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M1 iPad Pro上でWindows 10の動作に成功

 YouTubeのUTMチャンネルにて、M1搭載のiPad Pro上でWindows 10を動作させる動画が公開された。

 UTMは、プロセッサエミュレータ「QEMU」がベースとなっているソフト。Mac版では既にApple Silicon上でx86/x64プロセッサをエミュレートし、動作させることに成功している。iOS版ではApple Pencilや外付けキーボードなどにも対応している(今回の動画で使用されているのはiOS版をベースとしているiPadOS版とみられる)。

 動画ではWindows 10の起動だけでなく、Geekbench 5でのベンチマーク計測があわせて行なわれており、結果はシングルコアが1,522、マルチコアが5,073となっている。

 ただしiPad上でUTMを動作させること自体はやや困難だ。iOS 11/12/13では、いわゆる“脱獄”は不要だがサイドロードする必要があり、これには開発者アカウントが必要。iOS 14.2と14.3もApple A12チップ以降なら同様の手法で利用できる。一方、iOS 14.0/14.1/14.4以降を実行している場合は“脱獄”またはJitterbug、AltJITでセミテザリングしている場合のみ利用可能としている。

UTM running Windows 10 on an M1 iPad Pro(virtualized at full speed)