2022年4月25日 15:45
グローバル測位サービス株式会社(本社:東京都港区、取締役社長:小澤 秀司、以下 GPAS)は、センチメーター級の高精度測位補強サービスのグローバルな事業化に取組む企業です。2020年8月1日よりインターネットによる商用配信サービスを行ってまいりましたが(※1)、この度、2022年4月25日よりGPSの新たな世代の衛星であるGPSブロックIII(※2)と、日本政府が整備を進めている準天頂衛星の2~4号機(※3)を高精度測位補強サービスの対象に追加することに致しました。
GPASは、ユーザーが高精度な測位(数センチメートルの精度)を行えるように、測位補正情報(測位衛星の軌道や時計等の誤差)をインターネットを利用して世界中に配信する事業を行っており、今回の補正情報対応衛星の追加により利用可能な衛星数が増えることから、ユーザーの測位精度の更なる向上が見込まれます。
※1.これまでの配信サービス対象衛星:GPS(~ブロックIIF)、GLONASS、準天頂衛星1号機
※2.GPSブロックIII
10基のGPSIII衛星で構成され、ナブスターGPSの運用継続を目的とするシステム。最初の衛星は2018年12月に打ち上げられ、最後の10回目のGPSブロックIIIの打ち上げは2023年に予定されています。測位信号は、これまでの世代で送信されていたL1C/A、L2C、L5に加えて、L1Cが追加されました。
※3.みちびき2号機~4号機
みちびきは準天頂軌道の衛星が主体となって構成される日本独自の衛星測位システムで、2017年6月に2号機(準天頂衛星)、同年8月に3号機(静止衛星)、10月に4号機(準天頂衛星)が打ち上げられました。1号機は3月に退役したため、現在弊社では3機分(2~4号機)の補正情報を出力しています。
<添付資料>
■GPASが提供する高精度測位補強サービス
衛星測位のユーザーにその衛星の軌道や時計等の誤差を補正する情報を提供することにより測位精度を数センチメートルに高める事が出来ます。
■測位補正情報の利用が期待される分野
自動車・建機・農機などの自動運転・運転支援、船舶の自動操船・操船支援、ドローンの自律飛行やスマホアプリ・ゲーム等広い分野でお使いいただけるものと考えております。
■GPASが提供する高精度測位補強サービスの特徴
POINT 1:測位補正情報のインターネットによる配信サービス
インターネットを通じて世界中どこでも・いつでもセンチメーター級の高精度な測位が可能となるサービスを提供します。
POINT 2:測位補正情報は宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発したMADOCA技術を利用して生成
MADOCAはJAXAが開発を進める高精度測位補強技術です。この技術を利用して測位衛星の軌道誤差、時計誤差を精密に推定し、補正情報としてインターネットで配信します。
POINT 3:ユーザー様の事業展開フェーズに合わせたコンサルティングサービス
高精度測位を活用した事業の実現に取組んでおられるユーザー様への技術的なサポート及びこれから高精度測位を活用した事業をご検討されるユーザー様へのご提案など、コンサルティングサービスを提供します(一部有償)。
サービスを希望される方は利用方法・料金などについて添付資料またはホームページ https://www.gpas.co.jp/ をご参照のうえお申込みください。
《会社概要》
社名 : グローバル測位サービス株式会社(GPAS)
所在地 : 東京都千代田区内幸町1-1-6 NTT日比谷ビル8階
代表者 : 小澤 秀司
設立 : 2017年6月15日
Webサイト: https://www.gpas.co.jp/
資本金 : 50百万円
出資会社 : 日立造船株式会社、株式会社日本政策投資銀行、株式会社デンソー、
日本無線株式会社、NECソリューションイノベータ株式会社、
日立オートモティブシステムズ株式会社、古野電気株式会社、
豊田通商株式会社、株式会社 日立ハイテク、
マゼランシステムズジャパン株式会社
<GPAS高精度測位補強サービス概要>
画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/307732/LL_img_307732_5.png
サービス区分
画像6: https://www.atpress.ne.jp/releases/307732/LL_img_307732_6.png
ユーザーメニュー
■利用料金
配信サービスをご希望のユーザー様には、弊社社内規定に基づき初期登録料及びカテゴリー別の配信料をお支払頂きます。金額についてはお問い合わせ下さい。
画像7: https://www.atpress.ne.jp/releases/307732/LL_img_307732_7.png
申請方法
■利用方法(カテゴリーAのユーザー様向)
ご準備いただくもの:測位ソフトウェア※1、GNSS受信機※2、GNSSアンテナ、PC
1.測位ソフトウェア※1をPCにインストールする。
2.アンテナと受信機を接続し、受信機とPCを接続する。
3.受信機で(観測)データ、補正データを取得できるように測位ソフトウェア※1を設定する。
4.測位ソフトウェア※1を動作させる。
上記で得られた測位結果のデータファイルをPCに保存するか、ネットワーク出力することでPCで見ることができます。また、当データをGoogle MAP ProやRTKLIBを用いることで測位結果を地図上に表示することも可能です。
画像8: https://www.atpress.ne.jp/releases/307732/LL_img_307732_8.png
利用方法
カテゴリーB、Cユーザー様のご利用方法については別途ご相談をお受けいたします。
※1 ユーザー様でご用意いただくか、GPAS測位ソフトウェア(GSOK)のご利用も可能です(有償)。
※2 GNSS受信機はL1、L2の2周波対応、RTCM形式※3等で観測データが出力できるものをご準備ください。なお、測位ソフトウェアのご準備が不要な弊社サービス対応GNSS受信機もあります。後述の「受信機の紹介」をご参照ください。
※3 RTCM形式:Radio Technical Commission for Maritime Servicesによって定められた標準規格
■受信機の紹介
測位ソフトウェア(GSOKやRTKLIB)と組み合わせて使用できるGNSS受信機は国内外に多数ありますが、測位ソフトウェアが内蔵されたGNSS受信機については以下の製品などがあります。
画像9: https://www.atpress.ne.jp/releases/307732/LL_img_307732_9.png
受信機の紹介