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経営再建中の米トイザらス、店舗内で遊べるARアプリを発表

〜リアル店舗の復権を狙う

 米トイザらス・インクは2日(現地時間)、店舗内の棚にかざすことでさまざまなゲームが楽しめる「PLAY CHASER」アプリを発表した。Android/iOSに対応し、無料で配布される同アプリは米国内の店舗で利用でき、存在感を増す通信販売からリアル店舗へ顧客をよび戻す狙いだ。

 米トイザらス・インクは、9月18日に連邦倒産法11章に基づく破産を申し立てており、事業継続のための資金を30億ドル(約3,390億円)を新たに調達し、財務再建を図りつつ事業を継続している。なお、同社の米国法人とカナダ法人のみが影響をうけ、日本トイザらスはこの財政再建とは無関係とのこと。

 PLAY CHASERアプリは、ストアの棚ごとに異なったゲームが遊べるというもので、各種の本格的な3Dゲームが用意されるほか、「たまごっち」のようなキャラクターを家に持ち帰り、育てるという双方向性の強いものもある。いくつかのゲームではランキングが用意され、店舗ごとや米国内でスコアを競うことができるなど、店舗への再訪を促す工夫がこらされている。

 世界中で計1,600ほどの店舗をもち、リアル店舗に強みをもつ同社は、リアル店舗の強みとオンラインを組み合わせ、市場の変化に対応して競争力を強化するとしており、同アプリにもその姿勢が垣間みえる。