イベントレポート
ASRock、IPSで520Hz対応な世界初のゲーミングモニター。OLED製品も投入
2024年6月6日 08:31
ASRockは5日、台湾で開催中のCOMPUTEX TAIPEI 2024にて新製品発表会を開催。IPSパネル搭載機として世界最速を謳う520Hz表示対応製品や、OLEDパネル搭載製品など、新型ゲーミングモニターを発表した。
液晶パネル採用製品では、最大520Hz表示対応の27型フルHD IPSゲーミングモニター「PG27FFX2A」を投入。TNパネル採用製品ではさらに高性能な540Hz対応製品が存在するが、本機はIPSパネル採用製品として世界で最も高リフレッシュレートな製品だと説明している。非常に滑らかな映像表示が可能でありながら、IPSパネルの特徴を生かした色表現や広視野角が強みだという。
加えて、DisplayHDR 400、Free Sync Premium、フリッカーフリー、ローブルーライト機能をサポート。インターフェイスは、HDMI 2.1×2、DisplayPort 1.4などを装備し、USBハブ機能も搭載している。
そのほか液晶モニターでは、メインストリーム向けの製品についても、リフレッシュレート180Hzへと引き上げた新型を展開していく。
OLEDパネル搭載製品では新たに3機種を投入。32型4K(3,840×2,160ドット)で240Hz対応の「PF032UFS2B」、27型WQHD(2,560×1,440ドット)で360Hz対応の「PG027QFV」、同じく27型で240Hz対応の「PG027QFS」となっている。ともに中間色0.03msの高速応答や150万:1の高コントラスト比、DCI-P3約99%の色域、Delta E 2未満の色精度などを特徴としている。
このうちPF032UFS2Bについては、4K/240Hz表示とフルHD(1,920×1,080ドット)/480Hzの2つの表示モードを切り替えて使えるDUAL DISPLAY MODE機能を搭載。たとえばゲームプレイ時はフレームレート優先、映像鑑賞時は解像度優先といった使い分けができる。
加えて、DisplayHDR True Black 400、FreeSync Premium Proをサポート。インターフェイスはHDMI 2.1×2、DisplayPort 1.4、USB 3.1 Type-C(映像入力/65W給電対応)などを装備。USBハブ機能も搭載している。
また、新製品で追加されためずらしい機能として、一部機種でWi-Fiアンテナを内蔵している点が挙げられる。7dBiのピークゲインを実現し、PCのアンテナ端子からモニターに接続することで、より高速で安定したWi-Fi接続が行なえる。規格はWi-Fi 4~7をサポートしている。
ブロワーファン採用のワークステーション向けビデオカードも登場
発表会冒頭では、ASRock COOのJasonn Chou氏が登壇。同社は2002年にPC向けマザーボード製造で設立後、コンパクトPC、ビデオカード、モニターなど製品ラインナップを拡充してきた。今回のCOMPUTEXでは、より多くの製品を紹介するため、ブース面機を50%拡大したという。また、AIについても触れ、今回の展示においても大きなトピックの1つであり、今最も価値のある技術の1つであると話した。
そのAIに関連する製品としては、Associate Vice President of Visual Computing Business Division, Product Marketing DepartmentのKen Lee氏から、ワークステーション向けビデオカードの新製品となる「RADEON RX 7900 XTX WS 24GB」および「RADEON RX 7900 XT WS 20GB」が紹介された。
どちらも、複数枚の搭載を想定し、2スロット厚の設計でブロアーファンを採用。冷却機構にはアルミ製ヒートシンクやベイパーチャンバーなどを搭載している。16ピンコネクタは、マザーボードに並行な方向にケーブルが出るよう設けており、装着時の干渉などを抑えている。
そのほか、ASRock Rackの新製品として、AI向け4U8Gラックマウントサーバー「GAI80-79XTX」、「GAI80-79XT」、および4U4Gワークステーション「GAI40-79XTX」、「GAI40-79XT」、4Uラックマウントサーバー「4U4G-W790」も発表された。Yolo、PyTorch、TensorFlowでのモデルトレーニングなどもサポートしている。