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Arduinoを使ったオープンソースなエスプレッソマシン

 Arduinoやオープンソースプロジェクトの「Gaggiuino」、汎用パーツ、3Dプリンタなどを活用し、エスプレッソマシンをほぼ1から作り上げたとして、Norm Sohl氏がその様子を公開している。

 Norm Sohl氏は、長年Gaggia製のエスプレッソマシン「Espresso Gaggia」を使っていたが、これを「Classic Pro」へとリプレース。その際に、古いEspresso Gaggiaを分解してみたところ、ボイラー内の水垢が水の流れを妨げており、ポンプやボイラーは正常に動くことが分かったという。

 以前から、Arduino Nanoなどを使ってGaggia製のエスプレッソマシンに改造を施し、高性能化するプロジェクト「Gaggiuino」の存在を知っていたそうだが、新しいマシンは改造したくないし、古いマシンを使うには筐体がかなり傷んでいた。そこで、古いマシンの使えるパーツとGaggiuinoを利用して、1から新しくマシンを作ってみようと考えたという。

 今回制作されたマシンは、ほとんどが汎用のパーツと3Dプリンタによるもので構成される。ブリューヘッドやボイラー、スチームワンドなどは一部はメーカー独自のものだが、Gaggiaをサポートするパーツサプライヤーから入手するか、古いマシンから回収できるとしている。何度か失敗はあったものの、問題なく動作しているという。

 現状はボイラーや高電圧配線などもむき出しのため、今後はキャビネットを用意する予定。ドリップトレイやカップホルダーも将来的に配置できる設計になっている。また、Gaggiuinoプロジェクトにて、今回用いた部品を固定できる回路基板の制作も進んでいるという。