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ビル・ゲイツ、アルツハイマーの研究に5,000万ドルを投資

 認知症に関する研究開発機構に投資を行なうThe Dementia Discovery Fund(DDF)は13日(英国時間)、ビル・ゲイツ氏より5,000万ドルの資金提供を受けたと発表した。

 DDFは英国保健省とAlzheimer Research UK(ARUK)の主要製薬企業の協力によって2015年に立ち上がったベンチャーファンドで、おもに英国および米国の創薬企業とプロジェクトに投資している。今回のゲイツ氏の資金提供により、これらのプロジェクトがより一層加速すると期待される。

 ゲイツ氏は自身のブログの中で、人間の長寿命化に伴う病気発症のリスク上昇が現代社会の課題の1つであるとし、そのなかでもアルツハイマー病はいまだ原因を正確に突き止められず、その病気の進行を防ぐ手立てもない。これは家族にとっての負担になるだけでなく、国の医療予算に対する脅威ともなる。

 今回ゲイツ氏は、アルツハイマー病の発症の原因、早期発見と診断、病気の進行を止めるためのさまざまなアプローチの発見、臨床試験の加速、およびより多くのデータ収集が、資金の提供によって実現すると期待している。