イベントレポート
Dell、USB Type-C接続のDisplayHDR 600対応27型WQHD液晶
2018年8月29日 14:01
Dellは8月31日(現地時間)よりドイツ共和国ベルリン市で開催されるIFAに先立って記者発表を行ない、同社のPC用ディスプレイの新製品を発表した。その目玉は「Dell 27 USB-C Ultrathin Monitor」で、USB Type-Cケーブル1本でPCと接続してWQHD(2,560×1,440ドット/60Hz)の解像度で表示が可能になる。VESAが規定しているHDRの規格であるVESA DisplayHDR 600に準拠しており、HDRコンテンツの再生も可能になっている。
また、Dellは廉価なフルHDディスプレイとなるSE2219H、SE2419H、SE2719Hの3製品を同時に発表した。それぞれ21.5型、23.8型、27型のディスプレイサイズで、解像度はフルHD(1,920×1,080ドット/60Hz)となっている。
USB Type-Cケーブル1本で接続可能なDisplayHDR 600対応ディスプレイ
Dellの「Dell 27 USB-C Ultrathin Monitor(S2719DC)」は27型のWQHD解像度のディスプレイ。USB Type-C端子を備えており、同じくDP Alt Modeに対応したUSB Type-C端子を持つPCとUSB Type-Cケーブル1本で接続してディスプレイ表示を行なうことができる。
またUSB Power Delivery(PD)の給電に対応しており、最大45Wの電力をUSB Type-Cケーブルで接続しているノートPCなどに供給することが可能。
採用しているパネルはIPS方式で、5.5mmの狭額縁になっている。CorningのIris Light-Guide Plate(LGP)を表面ガラスに採用。ピーク時の輝度は600cd/平方mを実現しており、VESAが規定しているDisplayHDR 600の仕様に準拠してHDRコンテンツを楽しむことができる。また、AMDのFreeSyncにも対応している。
ディスプレイの入力は前出のUSB Type-C端子に加え、HDMI 2.0にも対応している。そのほか、USB端子が2つ(うち1つはUSB BC/7.5Wに対応)が用意されており、USB Type-C経由でPCを接続した場合には、USB Hubとしても利用することができる。
サイズ/重量はパネルのみで610.9×29×354.1mm(幅×奥行き×高さ)/5.16kg、スタンド込みで610.9×157.6×452.7mm(同)/8.26kgとなる。Dellによれば8月21日より受注が開始されており、価格は549.99ドルとなる。
型番 | S2719DC |
---|---|
パネル種類 | IPS |
最大解像度 | 2,560×1,440ドット/60 Hz |
アスペクト比 | 16:9 |
ピクセルピッチ | 0.233mm |
輝度 | 400cd/平方m~600cd/平方m (ピーク時) |
色域 | sRGB 99%以上、DCI-P3 90%以上 |
色深度 | 1,677万色 |
コントラスト比 | 1,000:1 |
視野角(縦方向/横方向) | 178度/178度 |
応答速度 | 5ms~8ms |
バックライト | LED |
接続端子 | USB Type-C(45W PD対応)、HDMI 2.0 USB 3.0(ダウンストリーム、7.5W BC対応)、USB 3.0(ダウンストリーム) 3.5mmジャック |
HDR対応 | VESA DisplayHDR 600対応 |
アダプティブシンク対応 | AMD FreeSync |
スタンド | 5度/21度対応チルト機能 |
消費電力 | 35W(標準)/15.9W(EnergyStar)/0.5W以下(スタンバイ時) |
サイズ(パネルのみ) | 610.9×29×354.1mm |
サイズ(スタンド込み) | 610.9×157.6×452.7mm |
重量(パネルのみ) | 5.16kg |
重量(スタンド込み) | 8.26kg |
また、Dellは21.5型、23.8型、27型の普及価格帯のディスプレイ製品となるSE2219H、SE2419H、SE2719Hを発表した。いずれもフルHD(1,920×1,080ドット/60Hz)の解像度に対応、LEDバックライトのIPS方式のパネルを採用しており、5ms~8msの応答速度を実現している。
いずれの製品も日本を含むグローバルに9月25日から販売開始される予定で、SE2219Hが169.99ドル、SE2419Hが199.99ドル、SE2719Hが249.99ドルという価格設定になっている。