イベントレポート

ASRock、Thunderbolt 4搭載のRyzen Threadripper PRO対応マザー「WRX80 Creator」

WRX80 Creator

 ASRockは、台湾で開かれているCOMPUTEXのオンラインに出展し、未発表のマザーボード製品についていくつか展示している。

 このうち注目の製品は、Ryzen Threadripper PROに対応したクリエイター向けの「WRX80 Creator」だ。メモリが8チャネル使えるRyzen Threadripper PROは登場してから時間がそれなりに経っているが、現時点で小売されているマザーボードは少ない(Pro WS WRX80E-SAGE SE WIFI、WRX80-SU8-IPMI、M12SWA-TF)。WRX80 Creatorは後発となっているだけに、これまでの製品にはない特徴がある。

 まず注目はThunderbolt 4を2ポート備えている点。これまでのRyzen Threadripper PRO対応マザーボードは、豊富にあるM.2やPCI Expressを活用して高速ストレージを増設することは容易だったが、外付けのリムーバブルタイプとなると20GbpsのUSB 3.2 Gen2 x2が上限だった。WRX80 CreatorはThunderbolt 4の対応により40Gbpsのストレージも対応可能だ。

 2つ目はネットワークインターフェイスで、10Gbpsの有線LANのNICにIntelの「X710-AT2」、無線LANにWi-Fi 6Eを搭載している点となる。このほか、ストレージはPCI Express 4.0対応のM.2が2基、U.2が1基となっている。

 そのほかCPUはRyzen Threadripper PRO 3000WX/5000WXシリーズに対応。8フェーズの電源を備え、105A SPS Dr.MOSを採用。14層のサーバーグレード基板、DDR4-4533以上のメモリ、7基のPCI Exress 4.0スロット、8基のSATA 6Gbpsなどを搭載する。背面インターフェイスはUSB 3.1×4、USB 3.0×2、音声入出力など。

 このほか、AMDの次期プラットフォーム「Socket AM5」を備え、ASRock創立20周年の特別デザインのX670マザーボード「X670E Taichi Carrara」、ユーザーがヒートシンクをデザインした「Z690 PG Riptide NFT Edition」、eDPコネクタを備えたマザーボードなども展示している。

X670E Taichi Carrara
Z690 PG Riptide NFT Edition
B660M-ITX/eDP