2022年3月24日 14:15
株式会社イリス(本社:東京都品川区、代表取締役社長:フランク・オーバンドルフ)は、モビリティーの電動化時代に求められる燃料電池の高寿命化に不可欠な、燃料電池セパレーターの耐腐蝕膜の成膜プロセスを提供する、フォンアルデンヌ社の成膜装置の取り扱いを開始いたしました。これにより、日本におけるフォンアルデンヌ社の車載用途向け成膜装置の提供はイリスが行うことになります。
ドイツ・フォンアルデンヌ社は、真空成膜装置としてこれまで半導体や太陽電池製造装置を手掛けてまいりました。そこで培われた成膜技術を活用し、燃料電池セパレーターの耐腐食コーティング装置を開発しました。ステンレス製燃料電池セパレーターの耐腐食向けに、板金加工前のロール材へのプレコートや、プレス加工後のセパレーター単盤へのポストコート双方に対応する耐腐食カーボン成膜装置を提供します。
同社のコーティング装置では、高密度カーボンコーティングの手法として電子ビーム法もしくはマグネトロンスパッタ法を選択可能。装置の拡張性も考慮されており、研究開発向けのコンパクトなバッチ処理方式の成膜装置を導入後、チャンバーモジュールを繋ぎ変えたり、成膜ソースを追加する事により大量生産向けインライン装置へと拡張・改造する事も可能です。
サンプル板へのテスト成膜から、膜構造の開発・ご提案、成膜装置導入、量産確立までサポートいたしますので、電池向けフォンアルデンヌ社成膜装置の事ならイリスへお問い合わせください。
【フォンアルデンヌ社について】
フォンアルデンヌ(VON ARDENNE)社は1991年、ドレスデンのマンフレート・フォン・アルデンヌ研究所からスピンオフして設立されました。フォンアルデンヌ社の現在の成功に欠かせない成膜技術の基礎と成膜装置は1955年以来この研究所で開発され、たえず改良されてきました。
同社の持つ電子ビームプロセスに関する50年以上の経験、マグネトロンテクノロジーにおける40年以上の専門ノウハウによって、フォンアルデンヌ社は薄膜太陽電池用のガラス製膜システムおよび装置のリーディングサプライヤーとなりました。近年では、リチウムイオン電池や燃料電池向けの成膜システムにも注力しております。
【イリスについて】
株式会社イリス(K.K. IRISU)は、幕末の1859年に長崎・出島で設立された現存する日本最古の外資系企業であり、ドイツの技術専門商社・エンジニアリング会社でもあります。
創業以来162年間、日本のお客様に欧州のトップクラスの生産加工設備・搬送機器・検査装置・素材・ソリューションなどを提案し、アフターサービスも併せて提供し続けてまいりました。現在、日本では3拠点(東京、名古屋、大阪)で事業展開をしております。
ウェブ: https://www.irisu.jp