やじうまPC Watch

米国の核兵器システムは今なお8インチFDDのIBM Series/1で稼働中

~2017年までに最新PCへ置き換え

写真は3.5インチFD

 米国会計検査院は25日(現地時間)、現在合衆国政府機関で使用されているIT機器の状況を取りまとめた報告書を政府に提出。一部で非常に古いシステムが使われており、高リスクであることから、刷新を行なうべきであると提言した。

 同報告書によると、政府機関で現在も使われているIT機器には50年間もの間使われているものがある。具体例としては、国防総省の大陸弾道核ミサイルなどの制御に使われているのは、ストレージに8インチのFDDを装備した1970年代のIBM Series/1だ。このほかにも、財務省では50年以上前のIBM製メインフレームや、アセンブリ言語が用いられている。

 当然それらは、メーカーのサポートも終息しており、故障しても代替機がないといった明々白々な問題がある。

 これらの問題は各機関でも既に認識されており、国防総省の核兵器システムは2017年までに近代化したものに刷新される予定。

(若杉 紀彦)