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上野御徒町駅で案内ロボット「ARISA」が接客中

~日英中韓4カ国語、写真撮影にも対応

「ARISA」ラブハートポーズ

 東京都都営地下鉄・大江戸線の上野御徒町駅の「ツーリストインフォメーションセンター」にて案内ロボット「ARISA(アリサ)」が接客中だ。2020年オリンピックなどによる海外観光客の増大を想定した東京都による「都営地下鉄施設内における案内・警備ロボット実証実験」の一環で、カジノ向けゲーム機器などを手がける株式会社アルゼゲーミングテクノロジーズと機械要素部品大手のTHK株式会社が共同開発した。

 アルゼゲーミングテクノロジーズがインターフェイス部分と全体、ロボット部分はTHKだ。音声認識とタッチパネルで質問を入力すると、音声と背面の49型ディスプレイによる表示、そして身振り手振りで答えてくれる。

案内ロボット「ARISA」
身振り手振りと音声、ディスプレイ表示で観光客に対応
路線案内も丁寧
4カ国語の言語で海外観光客にも対応可能

対話を通してさまざまな問題を解決するロボット=ARISA

 「ARISA」は「ARUZE ROBOTICS INTERACTIVE SOLUTIONS ANDROID」の略称で「対話を通してさまざまな問題を解決するロボット」という意味がこめられている。中にはWindows PCが3台入っているとのこと。音声認識はGoogle。重量は150kg、消費電力は600W。AC100V電源で動作する。

さまざまな機能がひとまとめにパッケージされている
かわいいね、などというと照れた顔になる

なめらかなインターフェイスで反応は速く、割り込み処理にも対応

 実際に試してみると、想像以上に滑らか、かつクイックな反応に驚いた。とくに滑らかなユーザーインターフェイスが素晴らしい。たとえば通常の路線検索(ルート、所要時間、料金)はもちろん、「バリアフリーの通路を教えてくれ」といった質問をしたあとに、「トイレはどこなのか」といった質問を続けると、バリアフリーのトイレを案内してくれた。また、質問の合間の単なる雑談にも随時反応し、楽しい受け答えと身振りでこたえる。音声認識できる言葉の数はおよそ2,000とのこと。設定年齢は25歳。

記念撮影も可能

 このほか、ハートマークやダブルピースなどのポーズを作って、一緒に記念撮影を行なってくれる。

ハートポーズ
ダブルピースポーズ
握手も可能
記念撮影用のポーズの一覧

 このほか特別に感情モーションやダンスなども見せてもらった。今回の案内業務では通常は隠している機能とのこと。

 今回は実験とのことだが、現状のままでも、ある程度ならばじゅうぶん使えそうだ。実証実験は12月21日(金)の16時まで。興味がある方はぜひ。

もちろん「ツーリストインフォメーションセンター」には人も常駐して対応している