イベントレポート

RAIJINTEK、ゲーミングシステムを極限な小ささに詰め込めるMini-ITXケース「OPHION」

OPHION

 台湾RAIJINTEKは、ビデオカードを搭載可能な超小型PCケース「OPHION」をCOMPUTEX TAIPEI 2018で展示した。2018年下半期の投入を予定しており、推奨小売価格は109ドル。

 OPHIONは、本体サイズが150×370×218mm(幅×奥行き×高さ)のMini-ITXケースだ。特徴は、長さ330mmまでのビデオカードを装着できるようにしたのにもかかわらず、このサイズを実現している点だ。

 この小ささはピンと来ないかもしれないが、参考までに言うとRazerのThunderbolt 3外付けビデオカードエンクロージャー「Core」の本体サイズは104.9×339.9×218.4mm(同)だ。つまり、Thunderbolt 3エンクロージャを置く場所にちょっとした余裕をプラスすれば、自作のゲーミングPCそのものを置けてしまうのだ。

 マザーボードは垂直に装着し、ビデオカードはその裏に装着する仕組みとなっている。このため、ビデオカードはPCI Express延長ケーブルを使用して接続することになる。ビデオカードは2スロット分の厚みがあるものを装着可能で、市場にあるほとんどのハイエンドビデオカードを格納できる。

 また、上部に120mm角ファンを2基装着できるスペースがあり、小型ながら放熱性も良さそうである。電源はSFXタイプのものを別途用意する必要がある。

長さ330mmまでのビデオカードを装着できる

 一方、マザーボード側に装着できるCPUクーラーは高さが限られる。このため、同社は新たに120mm角の薄型ファンを採用したトップフロー型CPUクーラー「PALLAS Micro」を開発した。

 同社はロープロファイルのCPUクーラーとして、140mm角薄型ファンを搭載した「PALLAS」を展開しているが、PALLAS Microは120mm角ファンで小型化させ、周辺との干渉を低減するとともに、高さを68mmから55mに抑え、OPHIONへの搭載を可能にした。

 このほか、OPHIONを少し大型化し、ATX電源や240mm水冷ラジエータの搭載を実現した「OPHION EVO」も同時投入する予定。こちらの推奨小売価格は129ドルだ。

PALLAS Micro。PALLASからファンとヒートシンクを小型化した
ATX電源や240mm水冷ラジエータが装着可能なOPHION EVO