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米国でCD/レコードの売上げがダウンロード販売を上回る

ダウンロード販売が圧倒的な割合を占める

 アメリカレコード協会(RIAA)は22日(米国時間)、2017年度の音楽業界の統計情報を発表。CDやレコードを含む物理メディアによる楽曲の販売額が、ダウンロード販売を上回ったことを明らかにした。おもな要因は、ストリーミングによる楽曲配信が急激に普及しており、ダウンロード販売にとってかわったこととされる。

 RIAA発表の資料によると、2015年度より3年連続で音楽業界全体の売上げは、小売り、卸売りともに増加傾向にある。小売りでは2017年度には前年対比で16.5%の増加を記録し、87億ドル(約9,119億円)。卸売りも同様に2017年度前年対比12.6%の増加で、総額59億ドル(6,184億円)となった。

 この増加の背景には、AmazonやApple Music、Spotifyに代表される有料のストリーミングサービスの普及があるとされ、今や販売額全体の65%に相当する一大セグメントとなった。そのほかの販売額の構成比は物理メディアが17%、ダウンロード販売が15%となっている。

 また、物理メディアについてはCDとLP/EP、ミュージックビデオ、その他の物理メディアとあるなかで、CDは2017年度販売額が前年対比で6.7%減少し、LP/EPは逆に9.3%増加している点も特徴的だ。ただし、全体としては前年対比で3.7%の減少であり、漸減傾向であることに変わりはない。

小売り・卸売りともに販売額は増加傾向にある
ダウンロード販売は急速にストリーミングにとって変わられている