イベントレポート

MSI、アスペクト比32:9の超ワイドゲーミングディスプレイや小型ゲーミングPCを展示

~240Hz対応24.5型ゲーミングディスプレイや27型湾曲ゲーミング液晶も

Optix MAG491C

 MSIは、COMPUTEX TAIPEI 2018会場ブースにおいて、アスペクト比32:9の超ワイドゲーミングディスプレイをはじめとしたゲーミングディスプレイ新モデルや小型ゲーミングPCを展示した。

アスペクト比32:9の49型超ワイドゲーミングディスプレイ「Optix MAG491C」

 「Optix MAG491C」は、アスペクト比32.9、表示解像度3,840×1,080ドットの49型湾曲液晶を採用する超ワイドゲーミングディスプレイだ。湾曲率は1,800Rとなっている。

 製品を見ても非常に横幅が大きく、その姿に圧倒される。本体サイズは公表されていないが、間違いなく横幅は1mを超えている。ただ、表示解像度はフルHD(1,920×1,080ドット)を横に2枚並べたものと同じ。つまり、24型クラスのフルHDディスプレイを横に並べて利用するのとほぼ同等だ。となると、24型前後のフルHDディスプレイを2台利用するのとほぼ同等の場所に設置でき、しかもディスプレイ間の継ぎ目が一切ないため、ディスプレイを2台並べるよりもこちらの方が圧倒的に有利と言える。

 表示性能は、リフレッシュレートは最大144HzでAMD FreeSyncに対応するとともに、レスポンスタイムも4msとなっており、ゲーミングディスプレイとして申し分ないレベルだ。また、コントラスト比は3,000:1で、HDR 400にも準拠しているため、ゲーム画像もメリハリがありコントラスト比に優れる映像で楽しめる。映像入力端子はHDMI×3とDisplayPort×1を用意。現時点で発売時期および価格は未定。

アスペクト比32.9、表示解像度3,840×1,080ドットの32.9型液晶を採用
湾曲率は1,800R。サイズは公表されていないが、横幅は1mをゆうに超える
左側面
右側面
スタンド
後方スタンド上部はイルミネーション機能を搭載している

リフレッシュレート最大240Hzのハイエンドゲーミング液晶「Oculux NXG251」

 「Oculux NXG251」は、24.5型フルHD(1,920×1,080ドット)液晶採用のゲーミングディスプレイ新モデル。リフレッシュレートは最大240Hz、NVIDIA G-SYNCをサポートし、レスポンスタイムは0.5msと、ゲーミングディスプレイとして最強クラスの表示性能を誇る。

 背面にはMSIのエンブレムとともに、NVIDIA G-SYNCロゴも付けられている。さらに背面からみて左側にはMSIのライティング制御機能「Mystic Light」に対応するLEDイルミネーションを搭載しており、カラフルなイルミネーション制御が可能となっている。

 映像入力端子はHDMI×1とDisplayPort×1。価格は未定だが、年内の発売を予定しているという。

Oculux NXG251
フルHD表示対応の24.5型液晶を採用。リフレッシュレートは最大240Hzで、NVIDIA G-SYNCをサポート。レスポンスタイムも0.5msと超高速だ
左側面
背面
背面にはG-SYNCロゴと、左側にはMystic Lightに対応するLEDイルミネーションを搭載
入力端子はHDMI×1とDisplayPort×1を用意

27型湾曲液晶採用のゲーミングディスプレイ「Optix MAG271CR」

 「Optix MAG271CR」は、27型湾曲液晶を採用するゲーミングディスプレイ新モデル。湾曲率1,800Rの湾曲液晶を採用しており、同サイズの平面液晶よりも周辺部の見やすさが優れている。表示解像度はフルHD(1,920×1,080ドット)、リフレッシュレートは最大144Hzで、AMD FreeSyncに対応。レスポンスタイムも1msと高速で、表示性能も申し分ない。

 Optix MAG271CRの大きな特徴となるのが、スマートフォンを利用してOSDの設定を行えるアプリが用意されている点だ。会場では、Wi-Fiの混雑によって正常にデモが動作しなかったものの、スマートフォンから直感的にOSDを操作するとともに、ゲームごとに設定のプロファイルを保存し簡単に呼び出せる点が非常に便利だとしている。

 このほか、背面にMystic Lightに対応するLEDイルミネーションを搭載。左側面にヘッドセットをかけられるフックを用意している点も面白い特徴だ。映像入力端子はHDMI×2、DisplayPort×1を用意。

Optix MAG271CR
フルHD表示に対応する27型湾曲液晶を採用。リフレッシュレートは最大144Hz、AMD FreeSyncに対応し、レスポンスタイムも1msと高速だ
画面の湾曲率は1,800R
左側面には収納型のフックを用意
フックを引き出すとヘッドセットをかけて収納できる
右側面
スタンド
背面
Mystic Light対応のLEDイルミネーションも搭載している
映像入力端子はHDMI×2、DisplayPort×1を用意。USBハブ機能も搭載する

ゲーム機並のコンパクトボディに第8世代CoreプロセッサとGeForce GTX 1080Tiを搭載した「Trident A」

 Trident Aは、ゲーム機サイズのミニゲーミングPC「Trident」シリーズの新モデル。従来同様のコンパクトボディに、第8世代Core i7-8700やGeForce GTX 1080Ti搭載ビデオカードを内蔵する。

 メモリはDDR4-2666を最大32GB、内蔵ストレージはM.2 SSD×2、2.5インチストレージ×2を搭載可能で、拡張性も十分。そのほか、CPUクーラーやビデオカードの空冷ファンに、Mystic Light対応のLEDイルミネーション搭載ファンを採用するとともに、側面パネルに強化ガラスを採用することで、ゲーム機らしい華やかな見た目も実現されている。

 スペック的にも現役ゲーミングPCとして申し分なく、先に紹介したアスペクト比32:9の超ワイドゲーミングディスプレイ「Optix MAG491C」と組み合わせて利用するゲーミングPCとして魅力的な存在と言えるだろう。

Trident A
正面。縦置きでの利用が基本とされ、縦置き用スタンドも付属する
左側面。ビデオカードのファン部分にメッシュの吸気口があり、外気をしっかり取り込んで冷却できるよう考慮されている
上部
背面
背面IOパネル付近
右側面は強化ガラスを採用
右パネルを開くと2.5インチシャドウベイ×2やLEDイルミネーション付きのCPUクーラーが見える