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Samsung「Galaxy Note 7」発火/爆発の原因が解明

~内部ショートが原因。再発防止に向けて取り組み

 韓国Samsung Electronicsは23日(現地時間)、同社製スマートフォン「Galaxy Note 7」が相次いで発火/爆発した原因を解明したとし、正式発表を行なった。

 Galaxy Note 7は、2016年8月に米国や韓国で発売されたスマートフォン。発売以降、バッテリの発火や爆発事故が相次ぎ、Samsungは9月にリコールを発表。10月に改良版をリリースするも、発火や爆発事故が止まらず、キャリアがGalaxy Note 7の強制通信遮断、航空機内への本製品の持ち込みが禁止されるなど、スマートフォンとしては異例とも言えるさまざまな対処がされてきた。

 今回Samsungは、3つの外部機関とともに、数カ月の調査を行ない、改良前/改良後のバッテリが爆発する原因を突き止め、発表を行なった。それによれば、いずれもバッテリによる原因だった。

 リコール前バッテリについては、バッテリ右上角部分の負極が内部的に折れ曲がっており、なおかつ、負極の配置にミスがあり、はみ出してはいけない場所にはみ出していた。これが内部的ショートを引き起こし、発火/爆発の原因になったという。

 一方リコール後のバッテリは、正極の溶接のバリによって、絶縁テープとセパレータが破壊されてショート。加えていくつかのバッテリでは絶縁テープがそもそもなかったとし、これらが発火/爆発に繋がったとしている。

Galaxy Note 7のバッテリが発火/爆発した原因

 Samsungでは今後、X線による検査など、8種類の電池信頼性テストを取り入れ、ソフトウェアやハードウェアデザインを含めて、バッテリの安全性を標準に据えた製品設計を行なうことで再発防止に努めるとしている。

再発防止の取り組み