イベントレポート

【速報】ASUS、1,300万画素カメラを両面に搭載した"自撮り向け"5.5型スマホ

~ZenFoneシリーズ最新製品、「美人エフェクト」機能搭載

5.5型FHDディスプレイ、Qualcomm Snapdragon 615搭載の「ZenFone Selfie」

 ASUSは、COMPUTEX TAIPEIの開催前日となる6月1日の午後に記者会見を開催し、同社の新製品を多数紹介した。タブレットとなるZenPad、スマートウォッチのZenWatch 2は別記事で紹介した通りだが、日本でも販売開始されたばかりの「ZenFone2」と同じ「ZenFone」シリーズ最新製品となる「ZenFone Selfie」も紹介された。

 ZenFone Selfieは、"自分撮り"を意識した製品で、背面カメラだけでなく前面カメラにも同じ1,300画素のカメラを搭載しているのが最大の特徴となる。

アジア、欧米の女性ユーザーに大流行のセルフィー向け機能にフォーカスしたZenFone Selfie

 ZenFone Selfieの最大の特徴は、背面と前面の両面に1,300万画素のカメラが内蔵されている点。一般的に、スマートフォンのカメラは、背面側に画素数が多いカメラが搭載され、前面側はそれと比べると少ない画素数のカメラが搭載されることが多い。主に背面カメラは風景だったり、食事だったりといった、残すことを意識した写真を撮る用途を想定されているが、前面カメラはWebカムの替わりとしてテレビ電話などで利用するためのカメラと考えられているためだ。

 しかし近年、アジアの女性ユーザーからスタートし、欧米の女性ユーザーまで、英語でSelfie(セルフィー)と呼ばれる"自分撮り"が1つのトレンドになりつつある。スマートフォンで自分を撮る時には、背面カメラを使うことができないため、必然的に前面カメラを使うことになるのだが、各社とも背面カメラに関しては画質にこだわっていても、前面カメラはそうではないという製品の方が多く、自撮り好きなユーザーからは不満の声がでていたのだ。そこで、スマートフォンメーカー各社は現在前面カメラの充実を急いでおり、ZenFone Selfieもそうした製品の1つといえる。

 ZenFone Selfieでは、より自分撮りがしやすいよう、撮影時に本体を立てるスタンドがオプションで用意されるほか、リアルタイムに美肌補正などをして写真や動画を撮影する「美人エフェクト」機能を搭載する。

 このほかの主な仕様は、ディスプレイが5.5型のフルHD(1,920x1,080ドット)で403ppi、視野角178度、明るさは400cd/平方mで、SoCはQualcommのSnapdragon 615、OSにAndroid 5.0.2を搭載する。

 設定の中には言語として日本語も用意されており、日本語に設定することが可能だった。

 発売は今年後半で、価格などは現時点では未定。日本法人の担当者によれば、日本での発売時期なども未定であるという。

背面カバー。他のZenFoneシリーズと共通のデザイン意匠
背面側の1,300万画素カメラ。背面カメラはオートフォーカス補助用のレーザーも備える
前面1300万画素カメラ
美肌効果などを施す"美人エフェクト"を用意
底面のMicro USBポート
上面に電源ボタンとヘッドフォン端子を備える
展示機はデュアルSIMになっていた
搭載OSはAndroid 5.0.2
言語設定には日本語も用意されていた

(笠原 一輝)