イベントレポート

Razer、初の自社ブランドPCケースはガルウィングパネル搭載

Razer初の自社ブランドPCケース「Razer Tomahawk Elite」

 Razerは、CES 2019に合わせて自社ブランドPCケース「Razer Tomahawk」シリーズを発表し、CESブースで展示した。2014年より、提携PCケースメーカーが「Designed by Razer」と呼ばれるRazerライセンスのオリジナルPCケースを販売する例はあったが、Razer自社開発でPCケースを発売するのはこれが初となる。

 発表されたケースは、標準モデルの「Razer Tomahawk」と、フラグシップモデルの「Razer Tomahawk Elite」の2製品で、会場ブースではRazer Tomahawk Eliteを展示した。

 Razer Tomahawk Eliteでは、内部メンテナンスを容易にするため、左右のパネルが車のガルウィングドアのように開く、独特の構造を採用。また、ATXマザーボードはCPUが下に位置するように、通常と上下逆の方向に装着する。

 内部の温度に応じて天板が開閉する機構も備えており、ケース内部の熱を効率良く排出できるように考慮しているという。EK Water Blocksなどの水冷ユニットの装着を前提として設計しているとのことで、水冷システムとの親和性も高い。

左右パネルがガルウィングドアのように開く構造が大きな特徴
左右パネルは、このようなダンパーで支えられ、滑らかに開閉する
熱源のビデオカードが本体上部に来るよう、マザーボードは上下逆に装着する構造を採用
内部は水冷ユニットの装着に最適化した構造となっている
天板は内部の温度が高くなるとせり上がって熱を放出
背面

 一方のRazer Tomahawkは、比較的標準仕様のATXミドルタワーケースとなっており、Razer Chroma対応の1,680万色イルミネーションも標準で搭載する。

こちらは、標準モデルの「Razer Tomahawk」

 Razer Tomahawkシリーズは、2019年第2~第3四半期の発売を予定しており、価格は未定だ。

 なお、ブースではLian LiのDesigned by Razerケース新モデル「O11 Dynamic Designed by Razer」も展示。こちらは、Lian Liの「O11」をベースに、Razerデザインモデルとして発売されるもので、Razer Synapse3で制御できるRazer Chroma対応イルミネーション機能を搭載したり、正面ガラスにRazerロゴが彫り込まれているなどの違いがある。

Lian LiのDesigned by Razerケース新モデル「O11 Dynamic Designed by Razer」

 こちらは2019年第1四半期の発売を予定しており、北米での価格は169.99ドル。

CES 2019開幕に合わせて発表した「Blade 15」新モデルなどの実機写真

 Razerブースでは、このほかにもCES 2019開幕に合わせて発表した、GeForce RTX 20シリーズ搭載の「Blade 15」新モデルや、27型ゲーミング液晶「Raptor」も展示していたので、ここではそれらの実機写真を紹介する。なお、これらの詳しい仕様は、関連記事を参照いただきたい。

Blade 15

GeForce RTX 20シリーズ搭載の「Blade 15」新モデル。本体デザインに一切変更はない
天板
正面
左側面
右側面
底面
ディスプレイ
キーボードとポインティングデバイス

Raptor

Razer初の27型ゲーミング液晶ディスプレイ「Raptor」
左側面
右側面
スタンド下部にRazer Chrom対応イルミネーション機能を搭載
ディスプレイは水平まで倒すことで、前方から入力ケーブルの抜き差しが容易に行なえる
接続端子部
スタンド背面にはケーブルを挟み込む溝を用意