やじうまPC Watch

まさに“携帯黒電話”、昔懐かしの回転ダイヤル式携帯

Rotary Cellphone

 米Brookhaven National Laboratory(ブルックヘブン国立研究所)に所属するJustine Haupt氏が、回転ダイヤル式携帯電話「Rotary Cellphone」を制作し、その過程を自身のサイトで公開している。

 多くの人がスマートフォンを理解できていなかったりうまく使えていなかったりするなかで、タッチパネルではなく物理的な操作が可能で、テキストメッセージを使わずに済むデバイスとして制作したという。

 電話アプリを呼び出す必要がない点に加え、取り外し可能なSMAコネクタ採用のアンテナ、事前に設定した相手にボタン1つで電話できるショートカットボタン、省電力な電子ペーパーディスプレイ、スライド式の電源スイッチなどが特徴としてあげられている。ポケットに入るサイズで、バッテリはほぼ24時間持つという。

 記事では、Arduino Microを用いた初期の動作試験の様子やKiCadによる基板の設計、3Dプリンタによるケースの作製などを通じて、Rotary Cellphoneがv1からv3へと改善されていく様子がまとめられており、基板のKiCadやケースのSTLなどのデータについても公開されている。

最初期の動作試験の様子
v1では修正のさいに壊さないと開けられないレイアウトになってしまった
v2は大幅に問題を改善したものの、すでに停波した2Gモデム「Adafruit FONA 2G」を誤って搭載
完成となったv3
背面から天面にかけて電子ペーパーを配置し、ポケット内でも上から情報が確認できる設計