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ジェットエンジンの空飛ぶバイク「Speeder」が予約開始
2019年3月11日 18:22
ジェットパックを開発するJetPack Aviation(JPA)は6日、ジェットエンジンで推進する空飛ぶバイク「Speeder」の予約を開始した。製品の価格は38万ドル(約4,300万円)だが、予約金として1万ドルが必要。
Speederは、バイクのようにまたがって(というより這う姿勢で)乗り、4つのターボジェットエンジンによって垂直離着陸が可能な航空機。燃料にはディーゼルまたは灯油を利用し、自動安定化装置と、フライ・バイ・ワイヤーによる操作系統を備え、パイロットの訓練は最小限で済むとしている。
4つのターボジェットエンジンから生み出される推力は305lbf(約138kgf)で、最大速度は150mph以上(約240km/h以上)、最大飛行時間は20分、最大高度は15,000フィート(4.572km)とされている。
Speederには大まかに3種類のバージョンがある。軍用/商用モデルは上記スペックどおりの性能が出る見込み。おもに人命救命用や緊急用、ヘリコプターで着陸できない地域での運用を想定している。
レクリエーション用は2つにわけられる。Ultralightバージョン(UVS)はパイロットライセンス不要で運転できるというが、代わりに燃料は5ガロン(約22.7L)、速度は60mph(約97km/h)に制限される。
一方のExperimentalバージョン(EVS)はプライベートパイロットライセンスが必要だが、燃料および速度の制限はない。EVSの所有者はJPAの製造施設に招待され、航空機完成プロセスの一部としてみなされるという。これは実験的な航空機生産に関するFAAの規則に準拠した一環のためとしている。