イベントレポート
SuperO、容積11LでQuadro RTX 4000搭載のコンパクトワークステーション
2019年6月1日 00:12
Supermicroのコンシューマ向けブランドであるSuperOは、COMPUTEX TAIPEI 2019でブースを展開し、現在開発中だというコンパクトワークステーションのコンセプトモデルを公開した。
Lian Liと共同で開発した11Lのケースに、Mini-ITXマザーボードを用いて第9世代CoreのKつきプロセッサと、Quadro RTX 4000を格納。コンパクト/高性能を実現するという。なお、CPUクーラーはロープロファイルタイプのもののみならず、スリムで小型の簡易水冷を用いることもでき、高性能と冷却性を両立できるとしている。
ドーターカードを用いてビデオカードとマザーボードを水平に配置させることで、容積を抑えながら2スロット占有/フルハイトのビデオカードの搭載を実現。電源も80PLUS Gold準拠の350Wタイプを内蔵する。
なお、ビデオカードを使用しない場合は、本体容積は7.3Lにまでコンパクト化できるとしており、こちらは高性能を必要とするビジネス向けに好適としている。
小型デスクトップを謳っていても、電源はACアダプタで外付けとなっているタイプが多く、トータルを含めた場合「結局場所を取ってしまう」残念な製品も少なくないが、本製品はデスクトップのコンポーネントを採用して電源とビデオカードを内蔵しながら最小化を実現している。真の高性能と小型化の両立を実現したいユーザーは要注目だと言えるだろう。
マザーボードに関してとくに目新しい製品はないのだが、最近はXeonスケーラブル・プロセッサに対応したワークステーション向けの「X11SPA-T」の売れ行きがいいとのこと。本製品はIntel C621チップセットを搭載し、12本のスロットで最大3TBまでのメモリサポートするほか、7本のPCI Expressを備えているなど、かなり本格仕様なのだが、じつはXeonスケーラブル・プロセッサは213ドルというお手軽価格からスタートしているのである。大容量メモリと複数のPCIeレーンは必要だが、CPU性能はあまり必要としないという用途が結構あり、その市場向けに売れているとのこと。ただCPUだけなら確かに213ドルだが、対応メモリと本製品は決して安くないことを付け加えておきたい。