2021年9月29日 08:00
自動車部品を中心に幅広いデザインを手掛ける有限会社D-WEBER(本社:愛知県安城市、代表取締役:水野 健一)は自社プロジェクトブランド「4DESIGN by D-W」の第六弾として、富山県高岡市の金型製作会社 株式会社フジタ(代表取締役:梶川 貴子)とのコラボレーション作品「HANAGATA(はながた)」コンセプトを発表いたしました。
「HANAGATA(はながた)」は誰もが楽しんでモノづくり体験ができることを目的にデザインされたユニークな金型です。
有限会社D-WEBERは、2018年よりプロジェクトブランド「4DESIGN by D-W」を展開しており、2021年ではコロナ禍の中、地元企業と製作した作品がASIA DESIGN PRIZE 2021で高く評価され世界46ヵ国3,187作品の中でグランプリと金賞のトップ二冠を制しています。
「HANAGATA ホームページ」
https://www.4-design.jp/hanagata.html
【製作の背景】
水野は自社プロジェクトブランド「4DESIGN by D-W」を通して、自社の企画力とモノづくりの魅力を多くの人に知ってもらいたい思いがより一層強くなっていました。しかしモノづくりにフォーカスした時にいつも痛感することがありました。それは「担い手が少ない」ことです。製造業は体力を使うし地味でそして汚れるもの、憧れる職業ではなくなってきている実態を目の当たりにしてきたからです。多くの人の就職先希望は、企画する側であって、作る側ではない実態、「製造業は汚れるし張り合いもなく退屈」と考える人が以前に増して増えているのではと考えるようになりました。とは言え過去に製造業で油に塗れた水野自身も現在はデザインを生業にしています、それがダメだと大きく胸を張っては言えないのも事実です。
そうであれば水野自身が汗を流した青春時代の思いを胸に、製造業は頭を使う、生活に必要な仕事、そして「華のある仕事」であることを伝えたいと考えたのでした。そうして友人である株式会社フジタの梶川に声をかけたのでした。梶川も同じくモノづくりの魅力を発信して将来の担い手を育てようと、クラウドファンディングで投資を集い、古い社屋を美術館に改築し自社と地域産業の魅力発信の場とした人物です。その行動が話題となりテレビや沢山のメディアで取材されています。
両社は自動車アルミホイールの開発に必要なアイデアや金型を生み出す言わば「同志」です。水野が提案した「HANAGATA(はながた)」の企画に梶川が賛同するまでに時間は必要ありませんでした。両社が得意とする技術を生かして、見て、触って、体験して、楽しめる「作ることは面白いこと」を発信しようと決めたのでした。
【HANAGATA(はながた)の発想と由来】
名前の由来は「いよ!花方(はながた)!」です。どんな仕事にもやりがいと価値があるはずです。難しい仕事に挑んでいることが恰好良く映るように「華のある仕事だ」の、花(華)から発想を得ています。当初は金型ではなくコンセプトホイールを製作しようと考えていましたが、それでは車好きな人にしか伝わらないですし、ホイールを生業としている両社が作っても「つまらない」と考えました。その時に水野は少し考えました。多くの人が関心を持てて、自分達の仕事を知ってもらう方法はなんだろうか?
一瞬の閃きでしたが、その時に頭をよぎったのが「金型をデザインしてしまう」ことでした。普段、金型のことは一部の人にしか関わりがありません。そこを知ってもらうことができたならば、モノづくりの楽しさを感じてもらえるはずです。そして触った人自身も体験することができる「美しい金型をつくろう!」と決めたのでした。「なんだ?コレは?」「えー?!」「すごーい」「楽しい!」「かわいい」という言葉を頭の中で何度も反すうしながらデザインした形が、花びらをモチーフにしたこの「HANAGATA」コンセプトなのです。
【HANAGATAで体験できること】
HANAGATAは私たちから皆さんへ楽しさを伝えたいビックリ箱のようなものと考えています。HANAGATAは誰でもモノづくりが体験できる、そして食べられるものを作る金型です。
この美しい金型で生成されるのは「チョコレート」です。
画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/276772/LL_img_276772_5.jpg
花びらに見立てた潜流上の鋳込み穴にチョコレートを流し入れる
【富山県高岡市のもうひとつの協力社 BBSジャパン】
このように、できあがるチョコレートはアルミホイールを意識したデザインとなっています。ここには私達の得意分野を伝えたいという思いが込められています。そして水野はひとつの思いを胸に高岡市のアルミホイールメーカーBBSジャパン株式会社の門を叩いたのでした。車好きなら知らない人はいない日本が世界に誇る鍛造アルミホイールメーカーです。水野とBBSジャパンの女性デザイナーは面識がありました。彼女が新人の頃に教育の場に関わったからです。高岡市でプロジェクトを展開するのであれば、この場所で彼女の成長も発信したいという思いです。当初、メジャーブランドメーカーの協力を得られることは難しいだろうな、と考えていた水野でしたが、若者が成長して活躍する社会。
