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秒速1.75mでピョンピョン跳べるロボットが開発される

〜UCバークレー校が作り出した世界一敏捷なロボット

 カリフォルニア大学バークレー校は6日(米国時間)、記録される限り世界でもっとも敏捷なロボットの開発に成功した。この記録は、飛び上がった後に壁を蹴ったり、連続してジャンプできるロボットを開発する過程で達成された。研究者は、災害救助に応用されることを期待している。

 SALTOと名付けられたこのロボットは、動物界でもっとも敏捷なガラゴ(ロリス下目)という動物を参考に設計しており、モーターでスプリングを圧縮、エネルギーをスプリングに蓄積し、一気に開放することで振りかぶらずに連続して複数回のジャンプが可能になっている。1.75m/sの速度で上昇し、これはウシガエルの1.71m/sよりも速いもののガラゴの2.24m/sにはおよばないとは言え、それ以前のロボットではモーターの力のみでジャンプしていたため、1.23m/s程度に留まっていた。

 研究チームは、さまざまなジャンプを組み合わせることで今までは到達できなかった場所へ到達させることを期待している。

 なお、ガラゴは4秒間に5回もジャンプし、腱に蓄積したエネルギーで8.5mという筋力だけでは決して到達できない高さまで跳躍することができる。

SALTOの跳躍の様子(英語)