2022年3月14日 11:00
株式会社イリス(本社:東京都品川区、代表取締役社長:フランク・オーバンドルフ)は、モビリティーの電動化時代に求められる燃料電池の高性能セパレーターの量産に必要な製造装置や検査・評価装置の取り扱いを開始いたしました。これにより、欧州にて燃料電池の金属セパレーターの量産向け製造設備および、検査・評価装置として定評・実績のあるメーカーの技術を日本の産業界に紹介が可能となります。
今回イリスが取り扱いを開始いたしましたメーカーとその技術を以下に紹介いたします。
ドイツ・フォンアルデンヌ社は、真空成膜装置としてこれまで半導体や太陽電池製造装置を手掛けてまいりました。そこで培われた成膜技術を活用し、燃料電池セパレーターの耐腐食コーティング装置を開発。ステンレス製燃料電池セパレーターの耐腐食向けに、板金加工前のロール材へのプレコートや、プレス加工後の単盤へのポストコート双方に対応する成膜装置を提供します。
フォンアルデンヌ 燃料電池セパレーター耐腐食コーティング装置
ドイツ・エスプラスプラス社は、燃料電池開発用の測定センサーを開発。セル及びスタックの発電領域の部分的な電流密度及び温度分布を秒単位で測定が可能となります。燃料電池開発において発電領域の変動分布が測定できる唯一のセンサーを提供いたします。
エスプラスプラス 燃料電池用電流密度測定センサー Current Scan Shunt
ドイツ・ツェルトワンガー社は、燃料電池セパレーターのリークテスターを販売。燃料電池の封止状態での加圧もしくは減圧リークテストにおいて、すでにヨーロッパ市場にて納入実績のある設備を提供いたします。
スイス・アンドリッツスーテック社は、スタックされた燃料電池セパレーターの各層を高速かつ高品質で溶接可能とし、来たる大量生産に対応する高速・高品質を実現する溶接ラインSOUCELLを開発。コンパクト設計にもかかわらず、レーザーヘッド8機(最大)を搭載した高い生産性1Hz(1秒)、独自開発によるクランプ機構、レーザー溶接技術により、世界で最も生産性が高く高品質なレーザー溶接設備を提供いたします。
スイス・ファインツール社は、新開発の新世代プレス機FB Oneと金型のコンビネーションにより、燃料電池セパレーターの電極板パターンの精密流路成型が可能となる成型ソリューションを提供いたします。特に流路形成については、ステンレス板の精密深絞り加工により、薄板の絞りR部分に亀裂を発生させたり板の肉厚を薄くさせることなく側壁が90度に限りなく近い深溝を形成する事を可能とし、セパレーターのパフォーマンス向上に寄与します。
上記メーカー及びその技術につきましては、本年3月16日から18日まで東京ビッグサイトにて開催されます国際水素・燃料電池展に出展し、当社ブース(東6ホール E50-2)にて紹介いたしますので、ご来場の際はぜひお立ち寄りください。
画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/301403/LL_img_301403_5.png
水素・燃料電池展出展ブースイメージ図
【イリスについて】
株式会社イリス(K.K. IRISU)は、幕末の1859年に長崎・出島で設立された現存する日本最古の外資系企業であり、ドイツの技術専門商社・エンジニアリング会社でもあります。
創業以来162年間、日本のお客様に欧州のトップクラスの生産加工設備・搬送機器・検査装置・素材・ソリューションなどを提案し、アフターサービスも併せて提供し続けてまいりました。現在、日本では3拠点(東京、名古屋、大阪)で事業展開をしております。
ウェブ: https://www.irisu.jp