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NASAの火星探査機が着陸成功。生命の痕跡を探査

 NASAの無人火星探査機「Perseverance」が18日(米国時間)、無事に火星に着陸したことが伝えられた。

 Perseveranceは着陸地点の地質を探査し、過去に火星に生物がいたかどうかの兆候を調べたり、その可能性がある岩石や土壌のサンプルを収集して地球に持ち帰ること、そして将来のロボットや人間による探検の可能性などについて調査するのが目的。2020年夏にフロリダのCape Canaveral Air force Stationから打ち上げられ、約半年かけて火星に向かった。

 探査機のおもな装備は以下のとおり

  • Mastcam-Z:パノラマでズーム可能、立体写真が撮影できるカメラシステム
  • SuperCam:特定の距離で化学組成分析や鉱物が調べられる分析システム
  • X線岩石化学用惑星計器(PIXL):化学物質のより詳細な検出と分析を可能にするシステム
  • 紫外線レーザーや分光計でラマンなどを計測、有機物/化学物質をスキャンするシステム
  • 二酸化炭素から酸素を生み出す装置の実験。実現すれば宇宙飛行士が帰還可能に
  • 火星環境ダイナミックアナライザ:風速、風向、気圧、相対湿度などの計測
  • 地中探知レーダー:センチスケールの分解能で地質構造を解明

 本格的な調査はこれからで、少なくとも火星年で1年間(地球で約2年に相当)活動を続ける予定。