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Galaxy S9+の部品総額は約375ドル。調査会社IHSが推計
2018年3月23日 19:26
英国の調査会社IHS Markitは22日(現地時間)、Samsungの最新スマートフォン「Galaxy S9+」の分解レポートを発表した。
S9+の標準的な小売価格は839.99ドルだが、レポートによると、BOM(部品表)コストは375.8ドルとの推計結果で、前モデル「Galaxy S8+」に対し43ドルのコスト上昇を指摘。DRAMやNANDの価格上昇のほかに、カメラなどの高機能化がコストをおしあげていると分析した。
スマートフォンの競争はカメラ機能へ
Galaxy S9+はデュアルレンズの1,200万画素のメインカメラをもち、物理的に可変するF1.5/F2.4を選べる絞り機構を搭載するほか、最大960FPSのスーパースローモーション撮影が可能など、高度な機能が複数もりこまれている(詳しくは過去記事も参照 "Samsung、最新SoCを採用し、カメラをさらに強化したGalaxy S9/S9+")。
IHS Markitはこれがコスト上昇つながったとしており、今後も「高度なカメラによる差別化」を実現しつつ、コストを抑えるために各社が労力を割くことになるとしている。
Snapdragon 845の推定コストは67ドル
さらに、IHS Markitは、Galaxy S9+で採用されているQualcommのハイエンドSoC「Snapdragon 845」について、他に必要なコンポーネントも含めた価格として67ドルであると推計している。
Snapdragon 845は、10nmLPPプロセスルールを採用する最新のSoCで、前世代のSnapdragon 835の改良版と共通した点も多い(詳しくは過去記事も参照 "次世代ハイエンドSoC「Snapdragon 845」の詳細が明らかに")。また、Galaxy S9+にはSamsung製SoCのExynos9810を存在したモデルも存在する点は注意が必要だ(市場などにもよる)。