イベントレポート
Corsair、12コアCore i9とRTX 2080 Tiを詰め込んだコンパクトデスクトップ
2019年1月8日 06:57
Corsairは、米ラスベガスにて開催される「CES 2019」に先駆け、記者発表会を行ない、コンパクトハイエンドデスクトップPC「CORSAIR ONE」シリーズの新モデルを発表した。
発表されたのはゲーミングPCである「CORSAIR ONE i140」と「CORSAIR ONE i160」、クリエイター向けのワークステーションを謳った「CORSAIR ONE PRO i180」の3製品で、米国直販価格は2,999.99ドルから。i140のみ米国にて販売が開始されており、ほか2製品は2019年初頭に発売予定。
2017年に同社初のPCとして投入されたCORSAIR ONEシリーズだが、今回発表された2019年モデルでは、ユーザーからの意見をフィードバックし、冷却システムと電源が強化され、165WのCPUと300Wまでのビデオカードに対応したほか、動作ノイズの最適化、メモリやストレージの換装が可能となっている。
CPUとビデオカードともに簡易水冷クーラーを採用しているのが特徴だが、新モデルではCPUクーラーで22%冷却性能を高め、GPUクーラーはTitanクラスのカードに対応し、アイドル時のファン停止機能(ZeroRPMファンモード)を備える。また電源も底面配置となり、ほかパーツの熱に影響されないよう配慮されている。
CORSAIR ONE PRO i180
「CORSAIR ONE PRO i180」は、12コア/24スレッドのCore i9-9920X(3.5GHz)とGeForce RTX 2080 Tiを搭載したコンパクトPC。米国直販価格は4,999.99ドル。
タワーPCの3分の1のサイズながら、完全なワークステーション性能を実現し、ゲーマーだけでなくクリエイターにも適する製品としている。
製品開発にあたっては、Intelと「Content Creator Project」で協力し、TDP 165Wの18コア/36スレッドCPU「Core i9-9980XE」をターゲットとして設計。MSIとASRockとの協業で、Mini-ITXのX299マザーボードの最適化を図ったという。
そのほかのおもな仕様は、DDR4-2666メモリ8GB×4、960GB NVMe SSD+2TB HDD、OSにWindows 10 Proを搭載。電源には80PLUS Platinum認証取得の750W電源「Corsair SF750」を採用する。
インターフェイスはUSB 3.1×2(1基Type-C)、USB 3.0×4(2基前面)、USB 2.0×2、PS/2、Gigabit Ethernet、IEEE 802.11ac無線LAN、Bluetooth 4.2、DisplayPort×3、HDMI 2.0a(前面)、音声入出力。
本体サイズは200×172.5×380mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は7.38kg。
CORSAIR ONE i140/i160
「CORSAIR ONE i140/i160」は、CORSAIR ONE PRO i180と同じ筐体を採用したゲーミングPC。
i140はCore i7-9700KとGeForce RTX 2080、i160はCore i9-9900KとGeForce RTX 2080 Tiを搭載し、米国価格はそれぞれ2,999.99ドル、3,599.99ドル。
冷却システムの刷新により、Core i7-8700K搭載の従来モデルと比較して、Core i7-9700K搭載のi140で22%、Core i9-9900K搭載のi160でも13%低いピークCPU温度を実現したという。
そのほかのおもな仕様は、DDR4-2666メモリ16GB×2、480GB NVMe SSD+2TB HDD、OSにWindows 10 Homeを搭載。電源には80PLUS GOLD認証取得の600W電源「Corsair SF600」を採用する。
そのほか、インターフェイスやサイズ、重量はCORSAIR ONE PRO i180と共通。