イベントレポート

Dell、AMD CPU/GPUを搭載したAlienwareノート。初の量子ドットOLEDゲーミングモニターも

Alienware m17 R5(AMD)(写真提供:Dell)

 米Dellは1月3日(現地時間、日本時間1月4日)よりラスベガスで開催されているCESに併せて1月4日(現地時間、日本時間1月5日)に報道発表を行ない、同社のゲーミングPCブランド「Alienware」の最新製品として「Alienware m17 R5(AMD)」および「Alienware m15 R5(AMD)」を発表した。

 従来のDellのゲーミングPCラインナップにはなかったAMDのCPU+AMDのGPUという組み合わせを採用した製品となる。AMD+AMDという構成を採用することで、AMD SmartShift MAX、 AMD Smart Access Memory、AMD SmartAccess GraphicsなどAMD独自の性能向上技術を利用できる。

17.3型ディスプレイを採用したAlienware m17

Alienware m17 R5(AMD)(写真提供:Dell)

 Alienware m17 R5(AMD)は、CPUにAMDのRyzen 6000、GPUにRadeon RX 6000Mを搭載したゲーミングノートPCで、最高構成ではRyzen 6980HX+Radeon RX 6850M XTという構成が可能になっいる。これにより、AMDのCPU+GPUの組み合わせでだけ利用できるAMD SmartShift MAX、 AMD Smart Access Memory、AMD SmartAccess Graphicsを利用可能。

 なお、GPUに関してはNVIDIAのGeForce RTX 30シリーズを選択することも可能。ただし、その場合にはAMD SmartShift MAXなどの機能は利用できない。

Legend 2.0のデザイン意匠を採用(写真提供:Dell)
右側面(写真提供:Dell)
左側面(写真提供:Dell)

 Alienware m17 R5は、Dellが「Legend 2.0」と呼んでいる特徴的なデザイン意匠を採用しており、ディスプレイは17.3型フルHD(165Hz、3ms)、17.3型フルHD(360Hz、1ms)、17.3型UHD(120MHz、3ms)という3つから選択できるようになっている。

 メモリは最小構成が8GB(DDR5-4800)、最大で64GB(DDR5-4800)となっている。ストレージは最小構成が256GBのシングルSSD、最大構成は2TB×2の4TB構成になっている。サイズは397.3×298.1×26.7mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は3.3kgからとなっている。

Alienware m15 R7(AMD)(写真提供:Dell)

 なお、Alienware m15 R7(AMD)というAMDのRyzenプロセッサとNVIDIA GeForce RTX 30シリーズのGPUを搭載した15型モデルも同時に発表されているが、原稿執筆時点では詳細なスペックなどは明らかになっていない。

 DellによればAlienware m17 R5(AMD)は今春から販売予定で、米国では1,599ドルからという価格設定。Alienware m15 R7(AMD)も今春から販売予定で、米国では1,499ドルからという価格設定がされている。

QD-OLEDの特長を生かして高輝度で広色域なゲーミングモニターとなるAW3423DW

Alienware 34インチ 曲面量子ドット有機EL (QD-OLED)ゲーミングモニター(写真提供:Dell)

 また、Dellは「Alienware 34インチ 曲面量子ドット有機EL (QD-OLED)ゲーミングモニター」(モデル:AW3423DW)も発表した。AW3423DWはゲーミングディスプレイとして世界で初めて量子ドット有機ELパネルを採用したディスプレイで、有機ELの特長である優れた画質に量子ドット技術を組み合わせることで、安定した色均一性、高輝度などが実現されている。

 パネルは34型3,440ドット×1,400ドットで、175Hzのリフレッシュレートを実現し、NVIDIAのG-SYNCに対応。輝度は全面では250cd/平方mだが、ピークは1,000cd/平方mに達する。色域はsRGBが149%、DCI-P3が99.3%となっている。HDRはDisplayHDR 400に対応。

 中国では3月2日から販売予定で、北米と日本を含むAPJでは3月29日から販売を予定しており、価格は現時点では未定だ。

前面(写真提供:Dell)
背面(写真提供:Dell)
ポート部分(写真提供:Dell)