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総合数理学部 宮下芳明研究室 遠隔でも同じ濃さの塩味をリアルタイムで体験できる通信システム「TeleSalty」を開発

明治大学総合数理学部・宮下芳明研究室の宮下芳明教授、小林未侑さん(先端数理科学研究科 博士前期課程1年)が、遠隔でも同じ濃さの塩味をリアルタイムで体験できる通信システム「TeleSalty」を開発しました。送信部は、塩分センサで計測された値を塩化ナトリウム換算での濃度値として常時送信しています。受信部は、規定濃度の食塩水内のイオンを電気で泳動させ、同じ塩分濃度を常に再現します。

実際に、岐阜県と東京都を結んだ実証実験を行い、合わせ味噌によって作られた味噌汁の塩味を、東京都にリアルタイムで伝送することに成功しました。味噌汁を新幹線で運搬し、同じ味が再現されていることを確認しました。また、岐阜で味噌汁を水で薄めたり、塩を足したりすると、東京でも瞬時に味の変化を感じ取ることができます。

実証実験の様子はYouTubeの動画で閲覧可能です。
https://youtu.be/3LQFWmD7HVk
動画1:https://www.youtube.com/watch?v=3LQFWmD7HVk

このシステムを用いると、遠隔でも同じ食体験を共有したり、調理過程を双方が確認しながら指導を行うなど、多様な応用が考えられます。研究の詳細は、情報処理学会 エンタテインメントコンピューティング研究会が主催する「エンタテインメントコンピューティング2021」( http://ec2021.entcomp.org/ ) にて、9月1日に発表される予定です。

小林未侑,宮下芳明.TeleSalty:リアルタイムで塩味を伝える通信システム,エンタテインメントコンピューティングシンポジウム2021論文集,Vol.2021,pp.276-280,2021.http://id.nii.ac.jp/1001/00212483/

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2021.8 岐阜―東京の塩味伝送実験

視聴覚と塩味をリアルタイムで通信

水を足す実験

塩を足す実験