イベントレポート
Razer、ヘッドセット/マウス/キーボード/椅子を振動させゲームの臨場感アップ
~AlexaビルトインのRazer Synapseも展示
2019年1月10日 13:26
Razerは、CES 2019会場ブースにおいて、ヘッドセット、マウス、キーボードパームレスト、ゲーミングチェアに振動機能を内蔵し、すべてをRazer HyperSenseで駆動させるという内容のコンセプト展示を行なった。また、Amazon Alexaをビルトインしたコントロールソフトウェア「Razer Synapse」も展示していたので、まとめて紹介する。
サウンドに合わせて、ヘッドフォンやマウス、パームレスト、チェアが振動
Razerは、ゲームなどのサウンドに合わせて振動させ、臨場感を高める「Razer HyperSense」機能を搭載するワイヤレスヘッドセット「Razer Nari Ultimate」を2018年に発売した。そしてCES 2019のRazerブースでは、それをさらに発展させたコンセプト展示が行なわれていた。
このコンセプト展示では、Nari Ultimateに加えて、振動機能を内蔵したマウス、キーボードパームレスト、ゲーミングチェアを用意。そして、それらすべてをHyperSenseで制御し、ゲームなどのサウンドに合わせて振動させるというものだ。
それも、単純に振動させるのではなく、右手に持つマウスは右方向の音、キーボードパームレストは左方向の音、ゲーミングチェアは背後の音、Nari Ultimateは前方の音や自分自身のダメージ音に合わせて振動するようになっている。
両手と頭、背中が個別の音に合わせて振動することで、これまであった単純な振動デバイスよりも大きく臨場感が高められる。また、背後から敵が忍び寄ってきている場合でも、チェアがその背後からの音に合わせて振動することで容易に察知できる、といった利点もある。
今回は、あくまでもコンセプト展示ということで、すでに北米などで発売済みのNari Ultimate以外の製品化はまったく決まっていないとのことだ。Nari Ultimateについては、日本ではまだ発売されていないが、近日に日本でも発売を予定しているとのことだ。
Alexaがライティングをコントロール! Razer SynapseにAlexaをビルトイン
Razerオリジナル制御ソフトウェア「Razer Synapse」の新バージョンとして、Amazon Alexaをビルトインしたものを展示。Alexaをビルトインしたことで、声でRazer Synapseの各種機能をコントロールできるようになる。
たとえば、PCなどのライティングコントロールの変更や音楽の再生などを、Alexaに呼びかけるだけで行なえる。Razer Synapseでできることは、基本的にすべてAlexa経由で行なえるとのことで、利便性が大きく高められると言っていいだろう。
Razer Synapseに、自社以外の機能を取り込むことは、これが初の試みとのことだ。
なお、Amazon Alexaビルトイン版Razer Synapseは、2019年第2~第3四半期に提供開始になるとのこと。