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Samsung、iPhone 6の「性能低下問題」を痛烈に皮肉ったCMを公開
2018年5月18日 16:43
Samsungの米国法人は17日、バッテリに関連した性能低下が話題となったiPhone 6を揶揄し、同社のGalaxyへの買い替えを促す内容のCMを公開した。
キャッチコピーは「Upgrade to Galaxy(iPhoneからGalaxyに買い換えよう)」で、iPhone 6の性能低下で散々な目にあった女性がGalaxyに買い替えて大満足、という挑戦的な内容だ。
AppleはiPhone 6などのモデルで電圧低下によるシャットダウンを防ぐため、CPUを低速にするアップデートを行なっていた(過去記事も参照 "Apple、アップデートによる旧型iPhoneの性能抑制について提訴される")。
CMは始終iPhone 6の性能低下が不便であることを強調していて、ユーザーの女性が空港のセキュリティでアプリがなかなか立ち上がらないのを尻目にGalaxyユーザーが軽やかに通過していくところからはじまる。
さらに、飛行機のなか、タクシーでもGalaxyとの違いを見せつけられる。性能低下にうんざりした女性はAppleストアに向かうも、スタッフには「性能抑制機能をオフにすることはできるが、予期せぬシャットダウンが発生する場合がある。それか新型に買い換えてください」と言われ、失意のままAppleストアを去り、すぐにGalaxyに買い換える場面でCMは締めくくられる。
CMの露骨な内容もそうだが、演出も秀逸だ。とくに女性がAppleストアを去るさいにすれ違う傘をさした親子の髪型が「ノッチディスプレイ」を揶揄したものになっているなど、見どころ満載である。
それにしても、「スマホ」、「空港」、「バッテリ」に「不具合」とくれば、バッテリの構造に不具合があり、発火問題を引き起こした「Galaxy Note 7」の大規模リコールを思い出すのは筆者だけではないだろう(過去記事も参照 "Samsung「Galaxy Note 7」発火/爆発の原因が解明")。
Note 7の場合はファームウェアで強制的に通信が遮断され、航空機内への持ち込みが禁止されるなど、空港には苦い思い出がある同社のCMだけに、思い切りの良さには感心させられる。