そしてモノづくりの可能性伝えたい思いにBBSジャパンは大きく賛同したのでした。こうしてHANAGATAで成形するチョコレートにBBSジャパンのホイールデザインを取り入れることが決まったのです。(BBSジャパンのアルミホイールは鍛造製法ですが、今回特別に鋳造製法のチョコレートに意匠を提供した。)
画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/276772/LL_img_276772_6.jpg
BBS F1をイメージしたチョコレートは水野がデザイン
F1タイプをモチーフにしたチョコレートのデザインは水野が行い
画像6: https://www.atpress.ne.jp/releases/276772/LL_img_276772_7.jpg
BBSの女性デザイナーが考えた可愛らしいチョコレート
BBSのデザイナーには「ホイールじゃないBBSデザイン」を課題に取り組んでもらいました。
そして、ソファとクッションをモチーフにした愛らしい発想のデザインを生み出したのでした。
3Dデザイン造形は4DESIGNの母体であるD-WEBERの主任デザイナーが担当し、リモートを最大限に活用して距離を感じることなくデザイン検討を重ねることができました。
HANAGATAを通して各社の企業力を再発見できました。日本のモノづくり魅力発信と、地域経済の活性化の一役となってくれることに期待をしています。
【撮影は自動車フォトグラファー 北畠 主税(ちから)】
画像7: https://www.atpress.ne.jp/releases/276772/LL_img_276772_8.jpg
デザイナー水野(左) 北畠カメラマン(右)
世界的な自動車写真家「北畠 主税(きたばたけ ちから)」がHANAGATAを撮影。直近の代表作は「THE PRIDE LEXUS LC500/LC500h(カーグラフィック社)」「グランツーリスモ・スケープス」など。北畠と水野は15年ほどの交友がありましたが、お互いの活躍を耳にしながら「いつか一緒になにかしたい」と考えていました。
そしてタッグを組むことに深い意味合いが持てる機会がやってきたのでした。HANAGATAプロトタイプは自動車を専門とするメンバーが終結したものです。万を期して、このプロジェクトに参加して欲しいという水野からのオファを北畠は「やっと一緒にやれる時がきたね!」と快諾したのでした。
【プロトタイプ概要】
◆用途と可能性
モノづくりの面白さを伝えるユニークアイテムです。富山県高岡市のファクトリーアートミュージアムで、人数限定の体験会を企画検討中。BBSホイールオーナークラブ限定の体験会なども可能性を探っています。
将来はレストランや結婚式場の特別な瞬間に、お店オリジナルデザインのチョコレートを作ることができる「体験型金型」として特注販売も視野にいれています。
◆本体の仕様
□ アルミ合金削り出し・ショットブラスト・アルマイト処理
□ サイズ:W 7.5cm角 H:10cm
□ 重量 :約110グラム
◆チョコレート部分
□ BBS F1ホイールタイプ 重量 約40g(約3cm2)
□ BBSソファ&クッションタイプ 重量 約50g(約4cm2)
◆取り扱い元
□ 有限会社D-WEBER(ディーウェーバー) 4DESIGN事業部
画像8: https://www.atpress.ne.jp/releases/276772/LL_img_276772_9.jpg
HANAGATAプロジェクトに集った四社
★プロのショコラティエ・パティシエさんの募集★
「世界に一つしかないこのHANAGATAで、プロの手でチョコを作っていただきたい!」そんな想いから、このHANAGATAに挑んでいただける『プロのショコラティエ・パティシエさん』の募集を開始いたします。
相互PRを理解いただけることが前提でギャラはありませんが、我こそは!というチャレンジングな方、ぜひ我々とともに“モノづくりの魅力”を発信しませんか。
応募条件は、愛知か富山で活躍されていて発信力もお持ちの方です。プロフィールとHANAGATAを知っての感想や応募いただける熱意などご記入の上、メールでご連絡をお願い致します。HANAGATAプロジェクトメンバーで選定をさせていただき回答をさせていただきます。
HANAGATAを御貸しすることはできませんので、水野が持参して製作に立ち会い持ち帰ります。
少しでも気になった方はご連絡をいただけますと幸いです。
<連絡先>
有限会社 D-WEBER
担当 : 代表取締役デザイナー 水野
E-Mail: job@d-weber-inc.jp
【会社概要】
商号 : 有限会社 D-WEBER(ディーウェーバー)
代表者 : 代表取締役 水野 健一
所在地 : (デザインスタジオ)
〒446-0045
愛知県安城市横山八左20-2 Bureau Yokoyama テナントB棟-3
設立 : 2003年8月
事業内容: 企画・プロダクトデザイン・グラフィックデザイン
URL : http://www.d-weber-inc.jp/
【切削加工製造】
株式会社フジタ
〒939-0131 富山県高岡市福岡町荒屋敷522
https://www.fujita-k.co.jp/
【チョコレート意匠協力協賛】
BBSジャパン株式会社
〒933-0313 富山県高岡市福田六家525
https://bbs-japan.co.jp/