2022年7月11日 15:00
熊本・八代産い草・畳表の再興を目指す「八代産畳表認知向上・需要拡大推進協議会」は、振動ユニットを畳の内部に6機搭載し、畳に「ごろ寝」すると音と振動を全身で感じることができる新たたみプロダクト“鼓動する畳『TTM-V20』”を2022年4月28日に公開しました。
プロダクト公開から約2ヵ月が経過し、様々なお問合せ・反響をいただいています。
■ フェスイベント「森、道、市場2022」のポップアップ銭湯「ひらく湯」ブースで導入。約500名が体験。
2022年5月27~29日の3日間、愛知県蒲郡市で開催された人気フェスイベント「森、道、市場2022」にポップアップ銭湯「ひらく湯」を手掛ける(株)SUNDAYFUNDAYとのコラボレーションで設置されました。
期間中晴天に恵まれたフェス会場内、ラグーナビーチの突端に設置された「ひらく湯」のブースには8畳の『TTM-V20』が並びました。
足湯と鼓動する畳を融合したブースで、潮風と波の音を感じながら寝転がって一息入れるチル体験を約500名のお客様に体験いただきました。
これに伴い、TTM-V20一般公開の様子をまとめたレポートムービーを2022年7月11日(月)に公開いたしました。
『TTM-V20』を体験したお客様の感想(一部抜粋)
動画1:https://www.youtube.com/watch?v=Y9Uk3zYCkrc
鼓動する畳「TTM-V20」@森、道、市場 2022
■ 企業オフィスでの導入や共同プロダクト開発の相談など、様々な反響が広がる。
『TTM-V20』の最大の特徴は、その目的に合った音源を作ることで、休憩所でのリラックスシーンから迫力ある音楽や映像作品の鑑賞まで、さまざまな用途での活用が可能な点にあります。
4月28日に本プロダクトを公開して以降、企業オフィスでの導入・共同でのプロダクト開発・イベントでの利用・一般向け施設の 設置の相談などさまざまな反響・お問い合わせをいただいています。
今後もさまざまなビジネス・カルチャーとのコラボレーションにより新しい「ごろ寝体験」を共創していきたいと考えており、『TTM-V20』を活用した商品・サービス開発に共に取り組む企業・団体・施設様を引き続き募集します。
さらに現在、『TTM-V20』に続く第2弾のオープンイノベーション型のプロダクト開発も2022年度中の完成を目指して進めています。
当協議会は、日本の伝統文化である畳表を継承していくため、今後も畳の新しい可能性を追求する取り組みを推進していきます。
<ご参考>八代産畳表認知向上・需要拡大推進協議会について
■ い草の栽培面積・畳表の生産量共に日本一の熊本県
熊本県はい草の栽培面積では全国で99%(※1)、畳表の生産量でも99%以上(※2)を誇る日本一のい草・畳表の産地です。
熊本県の中でも豊富な水・温暖な気候など、い草の栽培に適した条件が揃っている八代地域は、国産畳表の約93%を生産しており、国内有数のい草産地として 日本の伝統文化である畳表を支えています。
(※1)(※2)農林水産省統計部「作物統計」より
(C)2017 熊本県いぐさ・畳表活性化連絡協議会 IGSAPHOTOLOG
■ 激減するい草の生産者・生産量国産畳表の絶滅の危機
しかし近年は国産畳の需要減少や価格の低迷などが原因となって、い草の生産者(い草農家)、生産量はともに減少しています。
全国の畳表精算枚数は、全盛期(平成元年)から95%も激減。このままでは国産畳表の 絶滅が危惧される状況になっています。
■ 八代産い草・畳表の再興を目指し設立した 「八代産畳表認知向上・需要拡大推進協議会」
このような危機的な状を打破するため、八代産い草・畳表の再興、日本の伝統文化である畳表の保護・継承のために民間企業・畳関連企業・生産者団体・行政機関が一体となった協議会「八代産畳表認知向上・需要拡大推進協議会」を、2019年10月に設立しました。
■ “畳の可能性をひらく”をコンセプトに、これまでにない畳商品の開発に挑戦するオープンイノベーション型プロジェクト
現代のライフスタイルに合わせた畳や従来の枠にとどまらない未来の畳を提案していくために、2021年9月、『YATSUSHIROTATAMIx 』(ヤツシロタタミックス)が発足しました。『TTM-V20』は、本プロジェクト初のプロダクトです。
プロジェクト名には、畳という伝統文化にアイデアや技術を掛け合わせ(MIX)、変化(X=Transformation)を生み出し、新しい体験(X=Experience)を提供するという思いが込められています。
特設サイト:https://yatsushiro-tatami.jp/tatamix/