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リチウムイオン電池の不適切廃棄でゴミ収集車から出火。米国で340万円の罰金

 米サンタクララ高等裁判所は、リチウムイオン電池の不適切な処理によってゴミ収集車の火災を引き起こしたとして、サンノゼのリサイクル会社に対して2万5,000ドル(日本円で約342万円)の罰金支払いを命じた。

 罰金を命じられたのは、リサイクル会社のiDiskk LCCおよび同社代表など2名。Amazonを通じて返品されるコンシューマ向けコンピュータ機器を分解/リサイクル/廃棄していたが、その一部にリチウムイオン電池を内蔵するものが含まれており、これを不適切に処理していたという。

 2021年9月22日、10月6日、10月13日の3度にわたって、ゴミ収集車から火災が発生。ともに同社の所在地のゴミ収集時に発生し、このうち10月13日の火災では、車両の損傷を防ぐために荷台を持ち上げたことで、上方の電線を巻き込んで電柱が折れてしまったという。調査の結果、通常のリサイクルボックスに数十個のリチウムイオン電池が廃棄されていたことが原因だと判断した。

 同裁判所では、リチウムイオン電池の不適切な廃棄による危険性を示した事件だとし、ゴミ収集の担当者や初期対応をする人の安全を大きく脅かすものだとしている。罰金を命じられた2名は、その支払い命令などに従うとともに、捜査に協力していくという。