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太陽系最古。45億6,500万年前の火山岩発見

Erg Chech 002(左)と偏光顕微鏡写真(右)

 国立極地研究所の山口亮准教授を含む、フランスと日本の国際共同研究チームは25日、アルジェリアで発見された安山岩質隕石「Erg Chech 002」(EC 002)が、もっとも古い火山岩であることを明らかにした。

 研究チームがこの隕石の化学組成を分析したところ、火山岩の一種である安山岩であることがわかった。そして年代測定によって、今から45億6,500万年前、つまり太陽系誕生の直後(225.5万年後)にできたことが明らかとなった。

 よって、EC 002はこれまでに年代が知られている隕石や岩石のなかでもっとも古い火山岩であることが判明し、EC 002のような安山岩質溶岩が、太陽系のごく初期に微惑星や原始惑星の表面に普遍的に存在した可能性が示された。