット活用による省力化とオフィスワーカーの新しい価値体験・飲食店の販売機会創出などをめざし、モバイルオーダーアプリと連動した自律型ロボットによるフードデリバリに関する実証実験(以下、本実証)を、2022年10月3日より、
「アーバンネット名古屋ネクスタビル」(名古屋市東区東桜一丁目、2022年1月竣工)において開始します。
※「辻」の字は、正しくは「1点しんにょう」です。

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ロボット配送サービスおよびシステム概要

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ロボット配送サービスおよびシステム概要

宅配ロボット「DeliRo(デリロ)」

【実証実験の概要】

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ロボット配送サービスおよびシステム概要

表1: https://www.atpress.ne.jp/releases/328651/table_328651_1.jpg

ロボットとビル設備(エレベータなど)のシームレスな連携が普及しつつあり、ロボットによる配送可能な環境が整う中、ロボットに行き先を指定して配達する従来の仕組みから、今回の実証では、ロボットやエレベーターなどのビル設備情報や経路・店舗の混雑情報などをクラウドに集めて、最適化シミュレーションを実施し、注文受領後にロボットが人の指示を介さずに自律的に最適なルートを検索して、店舗へ集荷、該当フロアへの配送をすることをめざします。

■ 期間:
STEP1 2022年10月3日 ~ 2022年11月30日
STEP2 2023年1月以降
※STEP1では、一店舗でロボット・飲食店・利用者の基本動作・オペレーションについて確認したうえで、STEP2では、対象店舗・利用者を広げて実証予定です。

■ 場所:
「アーバンネット名古屋ネクスタビル」(名古屋市東区東桜一丁目)

■ 対象者:
「アーバンネット名古屋ネクスタビル」内の飲食店(一部)
STEP1ご協力店舗は、株式会社小麦家「ESPRIT NAGOYA」
「アーバンネット名古屋ネクスタビル」内テナントオフィスワーカー(一部)

■使用ロボット:
株式会社ZMPの宅配ロボット「DeliRo(デリロ)」

■利用料金:
実証実験中の配送料は無料

■ 検証内容
・ユーザ(利用者及び飲食店)のニーズに対する検証
表2: https://www.atpress.ne.jp/releases/328651/table_328651_2.jpg

・技術の検証
表3: https://www.atpress.ne.jp/releases/328651/table_328651_3.jpg

実現にあたっては、NTTの「街づくりDTC(R)」(※1) および「4Dデジタル基盤(R)」(※2) 技術を活用します。また、ロボットの通信には、「高速・大容量」「低遅延」が特徴である5G通信を活用することで、ロボットの位置情報や走行時のカメラ映像、複数台の運行状況を管理者へ常時リアルタイムに伝送し、屋内配送の安心・安全なサービス提供を実現します。

画像4:
ロボット配送サービスおよびシステム概要

図 ロボット配送サービスおよびシステム概要

【各社の役割】
表4: https://www.atpress.ne.jp/releases/328651/table_328651_4.jpg

【今後の展開】
■ ロボット活用の取り組み
NTTアーバンソリューションズは、アーバンネット名古屋ネクスタビルにおいてロボットによる警備・清掃を実施しています。今後は、屋内外含めた街区内でのロボットによる配送、用途の異なるロボットも含めた統合管制、ロボットのマルチユースなど、労働人口減少を見据えたビル・街区におけるロボットのさらなる活用に向け、継続的な検討・検証に取り組んでいきます。

■ NTTグループがめざす街づくり
NTTグループはIOWN構想(※3)の技術を活用した「街づくりDTC(R)」により、さまざまなロボットが街で暮らす一人ひとりの生活に溶け込み、新たな価値を創出することをめざします。
ロボットが「配送」「警備」「清掃」といった単なる機能を果たすだけでなく、一人ひとりのその時の状態を予測、先回りして、快適さや安心、便利、ワクワクをお届けしてまいります。

画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/328651/img_328651_5.png
表5: https://www.atpress.ne.jp/releases/328651/table_328651_5.jpg

画像6: https://www.atpress.ne.jp/releases/328651/img_328651_6.png

(※1):「街づくりDTC(R)」とは、デジタルツインコンピューティング(※4)の考えに基づき、店舗運営、飲食フードロス、個人向けサービス(おもてなし)などのさまざまなデジタルツイン間の連鎖により街の全体最適化を行う技術です。本件以外の取り組みは下記関連リリース項をご参照ください。

(※2):「4Dデジタル基盤(R)」は、ヒト・モノ・コトのさまざまなセンシングデータをリアルタイムに収集し、「緯度・経度・高度・時刻」の4次元の情報を高い精度で一致・統合させ、多様な産業基盤とのデータ融合や未来予測を可能とする基盤です。NTTのIOWN構想における「デジタルツインコンピューティング(DTC)」を支える基盤として、NTT研究所の技術とNTTグループのノウハウ・アセットを活用し、2021年度からの機能の順次実用化と、継続した研究開発による機能拡充を進めています。詳細については、以下のサイトをご覧ください。
https://www.rd.ntt/4ddpf/

(※3):「IOWN構想」とは、革新的な技術によりこれまでのインフラの限界を超え、あらゆる情報を基に個と全体との最適化を図り、多様性を受容できる豊かな社会を創るため、光を中心とした革新的技術を活用した高速大容量通信、膨大な計算リソース等を提供可能な、端末を含むネットワーク・情報処理基盤の構想です。
https://www.rd.ntt/iown/0001.html

2022年11月16日(水)~18日(金)に開催されるNTT R&Dフォーラム Road to IOWN 2022(※) では、ロボットによるフードデリバリの動作デモ展示を行います。
※NTT R&Dフォーラム2022のホームページ:
https://www.rd.ntt/forum/2022/index.html

(※4):「デジタルツインコンピューティング(DTC)」とは、モノやヒトをデジタル表現することによって、現実世界(リアル)のツイン(双子)をデジタル上に構築することです。これまで総合的に扱うことができなかった組合せを高精度に再現し、さらに未来の予測ができるようになります。
https://www.rd.ntt/iown/0003.html

■関連リリース
NTT、NTTアーバンソリューションズ 2021年2月2日
「未来の街づくり」を実現するNTTグループのデジタル基盤「街づくりDT(TM)」の技術開発、実証実験の開始について
https://www.ntt-us.com/news/2021/02/news-210202-01.html

NTTアーバンソリューションズ株式会社、株式会社エヌ・ティ・ティ・データ 2021年3月30日
WITH HARAJUKUにおける「街づくりDT(TM)」実証実験の開始について
https://www.ntt-us.com/news/2021/03/news-210330-01.html

NTTアーバンソリューションズ、株式会社エヌ・ティ・ティ・データ 2021年9月6日
品川エリアにおける「パーソナライズサービス(おもてなし)」実証実験の開始について
https://www.ntt-us.com/news/pdf/news_us210906_001.pdf

NTTアーバンソリューションズ、NTTコミュニケーションズ株式会社、株式会社NTTファシリティーズ、NTT都市開発 2021年11月29日
街づくりDTC 「空調制御最適化」システムの開発について
https://www.ntt-us.com/news/2021/11/news-211129-02.html

NTTアーバンソリューションズ株式会社、NTT都市開発株式会社 2022年2月1日
次世代型先進オフィス「アーバンネット名古屋ネクスタビル」竣工
https://www.ntt-us.com/news/2022/02/news-220201-01.html

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